〈プロ解説〉ジム用トレーニングシューズ、おすすめ5選 初心者にも使いやすいモデルとは

田子 政昌(パーソナルトレーナー)
最終更新日: 2024-02-02

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フィットネスクラブやスポーツジムなどでトレーニングをする際に、必要になるアイテムのひとつがジム用トレーニングシューズです。

近年ではプールなども備えた大型のフィットネスクラブよりも、バーベルやダンベルを備えたフリーウエイト中心の小規模なスポーツジムが増えつつあり、筋トレといえば「ジム」がイメージされる傾向にあります。

こうした背景から気軽に通い始める方も多いジムですが、本格的にトレーニングを行うならトレーニングに適したウェアやシューズ選びに、より注意する必要があります。

そこでこの記事では、初心者からアスリートまでトレーニング指導を行う筆者が、ジム用トレーニングシューズを選ぶためのポイントから、おすすめ商品まで紹介します。ぜひ参考にしてください。

※田子さんには2023年5月、選び方解説の執筆と筆者おすすめ商品の選定をしていただきました。記事後半の編集部ピックアップ商品は最新の情報をもとに選んでいます。
田子 政昌(パーソナルトレーナー)
陸上競技・ランニング指導を中心に初心者からアスリート、子どもから大人まで幅広い人を対象に運動指導を行っているトレーニングコーチ。2020年より神奈川県大和市にパーソナルトレーニングジムVITALIZE(バイタライズ)を開業し、ダイエットや健康運動指導も行っている。日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーのほか、NSCA公認パーソナルトレーナー、JATI‐AATIなど国内外の指導資格を多数保有。一般社団法人ワールウインドAC代表理事。

ランニングシューズよりも「トレーニングシューズ」を選ぶ

ジム用シューズ使用イメージ

Photo by iStock

トレーニング用途で選ばれるのが「ランニングシューズ」や「トレーニングシューズ」です。

ランニングシューズ:前進をサポートし、衝撃吸収性(クッション性)や軽量性に優れている
トレーニングシューズ:前後左右の動きをサポートし、安定性に優れている
(参考:ナイキ公式サイト
田子 政昌(パーソナルトレーナー)

田子 政昌さんの解説

ジムで使う運動シューズとして、候補に上がりやすいのがランニングシューズです。軽量さと通気性の高さなどから、ランニング以外の運動にも使いやすそうな印象を持たれがちです。

しかし、ランニングシューズの「クッション性」はジムのトレーニングでマイナスになることがあります。とくに立位でのトレーニングやスクワットなど、下半身に高負荷を加える運動では、グラつきにつながることがあるのです。

パフォーマンスに影響したり、長時間にわたるトレーニングにおいてケガの原因になったりすることもあります。

マシンエクササイズ中心の方や、ランニングマシン・エアロバイクなどの「カーディオマシン」を使う方であれば、ランニングシューズの性能でも十分ですが、本格的なフリーウエイトでのトレーニングには、トレーニングシューズがおすすめです。

底面(ソール)の安定性に注目

ジム用トレーニングシューズイメージ

トレーニング用のシューズを選ぶうえで、代表的なパーツの名称を紹介します。

アウトソール:シューズの裏面で地面に直接触れるパーツ
インソール:シューズの内側にある中敷き
ミッドソール:アウトソールとインソールの間にある部分
アッパー:足の甲を覆っている部分
シューレース:留め具として使用する靴紐、フィット感を調整可能(ほかに面ファスナータイプも)
田子 政昌(パーソナルトレーナー)

田子 政昌さんの解説

どのようなシューズがジムでのトレーニングに適しているかを判断するポイントは「底面(ソール)の安定性」です。
 
具体的には、以下の条件にあっていることをチェックしましょう。

・底面がフラットで、かかとからつま先まで同じ高さ
・「ミッドソール」の素材が曲がりにくい


ランニングシューズの場合、ランニング動作がしやすいようにつま先は上がり、かかとにはクッション材が用いられています。とくに近年のランニングシューズにはクッション性をより高めた厚底タイプもあり、立位でのトレーニングでは不安定になりやすいです。

また、靴全体が柔らかい構造をした(上履きのような)シューズも足部のねじれなどをおこしやすいため、ジム用にはあまり向いていません。

運動向きのシューズの中でもソールが比較的頑丈なものを選ぶことが、安全にトレーニングをするうえで重要です。

「クロスフィット向け」なら、多機能

クロスフィット向け商品イメージ
田子 政昌(パーソナルトレーナー)

田子 政昌さんの解説

近年では、ロープ登りやバーベル運動、ジャンプや重いボールを使うなど、さまざまな運動を一定の時間内に繰り返し行う「クロスフィット」というトレーニング方法を採用したジムが増えてきています。

