スノーピークの人気テント、おすすめ10選 畳み方や雨対策、修理も解説
高い機能とおしゃれなデザインで人気のキャンプ用品ブランド、スノーピークのテント。幅広いラインナップがあるだけに、どれを選べばいいか悩む人も多いはず。今回はスノーピーク製テントの選び方や扱い方を徹底紹介します。2019年12月に配布開始された公式カタログからの最新情報も盛り込みました。
目次
スノーピークって?
スノーピークは新潟県三条市に本社を置く、半世紀以上の歴史があるキャンプ用品メーカーです。「ピーカー」と呼ばれる熱狂的なファンが大勢いるほど、機能性やデザイン性、そして遊び心の詰まった製品が人気です。焚火台やシェラカップなど特徴ある商品に見覚えのある人も多いのでは。
中でもテントやシェルターは、公式サイトを見ると31もの商品ラインナップがあります。そこで10商品の特徴を一覧で紹介します。スノーピーク商品が登場するYouTube動画もピックアップしました。あなたにあった商品選びの参考にしてください。
テントは雨や風を受けるフライシート(屋根)や地面の上に広げるボトム(床)があり居住性が高く、寝室スペースとして使えます。
一方、シェルターは広いスペースを囲うことで、食事などを楽しめるリビングスペースをつくれます。床は地面のままですが、ボトムのあるインナーテントをつるせば寝室としても使える自由度があります。
2019年冬最新情報
テント(寝室スペース) | シェルター(リビングスペース) | |
---|---|---|
初心者向け | ・エントリーパックTT・ヴォールト ・アメニティドーム | ・エントリーパックTS・エントリー2ルーム エルフィールド |
中級者向け | ・ヘキサイーズ 1・ランドブリーズ | ・リビングシェル・ランドロック |
上級者向け | ・スピアヘッド Pro. |
初心者にぴったり!手頃な価格のテント3選
まずは人気のエントリーパックTTです。
日よけ・雨よけになるタープは長さ570cm、幅500cmの大きさ。ファミリーでもゆったり過ごせ、突然の雨でも安心です。インナーテントは吊り下げ式で、外せばリビングスペースになるシェルターとしても使えます。
4月にソロキャンプを始めたばかりだというrancho runningさんは、ひとりでテント部分を設営する動画を投稿。立て方がよく分かります。
ポールと、テント側の差し入れる部分が同じ色になっていたりと、分かりやすくて初心者にありがたい親切な設計になっている。 100均で買った小さいハンマーだとパワーがなく、打ち込んでもペグがなかなか沈まなかった。苦労したのはそこだけで、47分31秒で設営終了。目標の1時間をクリアできました。次回はもう少し早くできると思います。
初めてこのテントを使う人でも迷わず、1時間以内で立てられるというのは安心感があります。ただrancho runningさんも「設営方法の動画を5回以上は見て予習した」と語っています。正しく安全に立てるには、事前の準備も必要ですね。
ヴォールトは「エントリーパックTT」に含まれているテントです。カタログの税抜き価格で「TT」より2万円安く、より手が届きやすくなっています。3本のフレームからなるシンプルなつくりで、初心者でも設営しやすい。クーピーチャンネルさんはヴォールトを愛車に載せ、キャンプ場に繰り出しています。
ロードスターのトランクに入るコンパクトなテントです。 全長が530cmもあって広い。中から外見てもすげー広い。風通しめっちゃええな。
大人が大の字になって、のんびり寝そべれる広さがよく分かります。そのあとは乾杯、焼き肉と本当に楽しそうです!
