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なぜ農業に関わりのなかった両者が手を取り、こんな優秀な農業ロボを開発できたのか、甚だ疑問である。
ベアリング部品などを取り扱う西の雄、中西金属工業の「何か新たなことに挑戦したい」という思いに、東の雄KMD(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)が“農業”というキーワードを示し、共同開発がスタート。それから4年かけて実現したのが、「農家の相棒ロボット」をコンセプトに開発された動く台車と、アプリケーションを用いたサービス「agbee」だ。
agbeeが出来ること
「動く台車」として、あなたの後ろを追従する。荷台の上げ下げも簡単で、収穫した作物を押して歩く手間が省ける優れもの。
しかし、それだけではない。
「農作業での身体的負荷を軽減し、家族や友人との時間を増やして欲しい」
そんな思いから、重労働を少しでも軽減できないかと開発された。
台車を押しながら作物を収穫し、どんどん重くなっていくコンテナ。手で押すには限界の重さがあり、制限されてしまう分時間のロスや、身体的負荷がとても大きかった作業。
agbeeは、センサーで一定の距離を保ちながら追従してくるため、収穫した作物をコンテナへ入れるだけ。身体的負担を大幅に軽減させる。
自在に高さ調整ができる荷台は2最大100キロの重さに耐えることが可能。これで収穫物の積み下ろしも楽チン!
付属のセンサーを土壌に埋め込むように設置することで気温・温度・日射量・水分量・湿度・pHなど様々な情報を収集する。
様々な計測数値はもちろん、収穫量や収穫位置のデータも記録する。データは全て、スマートフォンなどの端末や、自宅のPCから分析結果を確認でき、畑の状態を可視化することができる。
さらに、スマホでルートなど設定すれば、作業者に代わって農薬の散布などもできるように開発している。
過去の記録から収穫量と今後の天気予報に関する分析を行い、将来の収量を予測。最適な収穫のタイミングを分析し、販売までの計画を立てる手伝いをしてくれる。
天気予報に悩まされる心配や、予想収穫量を大幅に下回ることがなくなり、売り上げの最大化を実現する。
まさに、畑のコンシェルジュと言える存在なのだ。
専用アプリを開き、表示されるマップにルートを入力するだけで自律走行が可能。
スマホやパソコンからのルート設定で、見回りをしてくれるagbee。時には、畑を荒らす害獣にも果敢に立ち向かうハンターにもなってくれるのだとか。
まさに、近郊農家の頼もしい相棒! とはいえ、実用に関しては実験段階で。
実際に使用した農家さんからの意見ででた課題、“agbeeと会話したい”や“ラジオや曲を聞けるようにしてほしい”など、本業以外の機能拡大に向け、将来的には農業資材のECサイトやagbeeオリジナルグッズといったことも統合し、agbeeが農業のあるライフスタイルを代表するブランドとなることを目指して、さらに日夜開発を続けている。
来年、再来年と、農家の未来を共に考えるロボットに、今後も期待していきたい!