MacBook Airを選ぶ理由【使いこなしアイデアも紹介】

拝島祐子
公開: 2020-01-25
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MacBook Airを選ぶ理由と使い方ハウツー

卓上のMacBook

現在発売されているノートタイプのMacは、MacBook AirとMacBook Proの2ライン。性能的にはMacBook Proがすぐれていますが、あえてMacBook Airを選ぶ。そこにはどのような理由があるのでしょうか。MacBook Airの特徴とともにその理由、そしてMacBook Airならではのハウツーを紹介します。

MacBook Airを選ぶ理由

比較機種となるMacBook Proのスペックも紹介しながら、現行のMacBook Airの特徴、そして選ぶべき理由を紹介していきましょう。

軽量で持ち運べるノート型Macが欲しいなら

新型MacBook Airの重量は1.25Kg。もちろん、MacBookシリーズの中で最軽量です。しかし、13インチMacBook Proも軽量さでは負けておらず1.37KgとMacBook Airに迫っています。120gの差なら13インチMacBook Proの方がよい、と考える方も少なくないでしょう。

ただ、もうひとつ注目すべきポイントがあります。それは、MacBook Airの薄さです。おなじ13.3インチのRetinaディスプレイを搭載しているので、MacBook Airと13インチMacBook Proの幅と奥行は同サイズになってしまっています。

しかし、厚さ1.49cmで均一のMacBook Proに対して、MacBook Airは0.41〜1.56cmと幅があります。奥が最も厚く、手元に近くにつれて薄くなっていく独特のデザイン。最薄部のインパクトの大きさが、見た目以上にMacBook Airを軽く感じさせてくれるのです。

バッテリーの持ちで選ぶなら

いつでも充電できる環境なら問題ありませんが、ノート型MacBookは外に持ち出して使用する可能性もあります。そのときに気になるのがどの程度バッテリーが持ってくれるか、ということ。

コンピューターのバッテリーの持ち時間は、どのように使うか次第で大きく変わります。ディスプレイの輝度をあげて、ハードな処理をすればみるみるうちに残量は少なくなっていきます。そこで、比較の目安として、インターネット通信が連続で何時間できるか、iTunesムービー再生が連続何時間できるか、というデータを見てみましょう。

まずMacBook Airは最大12時間のワイヤレスインターネット、最大13時間のiTunesムービー再生が可能です。一方の13インチMacBook Proは10時間のワイヤレスインターネット、10時間のiTunesムービー再生と、MacBook Airを大きく下回りました。比較的軽い作業に対して、CPU、GPUのスペックの高さやスピーカーの数、ディスプレイの輝度などが裏目に出たのかもしれません。

MacBook Airは49.9Whの内蔵バッテリー、13インチMacBook Proは58.2Whとやや大きめの内蔵バッテリーですが、このバッテリーの差では使用電力の差を埋めることができなかったともいえます。

エコに長時間使用できるという点にこだわるなら、MacBook Airに軍配が上がりそうです。

大容量ファイルの編集やハードな処理を目的としないのなら

MacBookに限らずコンピューター選びには、使用目的にマッチした機種選びが大切です。数年前の機種や安価なエントリーモデルで3Dモデルのレンダリングや高画質のムービーファイルの編集、書き出しを行うのはムリがあります。それなりの演算パワーを持ち、メモリや内蔵ストレージにも余裕のあるマシンを選ぶ必要があります。

MacBook AirとMacBook Proの選択にも同様の視点が必要です。MacBook Proの内蔵CPUは、2コアのIntel Core i5プロセッサ。13インチMacBook Proは最大で4コアのIntel Core i7プロセッサを搭載できます。16インチMacBook Proなら、さらに最大8コアのIntel Core i9プロセッサを積むこともできます。そのほかメモリ容量、ストレージサイズなどを比較してもMacBook ProはMacBook Airを上回ります。つまり、ハードな処理ではMacBook Proには勝てない、ということです。

しかし、誰もがそのような用途にMacBookを使うわけではありません。ネットの閲覧や原稿書き、ガレージバンドやiMovieを使った編集作業ならMacBook Airでもじゅうぶんです。

予算が許すならハードな処理用に据え置きのiMac、持ち運びや普段使い用にMacBook Airという使い分けもしてみたいものですね。

現行のMacBook AirおすすめモデルとMacBook Airハウツー

現行のMacBook Airおすすめモデルといっても、実は1モデルしかありません。前世代モデルがリーズナブルに入手できるなら、それもおすすめしたかったのですが、あいにく新品での流通を見つけることができませんでした。

現行1モデルとはいえ、初期のストレージ容量に2タイプあるので、その点が選択時の注意点になります。

  • Apple
  • MacBook Air(8GBRAM、256GB)

  • 税込み153,770円
  • 最軽量1.25kg100%再生アルミニウムを使用したエコMac

  • 100%再生アルミを使用したエコMacBook。128GBと256GBのモデルがありますが、ほかは全く同じ。カスタマイズせずに購入する場合はどちらのモデルかチェックを。

