
トイレの暖房選びの3大ポイントとおすすめのトイレ暖房機器10選
個別のトイレに適した暖房機器

トイレの暖房を後付けで簡単に実現するなら、取り付け金具や作業が必要となる壁掛けタイプよりも手軽に使える床置きタイプがおすすめです。サイズ的には居室で使用するアイテムよりもコンパクトな機種が適しています。その中で、個別の現場に応じた暖房機器選びが重要です。トイレの暖房を選びにあたり考慮したい点とおすすめのトイレ暖房機器10選を紹介します。
トイレの大きさと設置位置と機能が暖房機器選びの3大ポイント
トイレに設置する暖房機器は、限られたスペースを有効に使えるようにサイズの検討が重要です。また、設置する位置によっても選択が変わる可能性があります。暖まれば何でもよく、サイズも機能も関係ないという考えでは失敗するおそれがあるため、3大ポイントを踏まえた選択が望まれます。
トイレの大きさに応じた暖房機器選び
トイレの大きさは住居によっていろいろです。1畳より狭いトイレもあれば2畳以上の大きなトイレもあります。また、純粋にトイレとして独立している間取りもあれば、洗面所と一体化したスペースも珍しくありません。広い洗面所タイプのトイレなら、便器の側に洗濯機を設置している空間もあります。
そのため、トイレで使う暖房機器を選ぶにあたり大きさは重要なポイントです。狭小なトイレの場合はできるだけコンパクトなサイズの暖房機器が適しています。大きな暖房機器は邪魔になってしまうかもしれません。もっとも、狭いトイレならコンパクトな暖房機器のパワーでも役立つ可能性が高くなります。一方で、広い空間をもつトイレの場合はある程度のパワーをもった暖房機器が望まれ、サイズ的にも大きくなりがちです。
トイレのどこに置くかで選ぶ暖房機器
トイレの広さとは別に、トイレ内のどこに暖房機器を置くかによって選択は変わり得えます。便座の側に置いて使用する場合とトイレの隅に設置する場合とでは選ぶアイテムが違って当然です。
人体に近づけて暖をとるのであれば、火傷をしないように注意します。加熱しすぎると着衣が燃えてしまうおそれもあるため、人体近くの設置はおすすめできません。そうはいってもトイレが狭いため近くなってしまうという場合は、できるだけ小さいサイズを選び、距離をとるなどの工夫が必要です。
トイレの隅に設置する場合は、コーナー設置に適した形状をもつアイテムが適しているといえます。
機能に着目したトイレの暖房機器選び
トイレの床に設置するタイプの暖房機器は、電気を使うアイテムが主流です。簡易設置できる電気式の暖房機器では、地震などで転倒したときに電源が切れる機能をもった電気暖房機器が一般的になっています。
また、トイレは人がいない時間が圧倒的に長い空間であり、使用しないときは電源を切っておくのが妥当といえるでしょう。しかし、冬の寒いトイレに入ってから暖房を開始するよりも、予め暖めておきたいと考えるのも無理のないことです。そこで、転倒時電源断機能や自動電源オフ機能のついた暖房機器が重宝します。
もっとも、スピーディーに暖める能力をもつ暖房機器であれば、無人時に稼動させておく必要性は薄れるでしょう。手動でのオン・オフを面倒に感じる場合は、センサー感知式もあります。また、扇風機と同じように首振り機能をもったアイテムも登場しています。
おすすめのトイレ暖房機器10選
選び方を考慮したうえでもトイレで使いたい暖房機器は数多くあります。それぞれに違いをもっており、比較検討が欠かせません。その中でもおすすめできるアイテム10選を紹介します。
細長い形状でコンパクトなアイリスオーヤマの「セラミックヒーター JCH-TW122T」は、狭いトイレにもスッキリ設置できる暖房機器です。人感センサーを搭載しており、人がトイレに入るとその動きを検知して自動的に運転を開始します。人がいなくなればOFFになるため、無駄な電気を使いません。転倒時電源OFF機能も搭載。
素早く温風を出してくれるセラミックファンヒーターで、手間をかけずスピーディーにトイレを暖められます。また、必要に応じて出力の切り替えが可能です。縦にも横にも置けるため、より設置場所の幅が広がります。
iSiLERの「セラミックファンヒーター」は、PTCセラミック発熱体を用いたアイテムで健康にも配慮しています。空気口グリルの存在による安全性もおすすめポイントです。
