おすすめの登山靴10選!【失敗しない自分の足にあう選び方】

藤井広大
公開: 2021-04-22

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登山靴は自分の足にフィットするものなら、なんでもよいと思いがち。好きなデザイン・ブランドの靴を履いて、ハイキングに出かけたいですよね。ただし登山靴の基礎知識を身につけて選ばないと、失敗する可能性も高いので要注意。自分が使いたい登山のタイプによって、ベストな登山靴は変わります。ぜひ基本的な項目をおさえ、お気に入りの1足(相棒)と登山をはじめてみましょう!


登山靴の特徴

登山靴

登山靴は、登山者の足を支える一番重要なギア(道具)です。とくに岩場・すべりやすい泥道など、整備されていない山道や自然路を登る・下るといった行動時に大活躍。「すべりにくく歩きやすい・疲れにくい」「アウトソール(靴底)に泥が付着しにくい」「高めのカットが足首を保護してくれる」などの特徴を持っています。

泥道と登山靴

また登山靴には、ぬかるみでも水の侵入を防いでくれる防水機能つきなことがほとんど。ただ防水性が高いだけでなく蒸れにくい特徴を持ち、汗をかいても快適にしてくれる登山・アウトドア向けの高機能素材がよく使われますよ。

スニーカーはNG!違いは足の保護力

スニーカーでのハイキング

スニーカーと登山靴の大きな違いは、ソール(足元を覆う部分)の硬さの違いにあります。スニーカーのソールはアスファルトなどの舗装路での快適性を求めるため、柔らかめ。しかも靴底は山道・自然路を歩くのに適していません。ぬかるみなどではすべりやすく保護性能も低いため、怪我のリスクが高いです。登山靴用の特殊な素材も使われていないため、濡れやすく蒸れやすいというデメリットも。よってスニーカーで登山に行くのは、避けましょう。

登山スタイルをチェック|合うものを選ぼう

山

登山靴を選ぶうえで最初に決める項目は、登山スタイル(山行スタイル)。軽登山用のハイキングシューズで本格的な高山登山などは、保護力が足りないのでNGです。反対に高山用の登山靴を軽登山に使うと、疲れてしまうことも。平地で歩くことを想定して作られていないので、歩きにくくなります。

山のタイプ

軽登山

数100メートルの里山・高尾山・大山

中級登山

1000メートル前後の低山・中山・富士登山・無雪期の縦走

高山・重登山

2000メートル超えの険しい山・アルプス

軽登山
ハイキング・トレッキング(景色を楽しむ目的の軽い登山)など、比較的高低差のない軽めの登山やアウトドアを楽しみたい方向け。軽登山向けの登山靴・ハイキングシューズ・トレッキングシューズなどから選びましょう。また低山でも1〜2泊程度のテント泊・山小屋泊などをする場合は、中級登山タイプ以上のものが最適。荷物が増える分疲れやすくなり、足をひねるなどケガのリスクが上がるため、しっかり保護できるものがおすすめです。

景色を楽しむハイキング

中級登山
低山・中山登山が中心。高山でも富士山など比較的歩きやすい山では、中級登山に含まれます。

富士山

高山・重登山
険しい山・雪山や冬季の登山(標高問わず)・岩稜帯(岩の地面)などを想定。足をしっかりホールドしてくれる高山用登山靴や、アルパインブーツなどから選びましょう。

雪の残る山道

違いはソールの硬さ|軽登山は柔らか・高山は硬め

登山スタイルが違うと、足元を覆う部分・ソールの硬さが変化します。

軽登山用|スニーカーに近いやわらかなもの
やわらかいものは、スニーカーのように曲がりやすい性質を持ちます。ウォーキング・ハイキングといった軽登山向けで、アスファルトなどの舗装された道でも歩きやすいです。ただし自然路・山道などを歩くことが想定されるので、スニーカーよりは硬め。

中級登山用|中間の柔らかさ
中間の柔らかさのソールは適度に柔らかく、日帰り登山〜高山といったさまざまな山に対応します。ある程度段差があるような中級登山で活躍。ゆくゆくは本格的な登山にも使いたいという方におすすめです。

高山・重登山|硬め
高山用・アルパインブーツなどは、登山靴の中でも最も硬いソールが使われます。保護力が高い分、曲がりにくいので平地では歩きにくいです。しかし硬い反面、細い・小さい足場にも足を乗せやすいため、岩稜帯(岩の地面)など岩がゴツゴツしているような悪路で力を発揮します。

登山

ソールのブランドもチェック|ヴィブラムソールがおすすめ

イタリアのヴィブラム(Vibram)社が手がけている靴底。高品質なゴムを使っているため、本格的な重登山・マウンテンブーツにも使われています。登山靴の場合は、メーカーよりも靴に使われるパーツに注目することが重要。人気の登山靴にはヴィブラムソールがよく使われているので、注目してください。

足首の高さで選ぶ|ミドルカットがおすすめ

ミドルカット登山靴

登山靴は、カットの高さ(足首を覆う高さ)も重要なポイント。登山靴では、主にローカット(低い)・ミドルカット(中間)・ハイカット(高い)と3種類のカットがあります。カットが高いほど足首のサポート力があり、足をしっかりと保護。しかしカットが高いと足首が曲げにくくなり、歩きにくくなるというデメリットもあります。

