日本酒は割ると美味しい?一味違った日本酒を楽しむ方法とは

nagiy
公開: 2019-11-13
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日本酒に限らずビールや缶チューハイ、ウィスキーや焼酎など、様々なお酒を楽しめる現代。お酒に強い人からすれば、日によって違ったお酒を楽しむこともできるでしょう。

特に缶チューハイやカクテルなどは種類が非常に豊富なことから、その日の気分で選ぶことも可能となっていますよね。それに反して日本酒はあまり変わり映えしないお酒だ…、なんて思っていませんか?

実は日本酒も様々な割るものによって、味わいの変化をより楽しむこともできます。今回はあまり知られていない、日本酒を割って楽しむ方法を見ていきましょう。


連載【日本酒ライター nagiy】|Moovoo

▲日本酒好きになって15年、好きが高じて全国の酒蔵訪問旅行を趣味にしているフリーライター。美味しい、珍しい日本酒の紹介・楽しい飲み方を提案していければと思います。

日本酒は割ると美味しいの?

コップに注がれる日本酒

日本酒を割る、と聞くと拒否反応が出る人も一定数いるように感じます。かくいう私自身も実際に割った日本酒を飲むまでは、邪道な飲み方じゃない?なんて考えていたものです。

しかし、お酒を飲むことに対して「こうあるべき」といった形はありません。そもそも美味しくいただくためのお酒なので、ストレートが一番美味しいと感じる方がいれば、割った日本酒の方が美味しいと感じる方もいて当然ですよね。

なので割ると美味しいというよりも、好みによって楽しみ方が変わるといった方が正しいでしょう。今まで一度も割って楽しんだことがない方は、これを機会に挑戦してみることをおすすめします。

思いがけず美味しかった!となるか、やっぱりストレートが一番となるか。どちらにしても新しい楽しみ方を見つけられるかもしれませんよ

いろんな飲み方が楽しめるお酒

日本酒はストレートが一番!昔の私はこんな風に感じていましたが、現在では気分によって割った日本酒も楽しんでいます。

この考え方が変わった一番の理由は、訪れた酒蔵の杜氏さんに「そもそも日本酒は水で割って卸しているよ?」と教えてもらったときです。何だと!とだいぶ衝撃的だった思い出。

日本酒を水で割る工程は「加水」と呼ばれ、アルコール度数や味わいを調整するための大切な工程です。このことからもわかるように、旨みや甘味が濃い日本酒は水やほかの飲み物で割っても十分に楽しめるお酒なんです。

どうしても抵抗がある…なんて方は、最初は生原酒をロックで楽しんでみる。こんなとこから始めてみてはいかがでしょうか。

割りものや温度を変えて楽しもう

割って楽しむお酒としては、ウィスキーや焼酎を例に挙げる方が多いでしょうか?これらと同じように、日本酒を割って楽しむ際にも様々な割り材を試してみるのがおすすめです。

味をあまり変えたくないなら氷を入れたロック、水割り程度。または自身が好きなジュースを合わせてみるのも実験のようで楽しめると思います。更に温度を変えたうえで割って楽しむ、なんてこともできますね。

同じ割り材でも、アイスとホットで味わいが変わる楽しさも実感してみましょう。

【コールド】人気が高い割ると美味しいものとは?

では実際のところどんな割り材を使ってみればよいのでしょうか?ここからは割ると美味しいものについて紹介していきます。

「カルピス」など乳酸菌飲料

昨今人気が高い日本酒の割り材といえばカルピスですね。Twitterでバズったらしいのですが、「カルピ酒(かるぴしゅ)」なんてかわいい名前もついています。

日本酒と原液で濃い味わい、日本酒とペットボトルのカルピスでお手軽に、カルピスソーダを使うとより軽快な味わいを楽しめますよ。ちなみに同じ乳酸菌飲料としてヤクルトもおすすめです。

「牛乳」を使ってよりまろやかに

続いては同じくまろやかさを楽しめそうな牛乳で割ってみましょう。酸度が高い日本酒と割ると、飲むヨーグルトのような味になってくれます。

日本酒の割合を減らしてイチゴミルクと割ってみる、なんて話も聞いたことがありますね。ちなみにバナナミルクでやった時は少し苦みを感じてしまいました…。

大人のおいしさ「ブラックコーヒー」

お酒とコーヒーなんて大人のたしなみって感じですね。コーヒーの苦さや香りと、日本酒の甘みやうまみが合わさって、すっきりと飲めるコーヒーカクテルのような味わいになります。

日本酒そのものよりもコーヒーにこだわってみると、美味しさの幅が広がりますよ。

優しい口当たり「緑茶」

焼酎の緑茶割りで緑茶が割り材になることは結構有名ですね。日本酒でもやはり緑茶は一定の人気を持つ割り材だといえるでしょう。

オーソドックスに氷と緑茶で割る、割った後にガムシロップを追加して甘めに。意外に温かい緑茶割りも香り高くて美味しいですよ。

「オレンジジュース」など柑橘系

こちらも割ると美味しいものですね。オレンジジュースやグレープフルーツジュースなど、柑橘系を合わせてカクテルのように楽しんでみましょう。

ただ柑橘系のジュースと割る場合、好き嫌いが如実にわかれます。飲みやすくて好き!な方から苦みが前面に立って美味しくないなんて方も…。したがって最初はごく少量で試してみてくださいね。

鉄板の割り材?「炭酸ジュース」

最初の方ですでに紹介しましたが、日本酒に限らず割り材として一番有名といえばやはり炭酸ジュースでしょう。無糖の物からソーダ、ジンジャーエールなど味の種類が豊富な点もうれしいところですね。

おすすめは無糖の炭酸水で生原酒を割る方法。濃すぎるほどのうまみを程よく和らげてくれる、シュワシュワとした炭酸で飲みやすい1杯になります。

【ホット】飲み物以外も?しっとり楽しむ割り材

続いては寒い季節にうれしい、温かくて割ると美味しいものを見ていきましょう。日本酒のアルコール、そして温かいお酒を飲むことで、より芯からぽかぽかになれるかもしれませんね。

滋味深い旨さ「だし汁」

おでん屋さんが発祥といわれいてる出汁割り。

おでんの出汁を日本酒に合わせる飲み方ですね。日本酒もだし汁もうまみ成分が豊富なので、合わせることでより奥深く滋味深いおいしさを堪能することができるでしょう。

おでん出汁の他にもハマグリやアサリなど、貝出汁を合わせるのもおすすめですよ。七味やネギ、からしをアクセントにして美味しくいただきましょう。

芯から温まるかも「ホットレモン」

寒い季節にうれしい飲み物といえばホットレモンを挙げる方も多いでしょう。この人気のホットレモンも日本酒と割ると美味しいですよ!

熱燗とホットレモンの組み合わせで体の心からぽかぽかになってしまいますね。また日本酒自体にレモンを使用したものもあるので、合わせる日本酒を選べばよりおいしさを追求できるでしょう。

まとめ

日本酒はストレートで、おつまみも塩だけで飲むのが粋だ!なんて考えている方からすれば、びっくりするような飲み方もあったのではないでしょうか?

最初でも言及しましたが、日本酒の飲み方に正解はありません個人個人でこれが美味しい、と感じた飲み方が一番でしょう。せっかく古くから愛されてきた日本酒、ブームで終わらせるのではなくもっと多くの方が好きになってくれたらと感じます。

自分の好みにあった飲み方を発見して、ぜひ日本酒をもっと楽しんでみてくださいね。


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