Technology

スマート家電について知りたい。機能や今後の展開はどうなる?

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IoT化が広がりを見せるなかで、スマート家電が注目を集めている。スマート家電は、インターネットに接続されることで、よりスマートな暮らしを提供することを目指して開発された家電だ。しかし、まだ馴染みがないため、スマート家電についてよくわからない方も多いはず。今回はスマート家電の機能や主な製品について説明していこう。

スマート家電とは

スマート家電とは、私たちが普段使っている家電をインターネットと接続し、生活の質を向上させてくれる家電のことだ。特に、スマートフォンの普及によって、アプリでの連携を重視したスマート家電がドンドンと増えている。

専用アプリをインストールすることで、スマート家電とスマホを機能連携させ、スマホをコントローラー代わりに使用したり、運転状況を管理したりすることが可能になる。これまでの家電ではできなかった操作ができるようになるのが魅力のひとつだ。

IoTとの違いは

スマート家電とIoTは同義のように言われることが多いが、実は異なる。大きな違いは「スマートフォンでの操作ができる家電かどうか」ということだ。

スマート家電は、前述の通り、専用のアプリを利用しスマホと連携することで、家電の管理や操作などを可能にする家電のことだ。

一方、IoT(Internet of Things)は「モノのインターネット化」のことを指す。その中に家電も含まれるが、IoTは、モノに内蔵または、装着されたセンサーを通じてさまざまなデータを収集し、そのデータを解析して、個人の生活をより良くすることを目的としている。つまり、スマホで操作できる家電に限っているわけでないのだ。

スマート家電で何ができる?

家電とインターネットがつながり、専用アプリを使ってスマホと連動することが可能となると、何ができるようになるのだろうか。

スマート家電ができるのは、大きく以下の3つだ。

・省エネルギー運転

利用者の使用回数や節電率を表示し、利用者の節電意識の向上を促したり、利用時間などを分析し、エコ運転の実施などが可能になる。

・遠隔での状態管理

スマホと連動することで、家電の機能や使用時間などの管理などを行うことができる。

・遠隔操作

スマホを使って外出先から遠隔操作することができる。エアコンのつけっぱなしや好きな番組の録画忘れも気にする必要がなくなる。

この他にも構想段階にある機能も多く存在するため、今後もできることが増えていくだろう。

スマート家電を発売している主なメーカー

現在、国内外問わず、さまざまな家電メーカーがスマート家電の開発を進めており、新製品を発表している。スマート家電を販売している主なメーカーは以下の通りだ。

・Panasonic(パナソニック) ・SONY(ソニー) ・日立 ・ダイキン ・SHARP(シャープ) ・東芝 ・PHILIPS(フィリップス) ・iRobot(アイロボット) ・DeLonghi(デロンギ) ・Dyson(ダイソン) ・Samsung(サムスン) ・Amazon(アマゾン) ・Google(グーグル) ・LG


主要メーカー以外のメーカーも合わせると、これ以上の数になる。

日本のメーカーのなかで、もっともスマート家電に力を入れていると言われるのが「パナソニック」だ。


パナソニック製のスマート家電の最大の特徴は、「Panasonic Smart App」というアプリを利用することで、エアコンやテレビ、デジタルビデオカメラなどの遠隔操作が可能になるという点である。

海外メーカーで注目なのが「Samsung」「Amazon」「Google」「LG」の4社。なかでも「Samsung」は2020年までに全ての家電製品にWi-Fiを搭載。さらにAIを強化し、「未来型スマートホーム」の構築を目標としているという。

「LG」は「SmartThinQ」をプラットフォームにした、スマート家電を展開している。


さらに、SmartThinQの中核として「SmartThinQ Hub」というスマートスピーカーも販売。SmartThinQ Hubを進化させたAIロボットの開発もしており、スマート家電に非常に力を入れている。

デメリットはあるか

スマート家電を利用すると、これまでの私たちの暮らしをより快適にしてくれるため、メリットが多い家電という印象を受けるかもしれない。しかし、デメリットもあると言われている。

スマート家電のデメリットとしてよく挙げられるのが、

・プライバシー情報の流出 ・セキュリティ問題


の2つだ。

スマート家電は利用回数などの細かいデータを収集し、アナリティクスにより解析。そのデータをもとにした付加価値の高いサービスを提供することができるのが特徴なのだが、逆に言えば個人情報が丸裸の状態でインターネットを行き来することになってしまう。そのため、プライバシー情報がこれまで以上に流出しやすくなるのではと懸念されている。

また、システムの脆弱性を突いて、スマート家電が不正にコントロールされ、個人情報が流出してしまうという可能性もある。スマート家電を使う人のセキュリティ対策が必要であり、開発するメーカー側にも安心安全に使えるスマート家電の開発が求められている。

スマート家電の今後は?

スマホによる遠隔操作や状態管理などは、スマート家電の一般的な機能として実現しているが、これらはあくまでほんの一部の機能だ。スマート家電については各メーカーから多くの構想が発表されており、実装されるのはこれから。スマート家電の本領発揮はまだまだ先ということだ。

今後は

・スマート家電から発信されるデータを解析する機能 ・解析結果を元に利用者に最適な提案をする機能


といった機能が実装されると言われている。これらの機能が実装されれば、私たちの生活スタイルを家電に合わせるのではなく、家電が私たち一人ひとりのライフスタイルに合わせてくれる快適な暮らしが実現するかもしれない。スマート家電の今後に注目だ。

写真提供:zhudifeng / PIXTA(ピクスタ)

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