カットの高さ

ローカット

スニーカーに近い形状

ミドルカット

足首をホールド

ハイカット

くるぶしまでホールド

ローカット|ハイキング・平地のトレッキング・トレイルランニング
足首の高さが低いローカットは、高低差(アップダウン)の変化がないような場所に向いています。林道や整備された公園の遊歩道など、平地でのウォーキングなどには最も歩きやすいローカットがおすすめ。トレイルランニングという山を走る競技では、ローカットタイプがほとんどで、軽量で動きやすさ・走りやすさを求める登山などでも活躍します。

ミドルカット|1000~2000メートル級の低山・中級登山
足首をおおうほどの高さがあるミドルカットは、日帰り登山から1000〜2000メートル前後の中級クラスの登山向けに最適。富士登山ではミドルカット以上のカット高を推奨されています。平地でも比較的歩きやすいので、トレッキングシューズに採用されることも。足の保護と歩きやすさの両方兼ね備えたタイプが欲しい人に、ミドルカットがおすすめです。

ハイカット|岩稜帯・高低差の激しい山・荷物の多い登山

ハイカット登山靴

ハイカットは、高低差が激しく、荒れた山道を歩くのに最適。低山でも岩稜帯(岩の地面)やアップダウンの激しいところが要所要所にあれば、ハイカットが向いています。また、「重い荷物を背負う」「足元がすべりやすい地形での登山(縦走など)」など、足をひねったりくじいたりするリスクが高い登山でもハイカットがおすすめです。

サイズは人差し指を1本入るくらいがベスト!

人差し指

登山靴のサイズは、指1本分(1〜1.5センチ)ほど余裕を持って選ぶことが重要。ジャストサイズだと靴擦れの原因になったり、窮屈で足を痛めたりする恐れがあります。できたら登山靴をはじめて購入する際には、試着することを強く推奨。試着ができずにAmazonなどで購入する場合は、万が一合わなかった場合に返品手続きをしてくれるかどうかをレビュー等でチェックしてから購入しましょう。

店舗で試着する際のポイント
試着する際には登山で履く靴下を着用すると、より正確なサイズがわかります。

①紐を緩めて足を入れる
②つま先を先端につけるようにして履く
③しっかりとつま先が触れている状態を保つ
④かかと部分に人差し指を入れる
※余裕がなければサイズアップ・余裕が大きすぎたらサイズダウン
⑤かかとに足を移動して紐を締める
歩いた感じを確かめる
※店内に傾斜台・階段などがあればお店の人の許可を取り、登り心地を確かめましょう

足が痛くなる場合は、インソール(中敷き)を入れよう

インソール(中敷き)

登山靴のインソール(中敷き)は厚手で、山道を歩きやすいように作られています。しかし、「長時間歩いているうちに足が痛くなる」「力の入れ方によって足裏や指に痛みが出る」といったことは購入してから発覚することがほとんど。クッション性を高めたい場合には、別売りのインソールを入れたりインソールそのものを交換したりする必要があります。

おすすめのメンズ登山靴10選!有名メーカーの人気モデルやこだわり機能のあるものまで

それではメンズ用登山靴を紹介していきます。価格やサイズ展開だけでは、ぴったりの靴は見つけられません。おすすめメーカーや素材や機能性もチェックしながらお気に入りを見つけてください。

1.SIRIO(シリオ)P.F.302 カフェ CAFE

シリオの P.F.302 カフェ CAFEは、素材がアッパーで撥水加工がしてあるハイカットタイプ。雨や夜露などを弾きます。フロントバンパー 部分はゴアテックス。ナイロンメッシュ・ダンクで通気性を良くし、マルチダイレクション・アンクルフレックスで足首を適度にサポートしながら動きやすさを出した一足。

ナチュラルなカフェカラーも自然に馴染む色で、どんなファッションにも合わせやすいでしょう。

2.モンベル メンズクラッグステッパートレッキングブーツ

レザー素材で耐久性のあるモンベル メンズ クラッグステッパートレッキングブーツ。ハイキングやキャンプから本格登山まで使える、全天候型ブーツです。

アッパーがゴアテックスファブリクス。つま先からかかとまでゴムランドで補強してあるので、より耐久性が高い作りに。アウトソールは岩から落ちることも考慮して、かかとの高さと足の指の変形を抑えたフラットな形状の設計になっています。

またシューレースの起点がつま先の方にあるために、つま先までしっかりとフィットする履きやすい登山靴です。

3.キャラバン トレッキングシューズ C1_HIK メンズ

ミドルカットタイプのキャラバン トレッキングシューズ C1_HIK。片足約410gの超軽量モデルです。アッパーには通気性の高いハニカムメッシュポリエステル生地を使用し、フレックスは最も柔らかいエクストラライトフレーム、アウトソールには軽量性を高めたキャラバンNEWトレックソールを使っています。

