年齢別、おすすめの絵本18選
お子さんに絵本の読み聞かせをしたいと思ったときに困ることの一つに、絵本の選択があります。できることなら、子どもにあった絵本を選びたいものです。今回は、保育士の経験がある筆者が年齢別におすすめの絵本をご紹介します。
子どもと絵本の関係
絵本は子どものおもちゃの一つとして捉えている方も多くいらっしゃるかと思いますが、それだけではありません。絵本は多くの役割を持っています。ある時は子どものおもちゃとして、ある時は興味関心のきっかけとして、ある時はコミュニケーションの道具として、ある時は学びの書として、私たちにたくさんのものを提供してくれます。
近年では動画等の発達により絵本を持たないという方もいらっしゃいます。しかし子どもにとってはもちろん、子どもを取り巻く大人たちにとっても絵本の存在は大きく、大切なものです。子どもと絵本の関係性について、今一度考えてみましょう。
絵本の選び方
子どもにとって絵本が大切なものであることがわかったところで、今度は気になる絵本の選び方についてご紹介します。
年齢から
子どもの年齢から、絵本を選定していくという方法です。年齢によって、集中力が異なります。その年齢にあった長さの絵本を選ぶことが大切となります。とは言っても、購入の際にどの本がどの年齢にあっているかということが分からないという方も多くいらっしゃるかと思います。実際に本屋さんに行かれる場合は、店員さんに聞いてみたり、絵本の裏表紙に対象年齢が書いてあることもあるのでそれを参考にするようにしましょう。ネットで探す場合は、「◯歳 絵本」などと検索するとたくさんの絵本がヒットします。その候補の中から、気になるものを選ぶようにすることがおすすめです。
興味関心から
子どもの興味のあることから、絵本を選定していくという方法です。例えば、車に興味を持っている子どもには車の絵本を、音に興味を持っている子どもには音の絵本をという形です。絵本は子どもが楽しい時間を過ごせるようにと、作られているものです。まずはお気に入りの一冊を、子どもと一緒に探してみましょう。
季節から
季節から、絵本を選定していく方法です。例えば、春の季節には桜を題材にしたものを、冬の季節には雪を題材にしたものをという形です。季節に応じた絵本を選ぶことで、絵本と現実の世界との関わりがより密接なものとなります。絵本をきっかけに自然現象に興味を持つ…という姿も見られるかもしれません。
イベントから
イベントから、絵本を選定していくという方法です。例えば、運動会の前には運動会に関する絵本を、ひなまつりの時期にはひなまつりに関する絵本をという形です。イベントに関する絵本を選ぶことでそのイベントに興味を持てるようになったり、さらに親しみを持てるようにもなります。筆者が保育士をしていたときは、運動会など園で行われる行事の活動前の導入などでもよく絵本を使っていました。今は詳しく書かれている絵本も多いので、イベントの由来などを伝えるときにも重宝します。
子どもに伝えたいことから
伝えたいことから、絵本を選定していくという方法です。子どもに何かを伝えなければいけないとき、言葉で話しても理解できなかったり、そもそも耳を傾けてくれないときもあるかと思います。そんな時には、絵本の力を借りることがおすすめです。例えば、歯磨きをもう少ししっかりしてほしいと伝えたいときには、歯磨きに関する絵本を選択します。歯磨きをしなければこうなってしまうということを、視覚を通して子どもに伝えることでより具体的なイメージへと繋がり、自発的な行動を促します。
年齢別、おすすめの絵本18選
年齢別におすすめしたい絵本をご紹介します。
0歳児
「いない いない ばあ」と語りかけて一緒に楽しむ、あかちゃん絵本。親子のコミュニケーションのツールとしても使うことができます。
「だ・る・ま・さ・ん・が」左右にうごくだるまさん。ページをめくると……あらら?次はどうなるのだろうとワクワクしてしまう一冊です。
自動車は「ぶーぶーぶーぶー」、イヌは「わんわんわんわん」など、日常に溢れている音を題材にした絵本。物の名前と音の結びつけを促してくれる一冊です。
1歳児
「しーん、もこもこ、にょきにょき」とふくれあがった物体。みるみる大きくなって最後はパチンとはじけました。音とリズムだけで作り出す、独特の世界観が魅力の一冊です。
