日本酒の水割りとは?飲みやすくなる理由と作り方!おすすめ銘柄も
冷酒や熱燗、季節やその時の気分によって温度を変えて楽しむ日本酒。香りや味わいを引き立ててくれる飲み方ができるので、日本酒が好きな方からすればいくつでも魅力を語ることができるでしょう。
しかし、どんなに日本酒好きであったとしてもロックだと「濃すぎる…」なんて感じることもあるのではないでしょうか?そんな時に試してほしい飲み方が「日本酒の水割り」です。
日本酒にこだわりがある人ほど、せっかくの日本酒を水で割るなんて…!と戸惑ってしまいそうですが、実は日本酒を作る杜氏さんからもおすすめされる飲み方の一つなんです。今回は日本酒の水割りを美味しくいただく方法、水割りにおすすめの銘柄を紹介していきます!
▲日本酒好きになって15年、好きが高じて全国の酒蔵訪問旅行を趣味にしているフリーライター。美味しい、珍しい日本酒の紹介・楽しい飲み方を提案していければと思います。
日本酒の水割りを美味しくいただくには?
では早速、日本酒の水割りを美味しくいただく方法について見ていきましょう。水と日本酒の割合、より美味しくいただくためのポイントなど紹介していきます。
日本酒と水の割合は8:2で
水割りを作る際に一番最初に戸惑うのが、どれだけの割り水を加えればよいのか?といったところではないでしょうか?人によってアルコール耐性が違う、また味の好みによって変わってくるものですがやはり何らかの指標が欲しいと思ってしまうもの。
実は日本酒の水割りについては、明確な指標があるので最初はその指標を目安に作っていきましょう。
では美味しい日本酒の水割り、その割合がいくらなのかといえば「日本酒8:お水2」。こちらが黄金比率だとされています!これは日本酒の高いアルコール度数を、ちょうど飲みやすい度数に薄めることができるからともいわれています。
人によってちょうどいい割合は変わってきますが、最初は黄金比率と呼ばれる8:2から始めてみましょう。
割り水にこだわる
続いて日本酒の水割りを美味しくいただくために必要なのが、割り材となるお水。
ウィスキーの水割り、焼酎の水割りなどでも同じことが言えますが、やはりどれだけ美味しいお酒を使っていたとしても、美味しくないお水を使えばお酒の味わいがグレードダウンすることは避けられません。
おすすめの水は硬水ではなく軟水。
軟水を用いることで、日本酒のまろやかさや柔らかな風味をきちんと楽しむことができるでしょう。ミネラル分が豊富に含まれている硬水よりも、特に初心者さんは軟水がおすすめになります。
また、ここまで軟水推しをしておいてなんですが、硬水を割り水にすることが絶対ダメ!というわけではありません。私自身試したことがありますが、硬水を使った水割りも人によっては美味しいと感じるもの。
特に辛口系の日本酒であれば、硬水で割ることによってよりシャープなキレ味を際立たせることができますよ。こちらも好みによるといってしまえば最後ですが、日本酒を水割りにする目的によってチョイスしてみても面白いでしょう。
理想的な水の温度
美味しい日本酒の水割りを飲むポイント。最後に気にしておいてほしいのが水の温度です。
日本酒単体で飲む際にも、冷酒や熱燗など温度を変えて楽しみますよね。日本酒はお酒の中でも珍しい、温度を変えることによって風味を変える面白いお酒でもあります。水割りを作る際にも、日本酒の風味を邪魔しないように理想的な温度を追求してみましょう。
一般的に好まれる水の温度は5℃から8℃程度。これは冷酒の温度と同じであり、香りや甘みを抑えられる日本酒初心者さんでも飲みやすい温度です。
冷蔵庫で冷やしておくことでこの温度帯になるので、作る際にも便利ですよ。
水割り以外のおすすめの割り方
美味しい日本酒の水割りを楽しめるようになったら、次は水割り以外の飲み方も楽しんでみましょう。ソーダ割りやジュース割りなど、日本酒をベースにしたカクテルのような飲み方も美味しくいただけますよ。
水割りに適したおすすめ銘柄
日本酒の水割りも美味しそうだな…。なんて気になってきた場合、次に疑問の壁に当たるのが「どんな銘柄の日本酒なら美味しいのか?」ではないでしょうか。そこでここからは、独断と偏見ではありますが水割りに適した日本酒の銘柄を紹介していきます!
安価な値段でありながら抜群のバランスのよさを発揮している日本酒です。スーパーでも気軽に購入できる身近な日本酒なので、初めて日本酒の水割りを試してみる…、という方でもとっつきやすい1本ではないでしょうか。
- 油長酒造
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風の森 露葉風 純米大吟醸しぼり華
- 税込み2,140円
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無濾過生原酒を水割りでより美味しく飲みやすく
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無濾過生原酒なのでわずかな炭酸も楽しめる1本。日本酒本来の味わいをそのまま残しているので、ちびちび飲むスタイルに最適。水割りにすることで飲みやすさもプラスです。
日本酒の水割りを作る際、一般的な日本酒だと旨みまで薄れるような気がする…。こんな風に感じてしまう方におすすめなのが、無濾過生原酒のこちらの1本です。どっしりとした風味や香りがあるので、水割りにしても薄いなんて思わせませんよ!
わずかに残った炭酸でより飲みやすく美味しくいただけるでしょう。
- 村裕酒造
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村祐 「黒」純米大吟醸
- 税込み12,500円
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甘さが特徴的な1本!単体でも水割りでも女性におすすめ
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和菓子のような上品な甘さを思わせる珍しい日本酒。芳醇で濃厚でありながらも、この甘さのおかげでくどさを全く感じさせません。限定品なので見かけた際には是非!
日本酒の上品な甘さは和菓子に使われる和三盆に通じるものがある。こんな考えから作り上げられた日本酒がこちらの村裕「黒」。だからこそでしょうか?無濾過本生でありながら、ついつい飲みすぎてしまうような飲みやすさがある1本です。
甘味が前面に立っているので、日本酒初心者さんや女性におすすめしたい日本酒ですね。
まとめ
日本酒が苦手だという方の中には、味わいではなくアルコール度数がきつすぎる…!と感じる方も多いのだとか。
そんな方こそ、今回紹介した日本酒の水割りを試してみてくださいね。温度こそ変えるけれど日本酒はそのまま飲むものだ、というイメージも大切ではありますが死守するようなものではありません。
いろいろな飲み方を試して、自分にとって一番美味しい日本酒を見つけていきましょう!
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