2019年11月現在でAppleが販売しているMacBook Airは13インチの「AppleMacBook Air(8GBRAM、256GB)」のみとなります。厳密にいえば、ストレージ容量に128GBのモデルと256GBの2モデルがあります。しかし、その他のスペックはまったく一緒で、注文時のオプションでどちらも1TBまで容量を増やすことができるので、モデルとしての差はないといってよいでしょう。量販店などで購入するときに、128GBか256GBかは注意する必要があります。

Retinaディスプレイ搭載や第8世代のIntel Core i5プロセッサの使用などスペックは平均的にワンランクアップし、キーボードやトラックパッドの使い勝手も改善されています。

サイズは13型MacBook Airのワンサイズのみ。ボディに使用されたアルミニウム合金が、100%再生アルミニウムという点は驚きです。コンピューターの性能には無関係ですが、これからは原料の再生率などのエコ度も選択ポイントになっていくのかもしれませんね。

128GBと256GB、どちらのMacBook Airを選ぶべきか

128GBと256GBのMacBook Air。その価格差は2万円ほどになります。2万円あればもっと大容量の外付けHDも購入できるので、128GBモデルを購入して必要に応じて外付けHDを購入する、というやり方もありでしょう。

一方で内蔵されていることのメリットは、数少ない外部ポートを使わない、アクセス速度は内蔵SSDの方が速い、拡張メモリに余裕が出るなどがあげられます。2つめのメリットは使用する外付けディスク次第で大したメリットにならない可能性もありますが、残る2つは大きな差になる可能性もあります。

MacBook Airは、2つのThunderbolt 3(USB-C)ポートを持っています。この2つのポートで、充電、DisplayPort、外部機器の接続をまかなわねばなりません。2つというのが結構厳しい数であることは想像に難くありません。そのひとつを常設の外部ディスク接続で使用するのは、少々考えものです。

意外に消費されるストレージ容量

もうひとつ、影響度は未知数ですがスワップメモリの問題もあります。8GBの内蔵メモリが不足すると、MacBook Airは内蔵ストレージをメモリ代わりに使い始めます。このとき、ストレージの使用量によってはメモリ代わりにできる容量に差が出てしまい、パフォーマンスに影響します。

内蔵ソフトのひとつであるiMovieは、家庭用ビデオの編集でも活躍するソフトです。MacBook Airでもじゅうぶん動作させることができますが、かなり内蔵ストレージ容量を使用するソフトのひとつでもあります。iMovie以外にも映画をダウンロードしたり、高画質の写真をどんどん保存したりしていくとストレージはあっという間に消費されていきます。

ご自身のMacBook Air使用法が明確で、絶対大丈夫と自信が持てる方以外は、256GBモデルの購入をおすすめします。

Macを少しでも安く購入する方法

少しずつリーズナブルになってきているとはいえ、まだまだコンピューターは安い買い物ではありません。

性能的には最新の製品がよいとわかっていても、それほど発売年に差がない前世代モデルなら現役で活躍している機種も少なくないはずです。それならと前世代モデルを探しても、新品は早々になくなってしまう、中古はなんだか手が出しにくい。そんな方もいらっしゃることでしょう。

そこで、少しでも安くMacを購入する方法を紹介します。しかし、欲しい製品が見つかる保証もありません。それでも、ごく最近のモデルなら比較的見つかりやすいし、思わぬ掘り出し物に出会えることもあります。Mac探しのついでにでもちょっとのぞいてみても損はしないはずです。

状態のよいMacを安く買うなら「認定整備済製品」を狙おう

Apple自身が運営しているネットショップ、Apple Store内に「認定整備済製品」というコーナーがあります。パソコンショップでも中古品をきれいにクリーニングして再販売していますが、Appleの「認定整備済製品」はもっとグレードが高いものです。中古というより、問題がないのに返品されてしまったような製品を、再整備し新品同様にした上で値段を下げて販売しているのです。

中古のノートPCやスマートフォンを購入するときに、もっとも不安なのはバッテリーの状態です。液晶の様子は注意深く外見をチェックすればわかりますが、バッテリーの弱り具合は使ってみなければわかりません。Appleの「認定整備済製品」は新品のバッテリーに交換されています。またAppleの1年間の保証も付きますし、アップルケアへの加入も可能です。これなら、中古の品質に不安がある方でも安心して購入することができるでしょう。

ただ、繰り返しになりますが欲しい製品が出ているかどうかはわかりません。ここで紹介したことは、Macの購入に悩んでいるときに思い出してください。

所有する満足感を与えてくれるMacBook Air

カフェでのPC操作

MacBook Airを選ぶべき理由を紹介しましたが、単にあのデザインが好きだから、製品コンセプトが好きだから、といったスペックでなく、好みで選んでしまうようなファンも、MacBook Airには少なくありません。

所有する満足を与えてくれるかどうか。これもひとつの商品の重要なポイントです。大切に使いたい、と思えるMacBookをあなたも探してみてください。


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