アメニティドームは入門用として長年人気のベストセラーテントです。
丸みのあるシルエットで風のダメージを防ぎ、耐久性を確保。大きなサイドドアパネルがついているのも特徴で、フロントパネルを閉じたままでも出入りできるのが便利です。
ラインナップはS(カタログでの対応人数3人)、M(5人)、L(6人)の3種類ありますが、使い心地はどうなのでしょうか。キャンプ用品店「sotosotodays」の公式チャンネルが、MとLサイズを詳しく解説しています。
Mは大人3人が余裕で眠れる広さ。大人2人、子ども2人の家庭にちょうどいいサイズ。 Lは大人2人、子ども3人の計5人くらいで使うのがベストかなと。
子どものための荷物をたくさん持ち込みたいご家庭は、Lも選択肢に入りそうです。
この動画では室内の天井までの高さも、ポールを持ち込んで調べてくれています。Mは大人だと頭がつきますが、Lの室内高は165センチあり、大人の女性でも着替えなどがしやすいことが分かります。
使いやすくかっこいい 中級者向けのテント2選
ここからはコンスタントにキャンプへ出かける中級者におすすめのスタンダードラインです。
ヘキサイーズ1は人気が高まっているソロキャンパーのためのテント。大人一人が快適に過ごせる設計にこだわっています。
チェアやテーブルをゆとりをもって置ける前室スペースを確保しながら、一般的なソロテントに劣らない屋内空間も確保。インナーテントは2点で吊り下げ、コーナーを固定するだけで簡単に設営することができます。
セットになっているタープを張ることで居住空間が広がり、突然の雨でも大丈夫。人気YouTuberのカズさんも熱くレビューして、張り方や使い心地を語っています。
ひとつ言っておくとメチャメチャかっこいい。ただ、5.2キロ。タープと一緒だからソロにしては重たい。 (設営を終えて)これはいいね。ソロだったら、タープを張れば、雨が降ってもバーベキューとか楽しめる。ひとつ気になるはね、いいもわるいも間口が広いから、風が強い日は雨が入ってくるかもしれない。そこだけ注意ポイントありかも。
たたむとコンパクトカーやバイクにも積み込めるサイズになります。
ソロキャンパーにうれしい機能がそろっています。
ランドブリーズは2人、4人、6人用の3モデルが用意されています。
後室のパネルを大きく開くことができるため、室内の温度調節が楽に。
前室の出入口にもメッシュパネルがついているため、テント内を風が吹き抜け、涼しさをキープできます。
地面とテントの間をふさぐ「マッドスカート」も全周についているため、春先や秋口の冷え込みも和らげることができます。
山広Yamahiroさんはグループキャンプを楽しみながら2人用をレビュー。
前室が大きいので、雨の日でも料理ができていい。夏は涼しいし、冬もいける。室内高も127cmあるのでかなり高く感じる。
コンスタントにキャンプにでかける中級者なら、さまざまな天候に遭遇するはず。暑さ寒さに対応できる機能は心強いです。
2019年冬の最新情報
12月から配布された公式カタログによると、ランドブリーズは2020年にリニューアルされ、ランドブリーズ Pro.として登場します!
改良点のポイントは
などがあります。3モデルが用意され、対応人数は以下の通り。
ランドブリーズPro.1(1~2名用)税別65,000円
Pro3.(3~4名用)79,800円
Pro4.(4~6名用)98,000円
定番モデルの進化が楽しみです!
食事も睡眠も快適に 初心者向けシェルター2選
ここからは、主にリビングスペースを生み出す「シェルター」に分類される商品を紹介します。
エントリーパックTSは今年6月に発売された、テント(アメニティドームM)とメッシュシェルターのエントリー向けセット。つなげれば広いリビングと寝室スペースを作ることができます。
スノーピークの店舗で30万円分をまとめ買いした「道トラ」さんは
やり方わかったうえなら1人でやっても、1時間くらいでいけるのではないかな。 何が簡単かというと、ポールを入れた段階で自立してくれるから、ちょっと誰か押さえててという場所が極めて少ない。 このテントは6人くらいでご飯を食べるのがベストかなと。2人だと少しさみしい。4~6人で使うのがいい感じのテントだと思う。
できあがったシェルターには、立ったまま使える調理台やテーブル、さらにはハンモックまで!