がたんごとんがたんごとんと、汽車がやってきます。「のせてくださーい」と言って、哺乳瓶が汽車に乗り込みます。ふたたび出発して次の駅へ行くと今度はコップとスプーンが…とどんどんお客さんが乗ってきます。「次は何だろう」とワクワクしながら見ることができる一冊です。
珍しい縦に開く絵本です。ページをめくる度に、次々といろいろな動物がジャンプします。保育園で読んでいたときは、絵本の動物と合わせて子どもたちに飛んでもらったりして、ただ読むだけではなくリズム遊びも一緒に楽しんでいました。
2歳児
カウボーイやコックさん、マダムのぼうしをとったら… 何が出てくるのかワクワクする仕掛け絵本です。当てっこ遊びができるので、読み聞かせでも大盛り上がり。「もう一回読んで」とリピート必至の一冊です。
2歳児になると簡単なストーリーが理解できるようになってきます。そんな2歳のお子さまにおすすめの絵本。ホットケーキを作るという話が、リアルに描かれている一冊です。一緒に絵本を見ながらホットケーキを作ってみるというのもおすすめです。
「おばけのじかん」にまだ遊んでいる子どもは「おばけになってとんでいけ」と言って、夜空へと消えていきます。淡々とした口調やシンプルな絵が、子どもたちの心に響きます。しつけ絵本としても使える、イヤイヤ期にぴったりの一冊です。
3歳児
近年では、グッズの販売などもされている「はらぺこあおむし」。パッと目を引く絵やストーリーはもちろんのこと、穴のあいた仕掛けや数字、曜日も盛り込んだ内容となっているので、幅広い年齢で楽しめる一冊です。
動物たちの心温まるお話。シンプルかつリズミカルなテンポで読み進めることができるので、集中力が長く続かない子どもたちでも大丈夫。友達を思いやる気持ちの大切さを伝えることにも繋がる絵本です。
子どもたちに絶大な人気を誇る、ぐりとぐらの絵本です。大きな鍋で作ったカステラを森の友達と一緒に食べるという素敵なストーリーです。ぐりとぐらには、他にも様々なシリーズがあります。是非、季節や興味関心にあった一冊を見つけてみてください。
4歳児
子どもの好奇心を刺激する、人気の絵本です。「おしたらどうなるんだろう? 」「おしちゃおうか? 」としつこく誘惑するモンスター。ボタンを押してしまうと、モンスターが黄色くなったり、水玉になったり、増えたりと大混乱。果たしてモンスターは元の姿に戻れるのか、ワクワクドキドキのお話です。
美しい描写が魅力の絵本。世界中で翻訳され、日本でもロングセラーを記録しているレオ・レオニの代表作です。小学校の教科書にも載っていたことのあるお話で、たくさんの人々の心に今もなお訴えかけています。
見上げても霞んでよく見えない、100階建ての家。てっぺんを目指して冒険をするという物語です。空の世界はこうなっているんだという、子どもの好奇心を刺激する一冊です。
5歳児
ヨシタケシンスケさんの発想絵本。「りんご」を使って、想像を巡らせていきます。その他にも「ぼくのニセモノをつくるには」や「このあとどうしちゃおう」など、ヨシタケさんの作品は発想力を豊かにしてくれる絵本がたくさんあります。是非お気に入りの一冊を探してみてください。
100万回も死んで、100万回も生きた猫のお話。自分が愛した一匹のねこに愛された猫は、
その後もう生き返ることはありませんでした。思わず涙してしまう子もいるくらいの感動のストーリーです。親子で一緒に読んでもらいたい一冊です。
簡単ではない宝探しに心が折れそうになる王様。動物たちに支えられながら、本当に大切なものを見つけます。本当に大切なものというのは、実はなかなか目に映らないもの。自分にとっての宝物を探すきっかけを与えてくれる一冊です。
絵本を選んでみよう
絵本についてご紹介しましたが、いかがでしたか。たくさんの絵本があって迷ってしまいそうですね。絵本に関する様々なことをお伝えしてきましたが、一番大切なことはお子さまの興味を持つかどうかということです。是非お子さまと一緒に本屋を訪れ、お気に入りのものを選んでみてくださいね。
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