わずか数秒でトイレを暖めてくれるため、寒い空間で暖まるのを待ちながら我慢する必要がありません。また、ダイヤルによる無段階の温度調整が可能です。より過ごしやすい暖かさにできるでしょう。ハンドルがついた軽量コンパクトなボディは、トイレから気軽に持ち出して便利に使うことも可能です。
山善の「ミニセラミックヒーターDMF-SA066T」は、奥行わずか11.5cmのコンパクトなセラミックヒーターです。その名のとおりのミニサイズが特徴で、トイレに置いても圧迫感なく使えるでしょう。
機能的には無段階の温度調節や転倒時の電源OFFなど、標準的なセラミックファンヒーターと比べても不足のないものです。また、始動から数秒で温風が出る性能をもっており、ミニサイズではあっても問題なく使えます。
Dazersの「300Wセラミックヒーター」は、手のひらに乗せられるほど軽量でコンパクトな暖房アイテムです。小型のボディで300Wの消費電力とあって、トイレで足元を重点的に暖めたいニーズに適しているといえます。
小さくても搭載する機能は一般的なセラミックファンヒーターに負けていません。転倒時の電源OFF機能や静穏機能など、使い勝手のよい仕様です。また、2色のLEDライトで状態を表示させることもできます。
山善の「ミニセラミックヒーター DMF-A066(A)」は、ミニサイズのセラミックファンヒーターの中でもシンプルなアイテムです。転倒時に電源をOFFにする機能やサーモスタット、ヒューズなどの装備はそのままに、温度調節などユーザーが判断する部分はなく、純粋に600Wのパワーで暖めてくれます。
「少しでもリーズナブルにトイレの暖房を導入したい」というニーズに適しているといえるでしょう。
アイリスオーヤマの「大風量セラミックファンヒーター JCH-12DD3-W」は、従来品と比べて230%もの温風到達距離を誇る力強い温風でトイレを暖めるアイテムです。人感センサーによるスイッチングが操作の手間を省きます。
アイリスオーヤマの試験データによれば、およそ90cm先まで温風が届くパワーです。洗面所と一体になった広いトイレでも力不足を懸念することなく安心して使えます。
温風を出すセラミックファンヒーターといえば、正面がもっとも暖かくなるイメージが強いといえるでしょう。KEYNICEの「小型ファンヒーター KN-QN02」は自動首振り機能を搭載しており、正面から左右まで温風を届けます。
3段階のパワー切り替えがついており、暖まり具合によって調節が可能です。転倒時の電源OFFやサーモスタットなど他のアイテムでも標準となっている装備も搭載しています。
アイリスオーヤマの「ミニオイルヒーター POH-505K-W」は、トイレのような狭い空間の暖房機器として主流といえるセラミックファンヒーターに対し、輻射熱による暖房で存在感を出しています。本体が熱くならないため安全性の面でも優れたアイテムです。
転倒時の電源OFFやサーモスタットも装備しています。瞬間的に暖める能力ではセラミックファンヒーターに一歩譲りますが、ポカポカという表現が相応しいトイレに広がる暖かさが特徴です。
iSiLERの「セラミックヒーター DH-QN04」は、小型軽量に加え、上下の丸い形状とピンクのカラーリングがかわいらしい暖房機器です。トイレ空間を楽しく演出するアイテムとしても使えるでしょう。
機能面では45度の首振りや2秒で暖める即暖、転倒時の電源OFFなど必要な装備をしっかりと備えています。また、600Wの強風モードと50Wの標準温風モードの2段階を切り替えて仕様できます。
独自の形状をもつビームヒーターにより遠赤外線の効果を発揮するTOHOの「RELICIA ビームヒーターキューブ RLC-BH400」は、小さなキューブ状でトイレにも設置しやすい暖房機器です。
上下に20度の角度調整が可能で、より効果的な暖房が可能になっています。転倒時の電源OFF機能やサーモスタットなどの安全装置も搭載しています。
それぞれに個性をもったアイテムから好みの1台を選ぶ

セラミックヒーターが多いトイレで使える暖房機器は、基本的な機能は同じでもパワーや形状に違いがあります。また、オイルヒーターなども加えると選択の幅は広がります。選び方のポイントを踏まえたうえで、体格やトイレの環境などより自分の状況に適したアイテムを探してください。単に機能面だけでなく、外観なども含めて好みに合うアイテムもありそうです。