高級な日本酒ランキングTOP5!幻の日本酒や贈答マナーも紹介

nagiy
公開: 2019-07-27

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日本酒と聞いた際に浮かぶイメージとはどんなものでしょうか?一昔前は古臭いお酒なんていわれることもありましたが、現在では美味しい、もしくは美容にもよいお酒。こんなイメージも強くなってきましたよね。

昨今では紙パックやパウチでの販売など、手が出やすい日本酒も多くなっています。しかし、いくらか日本酒をたしなんできた後に気になってくるのが「高級な日本酒」ではないでしょうか?

実際のところ手が出るかどうかは置いておいて、今回は、日本酒の中でもお値段が高めのいわゆる高級酒と呼ばれるものに関してスポットを当ててみましょう。プレゼント用におすすめなものなどをランキング形式で紹介します。幻のお酒の紹介や、贈答マナーにも触れていくのでぜひ参考にしてみてください。

いつか一度だけでも飲んでみたい…!こんな気持ちが日々のモチベーションになってくれるかもしれませんね。


連載【日本酒ライター nagiy】|Moovoo

▲日本酒好きになって15年、好きが高じて全国の酒蔵訪問旅行を趣味にしているフリーライター。美味しい、珍しい日本酒の紹介・楽しい飲み方を提案していければと思います。

日本酒の価格に差が出てくるのはなぜ?

日本酒と稲穂

そもそも何故同じカテゴリである日本酒の中でも、価格に差が出てくるのでしょうか?まずはこの点について考えられる理由を見ていきましょう。

精米歩合による差

まず一番に考えられる理由の一つとして、日本酒作りの工程に着目してみましょう。日本酒は基本的にお水とお米、米麹を原料とするごくシンプルなお酒です。

味わいの違いにお米の品種やどの麹を使っているかが挙げられますが、他にもどれだけお米を磨いているのか?という精米歩合も挙げられます。

日本酒は、磨けば磨くほど雑味の少ない透明感のある味わいになりますが、同時に磨けば磨くほど必要となるお米の量も多くなります。反対に高精米のお米を使った日本酒は、作れる本数が限られることから、出荷数も自然と少なくなってしまうもの。

そもそものコストがかかることに加え、別途希少価値がつくことも考えられます。この点から、日本酒の価格差の一つには精米歩合が干渉してくると考えられますね。

瓶と紙パックなど包装代の差

こちらの理由はごくシンプルなもの。日本酒を詰める入れ物にかかるコストの問題です。瓶に関してはそのままリサイクルができるものだとしても、やはり紙パックと比べれば入れ物自体の値段の差は大きいといえるでしょう。

また重さや扱いの困難さも大きく違ってくるので、輸送にかかるコストも無視できない違いになります。

中身の日本酒はそれほど悪いものではないのに、何故紙パックの日本酒は安価に購入できるのか?といった点は上記2つのポイントも大きな理由といえるでしょう。

限定生産と大量生産の違い

こちらの理由も現在の流通を考えれば、すごく納得のいく話ではないでしょうか?限定的に生産されたレアな日本酒と、一般的に流通させるために作られた大量生産品では、その日本酒自体の価値がそもそも違ってきます。

特に限定生産品であれば、上記で触れた精米歩合の差など原料自体へのこだわりも高くなるもの。

反して大量生産品は、生産工程の機械化はもちろん、原料自体を安定的に仕入れることにも注力されているものです。そもそも安く売るためのものと高く売るためのものでは、最初から力を入れている部分が違うともいえるでしょう。

高級な日本酒ランキングTOP5

では実際に高級な日本酒とは、どのようなものがあげられるのでしょうか?ここでは高級でありながらも、ちょっと頑張れば手が届くかもしれない…。まずは、そんな価格帯の日本酒についてランキング形式で見ていきましょう。

【5位】十四代 本丸 秘伝玉返し

十四代の写真

十四代という銘柄の日本酒。日本酒好きな方なら幻のお酒として、一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?

