英語学習にあると便利な電子辞書。ただ、商品が豊富でどれを選べばよいのか迷うことも。

そこでこの記事では、電子辞書の販売経験がある筆者が、自分にあった英語学習向けの電子辞書を選ぶ方法について解説します。

記事後半では、ECサイトなどで人気の商品と特徴を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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電子辞書の選び方

大切なのはどんな場面で、何のために使いたいのか具体的にしておくことです。選び方を見ていく中で、自分が実際に使うイメージをしながら重要視するポイントを考えてみてください。

学習レベルや用途で選ぶ

まず、学習レベルや年齢にあったものを選ぶことが肝心。学校や受験の学習で使用するなら学生向け、社会人ならビジネス用やプロフェッショナルモデルなどもあります。

ビジネス英語の学習に適したビジネス用、TOEFL学習向けのプロフェッショナルモデルなど、用途に特化したモデルがあります。

ほかの外国語も一緒に学びたいなら、辞書や専門書を後から加えられる追加コンテンツ機能を搭載した製品が便利。
ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ロシア語、中国語、韓国語などが用意されています。

収録コンテンツで選ぶ

電子辞書に収録されている辞書や参考書のラインアップは、英語学習の効率性を左右する重要なポイントです。

電子辞書の英和・和英辞典には、発音を聞ける機能がついています。その音声が人間の声を収録したネイティブ音声なのか、合成音声なのかは機種によって違います。

ネイティブの発音を聞きたいなら「ネイティブ音声」を選ぶべきですが、とにかく数多くの英語音声を聞きたいなら「合成音声」も有効です。

用途がはっきりしないなら、使い勝手のよさに注目

英語学習用に電子辞書を持ちたいものの、英検やTOEIC、ビジネスなど用途がはっきりと決まっていないなら、使い勝手のよさで選ぶのも手です。

充電式は電池交換が面倒な人にもおすすめです。一方で、電池式は充電コードが不要で、海外でも使えるので留学を考えている人などにもぴったりです。

ほかにも、英単語の検索結果に英語の例文まで表示されるものと、単語の意味だけが表示されるシンプルなタイプがあります。

例文が表示されると単語の使い方まで知ることができる一方で、シンプルなタイプは表示される情報の一覧性が増します。好みにあわせて選ぶのがよいでしょう。

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正しいスペルが思い出せない単語を調べたい

英単語のスペルが一部わからない、または読めない漢字があるなど、調べたくても打ち込めない言葉がありますよね。英語学習においてはイディオムや成句なども検索したいところです。

そんな時に使ってほしいのが、「？」、「＊」の2つの記号と「スペース（空白）」です。

思い出せないスペルは「？」で検索

正しいスペルがわからないときは、「？」で代用して検索できます。

例えば、「クラス」を英語に直して検索したい、でも正しいスペルが思い出せないときは「c？ass」と入力すれば検索できます。正しいスペルや他の似ている単語も調べられるので、苦手単語を復習できます。

文字数もスペルもわからないなら「＊」が使える

「＊」は、文字数もスペルも分からないときに入れて検索できる記号です。

例えば、美しいという意のビューティフルを調べたいもののスペルに自信がないときに「b＊tiful」と入力すると、目的の「beautiful（美しい）」のほか、「bountiful（豊富な）」などの単語なども知ることができます。

ほかにも＊lyや＊bleと調べて、品詞のチェックにも使えます。

単語の組み合わせは「スペース（空白）」で検索

スペース（空白）は主に成句検索で使われるキーです。複数の単語を組み合わせて検索する時に使いましょう。

例えばbyとtheとwayから成る語を調べたい時は、「by the way」と入力すれば、by the way が入る例文の学習ができます。

スマホなどでの検索と同じようなイメージです。これができると熟語も調べやすくなり英語学習に活かせます。

連携して調べるジャンプサーチ

英語学習では単語の意味を暗記するだけでなく、様々な知識をつなげて覚えていくことが重要です。そこで役立つのがジャンプサーチです。

ジャンプサーチとはタッチしたりなぞるだけで、検索結果の中で気になる単語を、さらに調べることができる機能です。

例えばtakeと調べると、意味の検索結果が出てきます。その中から❝取る❞の意の類語であるgrabをタッチすると検索結果に飛ぶことができ、意味やニュアンスの違いなど知識を深めることができます。ジャンプサーチをしても元々調べていた単語を見失わないよう、2画面表示やミニ辞書表示など、表示の仕方も各モデルで工夫されています。

詳しくはそれぞれの辞書の操作方法をぜひチェックしてみてください。

お絵かきやデジタルフォトフレームに

電子辞書は手書き入力ができ、色分けペンを使えるノート機能などもついているのでペンタブのような使い方もできます。息抜きにお絵かきはいかがでしょうか。

またmicroSDカードに写真のデータを読み込ませて電子辞書に差し込めば、画面に映し出してデジタルフォトフレームのような使い方ができます。あまり知られていない利用法ですが、お手持ちの電子辞書で試してみてはいかがでしょうか？

安く購入するには

英語学習向け電子辞書を比較的安く購入する方法を紹介します。

注意点は、安価な電子辞書は収録内容が少なかったり古かったり、と機能が劣っているものがあることです。安物買いの銭失いにはならないよう注意して選んでいきましょう。

1世代前のモデルを購入する

まずは、店頭やネットで型落ちのモデルを購入する方法です。

おすすめ製品でも昨年のモデルを紹介しています。店頭でも4月から5月あたりはまだ前年のモデルが残っている場合があります。展示品として使われていたモデルはさらに値引かれています。

中古品を選ぶのも電子辞書を安く入手する方法ですが、充電池が劣化して充電のもちが良くなかったり、最新版より処理速度が遅いといった場合もあります。

コンパクトモデルを選ぶ

コンパクトモデルなどの機能が絞られた比較的安価なモデルを買うのも方法の一つです。表記がモノクロなど見た目は劣りますが、辞典は新しいものが入っています。

他のデバイスで代用は？

店頭で「スマホや紙の辞書は電子辞書の代わりにはならないの？」と質問をいただくことがあります。

そこで電子辞書の代用についてそれぞれのメリット・デメリットをお答えします。

スマホやパソコンでネット検索するメリットは情報量の豊富さと、写真や図で視覚的に学びやすいこと。

一方でデメリットは、多機能ゆえにネットサーフィンなど誘惑が多いことです。またネット検索だと情報ソースがあいまいだったり、ネイティブの方が使わない日本人英語であったり偏った情報しか見つからない可能性が高いです。

何かを学びたいときに動画サイトを検索する方も増えています。発音や文法を上手に説明した動画などは、わかりやすく印象的で確かに役立ちます。ただ、やはり情報の信頼性に保証のない動画も多くあるうえ、見るのに時間がかかる欠点があります。

紙の辞書はどうでしょうか。内容的には代用可能ですが、難点は重さです。社会人の方では持ち歩きたい方も多いので紙の辞書は向きません。

また調べられる内容が限定されます。例えば英語4技能のうち、リスニングやスピーキング力を鍛えるのには向いていません。

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