広いスペースを最大限活用して、おしゃれな快適空間を実現。憧れてしまいます。
エントリー2ルーム エルフィールドもエントリーキャンパー向けのモデルです。
インナールームとルーフシートを標準装備。付属品が充実しながら手の届きやすい価格で、コストパフォーマンスに優れています。
リビングとベッドルームを両方備えた「オールインワンスタイル」の2ルームシェルター。設営が一度に済むので、テントとタープをそれぞれ立てるのに比べて、大幅に時間短縮ができます。4本のアーチフレームとリッジポールを使ったシンプルな構造のため、初心者でも設営しやすい点も魅力です。
「ジジイとババアが趣味に没頭するチャンネル」と自己紹介しているwinpy-jijiiさんも、設営のしやすさをレビューしています。
ポール部分を入れるときに力がいるのと、端が奥のほうにあるので見つけるのがややこしいなあというくらいで。頭もいらんし、さほど力もいらんし。じじいとばばあでも慣れたら30分くらいで立てられる。あと高さが2m10cmくらいあるから、小さいじじいばばあにはちょっと背伸びしないとあかんかなという感じ。
天井の両端にしかフックがないため、ゴムロープをわたして照明を吊るすなど、快適に過ごす工夫も紹介されています。2ルームの大きなシェルターですが、お年寄りのご夫婦も短時間で立てられ、楽しめることがよく分かりました。
大人数でも快適 中・上級者向けシェルター3選
リビングシェルはスノーピーク初のシェルターとして発売された、ロングセラー商品。剛性の高いフレームワークを採用し、トンネルを介さなくてもテントとのドッキングも可能なつくりになっています。
「テントバカ」を名乗る尾上祐一郎さんはソロキャンプを敢行。
簡単でしたね。設営は。メッシュにできる部分が多いから換気もしやすいし、すごくいいと思います。インナー(ルーム)がついていないので、中にソロ用のテントを張ろうと思います。
尾上祐一郎さんは今回ソロキャンプ。インナールームを置いても、一人がけの椅子やテーブルをゆったりと置けています。目の前に夜景が見える位置に設営して、乾杯。ゆとりのある空間でのソロキャンプの楽しさが伝わってきます。「特等席ですね」の一言に納得です。
ランドロックは最も大型のサイジングを生かし、リビングと寝室をひとつでまかなえる2ルームシェルターの名作。テントとタープを建てるのに比べ、設営や撤収時間を大きく短縮できます。
インナーテントには大人2人と子ども3人が余裕をもって寝ることができ、家族が十分くつろげるリビングスペースも確保できます。
さらに全長625cmの室内は、インナーテントを外せば大人数が入れるリビングへと変身。
オールシーズン楽しめるよう、丈夫なフレームワークは強い風に耐え、スカートで外気の侵入も防ぎ、快適な居住性を確保。通気性に優れた設計で、夏も快適です。
家族キャンプに向け、店に展示品を見に行ったK's Channelさんは
間口が十分すぎるほど広々しています。テーブルだったら二つぐらい置いても十分すぎるスペース。金額は結構高い。ちょっと考えちゃうますね。(他の展示品も見たあとで) うちはランドロックが候補かな。決定打になるものは、4人家族でも十分な広さのインナールームです。
大型なぶん値段が張りますが、家族がゆったり過ごせるシェルターです。
スピアヘッド Pro.Mは大人数でもストレスなく過ごせる室内空間を確保。必要に応じて2つ、3つとつなげたり、テントとのドッキングも可能。
上部にはベンチレーションがあり、下部から取り入れた新鮮な空気を上部から逃がすことで、室内をフレッシュな環境に保てます。
外見は美しい流線形のワンポールシェルターで、アイボリーのモデルは大自然の緑の中で映えます。
GUN125さんはこの商品をたずさえ、冬キャンプに挑戦しました。
(同行した仲間が)テント自体を立てるのに30分、そのあとペグを打ってロープを張っていく作業に30分以上かかり完成させました。 去年のキャンプよりテントが倍大きくなった。めっちゃ快適な空間です。どうせなら3泊くらいしたいなぁ。
動画に映っている、広々とした円形の空間に驚かされます。
室内はストーブの明かりに照らされ、テーブルにはたこ焼き機。ゆったり食事ができますね。
新たなソロテントも登場(2019年冬最新情報)
12月配布のカタログでは「軽い、早い、過ごしやすい 3拍子を揃えた究極のソロテント」の登場も予告されました。
Minute Dome(ミニッツドーム) Pro.air1
です。
対応人数は1~2名。価格は税別69,800円。
軽量・快適な山岳用テント「ファルPro.air」シリーズの良さを踏襲しながら、キャンプで使いやすいよう居住性をアップした商品です。
成人男性が雨の日もぬれずに靴の脱ぎ履きができるほど広い前室を備え、通気性も向上。そのうえで自転車やバイクでも運べるよう重量は4kg未満をキープしているのが魅力です。
人気が高まっているソロキャンプに、新たなテントの選択肢が加わります。
テントの撤収、畳み方は?