こちらは十四代の中でも比較的に辛口なお酒。特有のフルーティな香りや喉を通る切れの良さと一緒に、濃いうま味を感じる一品です。

【4位】龍力 米のささやき 純米大吟醸 秋津

龍力 米のささやき 純米大吟醸 秋津

日本酒の原料として有名な山田錦というお米。この山田錦のおいしさを極限まで引き出した日本酒ではないか、といわれているのがこちらの日本酒です。

濃いうま味はもちろん、純米大吟醸ならではの圧倒的なまろやかさが大きな特徴。日本酒はお米を原料としたお酒だということを、舌の上から納得できるようでもありますね。ふわりと漂う優しい香りも、ぜひ楽しんでみてください。

【3位】喜久水 特別大吟醸 朱金泥能代 醸蒸多知(しゅこんでいのしろ かむたち)

朱金泥能代 醸蒸多知の写真

秋田県能代市にある喜久水酒蔵から、10万円の日本酒が発売されています。鉄道用に作られた地下トンネルで貯蔵している、というちょっと珍しい貯蔵方法が有名な酒蔵でもあります。

日本酒作りでは代表的なお米である山田錦と、地元の硬水を使って昔ながらの製法で作られた日本酒。特筆すべきは一切の圧搾をしない「斗瓶取り」という搾り方。

専用の袋から滴り落ちる雫を一滴一滴貯めていく、気が遠くなるような搾り方ですが、無理な力も熱も加えない搾り方は、限りなく雑味を廃した柔らかな日本酒を実現。また搾った後は、トンネル貯蔵庫で3年間熟成させるというこだわりよう。

熟成酒ですがそこまでクセは無く、鼻に抜ける華やかな香りが特徴的。複雑に絡み合った最高級の旨みを堪能してみてはいかがでしょうか。

【2位】客人(まれびと)

客人の写真

ローマ法王にも献上された日本酒として一部で有名なお酒です。

使われているお米は、「神子原米(みこはらまい)」という銘柄の高級ブランド米100%。また使用されている酵母の半分はワイン酵母、お米の風味を残すためにあえて精米歩合を65%に抑えるなど、さまざまな点にこだわりがみられる日本酒です。

濃い純米酒特有の淡い黄色が目に優しく、バナナを思わせる重たく濃厚な香り。甘みやうまみを存分に楽しめる日本酒ですよ。

【1位】獺祭 磨きその先へ

獺祭の写真

日本酒ブームの火付け役として名高い獺祭。中でも「磨き二割三分」は透明感すら感じられるような、高精米、高価格な日本酒としても有名です。

こちらで紹介する獺祭 磨きその先へは、更に高精米のお米を使った日本酒。高級ワインと同じように付加価値を付けた高級な日本酒を目指して作られたものです。ちなみに磨き二割三分の精米歩合をパーセンテージで表すと23%。

約8割もお米を削った日本酒だったと知れば、改めて驚いてしまう方も多いのではないでしょうか。しかも、磨きその先へは更に高精米な日本酒。高級なのも納得の話といえるでしょう。

フルーティな香り高さと、複雑な旨み、雑味のない透明感を同時に堪能できる日本酒です。

【幻のお酒】最高級の日本酒とは

続いては更に高級な10万越えの日本酒について見ていきましょう!ちょっとしたご褒美に…と簡単に手が出るものではありませんが、一度は飲んでみたいものですね。

北雪 大吟醸 YK35雫酒チタンゴールド

二度見してしまうような価格ですが、最高級の日本酒をいただくとなれば20万越えも当たり前なのでしょうか?