手頃な価格で登山だけではなくハイキングやキャンプ、さまざまなアウトドアシーンで活躍するシューズです。

4.ザ・ノース・フェイス トレッキングシューズ メンズ #884566

ザ・ノース・フェイス トレッキングシューズ メンズ #884566は、ソフトなミッドソール素材と硬い外殻の2層構造によって優れたクッション性を維持しつつ、安定感のあるロングトレイル用シューズです。速乾性の高いフラッシュドライと、防水透湿性に優れるGORE-TEXメンブレンを使用し、中の湿気を逃し防水機能を維持。長い時間歩いても疲れない1足です。

5.ショウカン トレッキングシューズ

天然牛革を面に使用したショウカンのトレッキングシューズ。アッパーは牛皮とシルケット絨を使用。防水性に優れています。靴の内部は防水ソックスを使用、高弾力のゴムの靴底なのでしっかり滑り止めが効く仕様です。軽いけれど濡れた岩場などでも安心して履くことができます。

6.モンベルアルパインクルーザー 2500 Men's 1129315

高機能ソール「トレール グリッパー」を使用し、グリップが濡れた岩肌や山道の路面をしっかりと捉える、モンベルのアルパインクルーザー 2500 Men's 1129315。足首を左右からしっかりサポートしながら、前後には自由に動かすことができるので歩きやすさ抜群です。

アッパーには耐久性のある2.5mm厚のヌバックレザーにゴアテックスファブリクスを組み合わせてあり、前部分は継ぎ目のない一枚革で包んだ作り。耐久性・防水透湿性に優れています。

7.HIFEOSトレッキングシューズ

HIFEOSトレッキングシューズは表面はアンチ絨、アッパーはメッシュ、ソール素材はEVA、TPU、ゴムでできていて防水耐久性、衝撃吸収性、透湿性が揃った登山靴です。足首、アーチ、 足の指など繊細な所にはゴム强化処理を施し、しっかりとサポート。防水加工もあり、日本人の足に合わせた幅広足形で作られているので、ぴったりフィットします。

8.サロモントレッキング・ハイキングシューズ X ULTRA 3 WIDE MID GTX

サロモントレッキング・ハイキングシューズ X ULTRA 3 WIDE MID GTXは2種類のラバーを使い、よりグリップを強力に。しっかりと地面をとらえます。ホールド力SensiFit™ 構造でダウンヒルの際に足を適度にホールドします。Advanced Chassis™採用で安定性とクッション性に優れています。

軽量で下りも快適に歩けるトレッキングシューズです。

9.ハイアウト TANTU トレッキングシューズ BD38

ハイアウト TANTU トレッキングシューズ BD38は、表地はスウェード、アッパーは一部本革と人工素材を使用した、防水性に優れた構造。またアウトソールはラバーで耐久性と安定性は最高です。ローカットタイプなので履きやすく、さまざまなアウトドアで活躍する一足と言えるでしょう。

10.レロコ トレッキングシューズ

レロコ トレッキングシューズは男女兼用。レディースでもOKなサイズとカラー展開です。アッパーは合革で通気性、撥水透湿性に優れていて、4cmぐらいまでは防水可能。中敷きは低反発素材のカップインソールで取り外して洗えるので、靴中の蒸れを解消して常に清潔に履くことができます。ゴム素材の深溝パターンのハイグリップアウトソールなので、滑りにくく安定性があり、クッションも効いている履きやすいシューズです。

登山靴のメンテナンスや保管方法

靴磨き用ブラシ

存分に登山を楽しんだあとは、お手入れ(メンテナンス)が欠かせません。お手入れ方法保管方法について解説していきます。

登山靴の洗い方

①登山靴を使用したあとは、洗いやすいように靴紐を外す
②シューズ用の柔らかいブラシでアッパー(外側)についた土汚れなどを落とす
③アウトソール(靴底)の溝に付着している土なども落とす
④アッパー(外側)の素材(合皮・本皮・ポリエステルなど)に合ったシューズクリーナーで、汚れを浮き上がらせる
⑤汚れが浮いてきたら靴の水で洗い流す(内部に水は入れないこと
⑥直射日光を避けて、陰干しする
⑦消臭スプレー・撥水スプレーなどを塗布して次の登山に備えよう!

保管方法

①メンテナンス後、靴内に型くずれを防ぐために新聞紙・シューキーパーを入れる
②風通しのいい場所で保管(高温多湿の場所は厳禁

登山靴のアウトソールには、ゴムを使うことが多いです。スニーカーでもよくある劣化(加水分解)が起こり、靴底が剥がれ落ちることも。登山靴を履く前は、点検を欠かさずにしてください。

ただし登山靴では、靴底の交換ができるタイプもあります。本格的な重登山用のマウンテンブーツは、メンテナンスをすれば半永久的に使えますよ。

まとめ

大自然を満喫する人

登山をするには、登山靴がとても重要だとおわかりいただけましたでしょうか。とくに登山では、機能性が重要。目的に合わなければ、いくらデザインに一目惚れしたからといってもスルーする覚悟が必要になります。デザイン性のいいものは、街で使うのようにしましょう。自分にピッタリの1足を手に入れた暁には、大地を踏みしめる喜びを感じに山へ出かけてみよう!


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