キャンプを楽しんだあとは、テントの撤収作業が待っています。
設営しやすいスノーピークのテントですが、撤収作業はどのようにするのでしょうか。
FAMILY CAMP!!!!!!さんは、スノーピークの初心者向けテント「アメニティドーム」の畳み方を動画で分かりやすく解説しています。
①地面に広げた状態で、フライシート(屋根)を中心に二つ折り。さらに左右の角をもって正方形にしていく ②折りたたみのポイントはしわをのばし、ごみを払いながら進めること。そして空気の抜ける穴を確保しておくこと。 ③収納バッグを横に置いてサイズを見つつ、収まる大きさになるよう、縦長の四角に折りたたんでいく ④ポールは真ん中から折る。左右から折ると簡単ですが、中のひもを痛めやすいといいます ⑤インナーも正方形にたたむ ⑥インナーのうえに、先ほどたたんだフライシートを置く ⑦その上にたたんだポールを入れたバッグを置いて、芯にして丸めていく ⑧きれいに丸まり、難なく収納バッグに入れられる
動画ではFAMILY CAMP!!!!!!さんのさらに詳しい説明と、実演が収録されています。
また、脱サラ さいとう夫婦さんは大型のエントリー2ルーム エルフィールドの撤収方法を解説。「正規の畳み方ではないと思いますが、参考程度に」とのことですが、作業がしやすくなるコツが分かりやすく紹介されています。
ペグを抜く際には、入口側のポールのペグを2本だけ残すことで、風が吹く中でも安心して作業できます。
雨に降られた!どうすれば?
キャンプには雨がつきもの。濡れたテントは扱いにくく、放置すれば傷みの原因にも。どのように撤収すればいいのでしょうか。
チャンネル登録者6万人超のアウトドアファミリーさんが解説動画を公開しています。
①現地で撤収する際は、まずはタープの内側から軽くたたいて水気を払う。 ②テントも同じように内側から軽くたたいて水気を払う。 ③この日は雨脚が弱くなっていたので、全体的にタオルで拭いておく。拭き終えたら畳んでポリ袋に入れて持ち帰る。もしも雨が強ければ濡れたまま畳む。 ④帰宅したら速やかに干す。雨続きで外に干せなくても、室内で干して乾かすようにする。
大事なテントなので、放置せず、素早く乾かしてあげることが大切です。
壊れたテント、修理できる?
最後にテントが壊れてしまったときの対応です。
スノーピークは丁寧なアフターサービスに定評があり、風が強くてテントのフレームが折れたり、テントに火がうつって穴が開いてしまったりといった故障を直してくれます。オンラインで修理を受け付ける際には「次回のキャンプ予定」も聞いて、間に合うよう努力する徹底ぶり。
G310GSANさんはキャンプ中にアメニティドームSのタープ部分を燃やしてしまい、有償修理を依頼。修理されて戻ってきた仕上がりを紹介しています。
スノーピークの箱を開けると、燃えた部分に幅40~50cm、縦20cmほど新しい生地が縫い付けられていました。
修理は税込み送料含めて5400円。非常に丁寧な仕上がりでスノピおそるべしです。 新しいのを買うか、修理するか迷いましたが、修理してよかった。
修理の費用も買いなおすより格段にリーズナブル。
仕上がりは丁寧、次のキャンプ日も考慮してくれるとなれば、故障時には修理が有力な選択肢になりそう。
買ったあとの安心感やお得感も、スノーピークの魅力です。
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