複数のトレーニング動作を組み合わせて行うことから、クロスフィットに適したトレーニングシューズを選ぶことで、一般的なジムでも使いやすい汎用性があります。

もちろん、これまで紹介したジムのトレーニングに適した性能をカバーしているので、その点でもおすすめです。
編集部より)クロスフィットとは、2000年頃にアメリカで誕生したといわれる新しいトレーニング方法。効率よく筋力アップが期待できるとして注目を集めています。

続いては、筆者が選ぶジム用トレーニングシューズ5選

編集部より)この章の商品は2023年5月に選定いただきました。

田子さんおすすめ①
  • NIKE(ナイキ)
  • メトコン 8(DO9328-001)

  • 税込み18,899円(Amazon)
  • ソールの安定性やクッション性のバランスがよく、初心者にもおすすめ

田子 政昌(パーソナルトレーナー)

おすすめポイント

ナイキのジム用トレーニングシューズで定番なのが、メトコンシリーズ。トレーニングに必要なソールの安定性や衝撃吸収性がバランスよく搭載され、本格的なダンベルやバーベルトレーニング(とくに下半身を使うスクワット動作など)でも安心して使用できます。

1足で多くのトレーニングプログラムに対応できるため、トレーニングに慣れている方だけでなく、初心者の方にもおすすめしやすいシューズです。
カラー:ブラック/ホワイト/ダークスモークグレー/スモークグレー
アッパー素材:合成樹脂+合成繊維+合成皮革
ソール素材:合成素材
田子さんおすすめ②
  • Reebok(リーボック)
  • Nano X1 クロストレーナー

  • 税込み20,900~80,005円(Amazon)
  • クロスフィットトレーニングにも使えるシューズ

田子 政昌(パーソナルトレーナー)

おすすめポイント

豊富なフィットネスシューズのラインアップを抱えるリーボックの中で、クロスフィットにも使えるトレーニングシューズ Nanoシリーズの1足です。

さまざまなトレーニングをハードに行うことが前提のクロスフィットトレーニングでも使用できることから、耐久性にも優れています。

また、独自のクッション素材により多方向の動きにも対応できるため、ジャンプやステップ運動などでも安定性を損ないません。そのため、多くの運動プログラムでも快適に使用できます。
カラー:Vector ネイビー×ネオンチェリー ほか
アッパー素材:合成繊維
ソール素材:ゴム
田子さんおすすめ③
  • UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)
  • UAトライベースレイン 3

  • 税込み27,149~42,850円(Amazon)
  • 独自のヒールカップを搭載、高い安定感

田子 政昌(パーソナルトレーナー)

おすすめポイント

トレーニングウェアや各種ギアでも広く知られているアンダーアーマーのトレーニングシューズ。ジム用トレーニングシューズらしいフラット構造のソール以外にも、独自のヒールカップを搭載しているのもポイントです。

しっかりとかかとをホールドしてくれるため、トレーニング中に高い安定性を維持できます。
カラー:ブラック ほか
アッパー素材:合成繊維
ソール素材:合成素材
田子さんおすすめ④
  • MIZUNO(ミズノ)
  • トレーニングシューズ TS-01

  • 税込み9,879~11,000円(Amazon)
  • 日本人の足幅にフィットしやすく、ランニングにも対応

田子 政昌(パーソナルトレーナー)

おすすめポイント

「海外ブランドのシューズは、サイズやウィズ(足幅)に不安がある」という理由で国内メーカー品を好む方も多いようです。

ミズノのフィットネスシューズは片方270~280グラム(27.0cmサイズ)の比較的軽量なモデルが多く、しかもこちらの「TS‐01」はジムで行うランニング運動にも対応できる汎用性の高いシューズです。
カラー:ブラック×グレー
アッパー素材:合成繊維
ソール素材:ゴム
田子さんおすすめ⑤
  • adidas(アディダス)
  • パワーパーフェクト 3

  • 税込み21,353~28,796円(Amazon)
  • フリーウエイトトレーニングにぴったり

田子 政昌(パーソナルトレーナー)

おすすめポイント

本格的なフリーウエイトトレーニング種目(スクワットやデッドリフトなど)を高重量で行いたい方は、リフティングで使用できるシューズを選ぶことが安全にトレーニングするうえで重要です。

一般的なフィットネスシューズに比べてソールが硬く、そのためランニングなどには向かないものの、立位で力を入れる際には高い安定性を発揮し、床にダイレクトに力を伝えられます。

初級段階を経て、ジムでのトレーニングに慣れてきた方には、こうしたシューズも選択肢のひとつになるでしょう。
カラー:コアブラック×フットウェアホワイト
アッパー素材:合成皮革/合成繊維
ソール素材:ゴム

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