低温長期発酵、一切の圧搾を行わない雫酒、精米歩合35%とさまざまな点からこだわりがみられる日本酒ですね。香り高い吟醸香に似合ったすっきりとした味わいでありながら、旨みや甘味もしっかりと感じられる美味しい日本酒です。

さすがにチタンボトルに入っているものを飲んだことはありませんが、YK35雫酒が上記のような味わいでした。

また、特筆すべきは入れ物であるチタンボトルです。純チタン製のボトルは光を完全に遮断し、何年たっても詰めたばかりのフレッシュな味わいを保てるのだとか。こちらの日本酒の価格が非常に高くなっているのは、このボトルを使っているからこそですね。

なかなかお目にかからない日本酒ですが、特徴的なボトルとともに一度はいただいてみたいと感じさせる日本酒だといえるでしょう。

お世話になった方へプレゼント!日本酒の贈答マナー

赤いちょうちょ結び

美味しい日本酒は自分へのご褒美にもピッタリですが、お世話になった方へのギフトとしても喜ばれやすいですよね。ここからは、日本酒そのものの紹介ではなく、プレゼントをする際のマナーなど見ていきましょう。

熨斗について

そもそも熨斗とは正式名称を「のしあわび」といい、縁起物とされた海産物の干しアワビを贈り物に添えていたことが発祥だとされています。

現在では贈り物以上に値が張ってしまうことや、贈られた方もどうすればよいのかわからない、といった点から紙に印刷されたものになっていますね。お祝い事のプレゼントをするなら、できるだけ熨斗を付けておいた方が正式なものだと喜ばれます。

ちなみに熨斗の元々がアワビだったことから、贈答用だとしても生鮮食品に熨斗は付けないとされている点も覚えておきましょう。また熨斗には、お祝い事の種類によって水引の結び方が異なります。

普段あまり気にしない点だからこそ、この際に覚えておきましょう。

・紅白蝶結び:水引が紅白2色で蝶結びになっているもの。お祝い事の中でも中元、歳暮、誕生祝など繰り返しても喜ばれるお祝いの際に用います。

・結び切り10本:一度結んだらほどけない結び方であることから、婚姻関係などのお祝いで用いられます。喜びを重ねる事を表すために、水引が10本である点もポイント。

・結び切り5本(または7本):重ねて起きてほしくない場合に使われる結び方。病気の快気祝いなどに用いられます。

直に持って行くなら風呂敷に包んでみよう

昨今では通販で購入した後、そのまま相手方の家に届くことも多くなっています。しかし、顔を見て渡したい。または店舗で購入した場合に直に持って行こうと考えるのなら、昔ながらの風呂敷に包んでみてはいかがでしょうか?

少し前に風呂敷がちょっとしたブームになりましたが、実は風呂敷は非常に便利なアイテム。特に日本酒と風呂敷は昔から組み合わせて使われるシーンも多かったことから、たくさんの結び方があります。

相手方に喜ばれることはもちろん、持ち運んでいる間も和の気分を味わえますよ。

高級な日本酒でもミニボトルなら手が届くかも

高級な日本酒はもちろん、新しくほかの日本酒も試してみたい。こう考えるのなら日本酒のミニボトルや小瓶を活用していきましょう。

手が出にくい価格帯のものでも、ミニボトルや小瓶の商品なら手が届くなんてことも多いでしょう。セット販売されていることが多いので、一度に多彩な味わいを楽しむこともできますよ。

量も少ないのでテイスティングしながら、好みの日本酒に合わせた酒器やおつまみを試してみる。そうやって自分の酒飲みスタイルを確立していってはいかがでしょうか。

まとめ

おちょこ

今回は日本酒の中でも高級なものについて、スポットを当ててみました。二度見したくなるような価格から、今度のボーナスで買ってみようかな…なんてものまであったのではないでしょうか。

普段の晩酌で飲むには高く感じても、美味しいと聞けばやはり一度は飲んでみたいと感じてしまうのが酒飲みの性でもありますよね。シンプルな作り方だからこそ、さまざまな味わいの変化を楽しめる日本酒。

高級な日本酒をゲットした…!なんてときには、ぜひおつまみや酒器にもこだわってみてくださいね。ごくシンプルな陶器やガラス製のおちょこ、おつまみはいっそ塩だけがおすすめです。シンプルであるからこそ日本酒そのものの味わいや香りを楽しめるでしょう

ぜひ、自分の好みの高級な日本酒を見つけてください。

※価格はいずれも2019年7月時点のものです。


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