
【2019年版】おすすめのウイスキー19選、生産国や価格帯ごとに紹介
「1人、バーでゆったりとストレート」「仲間内でワイワイとハイボール」など、場所や状況に合わせてさまざまな楽しみ方ができるウイスキー。しかし種類が多く、どの銘柄を選べばいいのか分からない方も多いのでは?
そこで今回は、おすすめしたいウイスキーを生産地別に紹介します。価格帯や合うおつまみなどはもちろん「ワールド・ウイスキー・アワード2019」を受賞したウイスキーも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ウイスキーとは?
ウイスキーとは小麦や麦芽、ライ麦、トウモロコシなどを蒸溜してつくったお酒のことです。これらの原料を糖化、発酵させて蒸留することでウイスキー特有の深い香りと甘みが完成。
ただし、味わいは作り方や産地によって大きく異なります。つまり合うおつまみや飲み方などにも差があるということです。では、具体的なウイスキーの種類を、産地とともに紹介しましょう。
ウイスキーの種類と特徴
ウイスキーの名産地として知られているのは「スコットランド」「アメリカ」「アイルランド」「カナダ」「日本」です。これらは、五大ウイスキーともいわれ、それぞれに特有の味わいや香りがあります。代表的な種類とその特徴を紹介しましょう。
スコットランド
通称・スコッチといわれるウイスキーです。生産量が世界で最も多く、高い知名度を誇ります。ジャパニーズウイスキーもお手本にしたとされており、国内にも多くのファンが!
スコッチの特徴として挙げられるのは、スモーキーな深い香り。麦芽を乾かす際に「ピート」という泥炭を用いることで、このフレーバーができあがります。
代表的な銘柄としては「マッカラン」や「グレンフィデック」などが挙がるでしょう。スモーキーな香りが特徴的なので、たしなむ際は燻した食品と合わせるのがおすすめ。いぶりがっこやスモークサーモンなどと相性が抜群です。
アメリカ
アメリカのウイスキーで有名なのは、何と言ってもバーボンでしょう。トウモロコシやライ麦など、銘柄によって原料はさまざまですが、共通しているのはバニラに近い甘い香りです。熟成用の「バーボン樽」で寝かせることで、この香りが完成します。
「I.W.ハーパー」や「ジムビーム」などが代表的な銘柄です。
アイルランド
アイルランドはウイスキー発祥の地と言われています。アイリッシュウイスキーといわれ、スコッチとは違いピートを使わないので、ライトな香りが特徴です。また他のウイスキーに比べ、すっきりとした味わいなので、初心者の方にもおすすめできます。
代表的な銘柄としては「タラモアデュー」や「ジェムソン」などです。滑らかな味わいで、ビターチョコレートや、ピスタチオなどのおつまみと合わせるのがおすすめ。
アイリッシュウイスキーに合うおつまみは以下の記事にも掲載しています。
日本
ジャパニーズウイスキーは、他の4か国に比べると歴史こそ浅いものの、日本人ならではの繊細なものづくりで世界中から高い評価を得ています。世界各地からエントリーされたウイスキーのコンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード」でも上位に国産の銘柄がノミネートされており、その人気は折り紙付き。
「山崎」や「白州」「知多」などが代表的な銘柄です。白州などはすっきりとした味わいが特徴で、和食ともよく合います。てんぷらやおひたしなどと一緒に晩酌するのもよいでしょう。
カナダ
カナディアンウイスキーは、五大ウイスキーのなかでもマイルドかつライトな味わいです。2種類のグレーンウイスキーをブレンドしてつくられており、スムースな飲みやすさは女性にもおすすめ。
代表的な銘柄としては「カナディアンクラブ」や「アルパータ」などがあります。アイリッシュウイスキー同様、滑らかな飲み心地が特徴なので、チョコレートや燻製のナッツなどと相性が良いです。
おすすめのウイスキー19選
では、産地ごとにおすすめのウイスキーを紹介します。なお、今回は興味を持ってからすぐに試せるように手が届きやすい価格帯をセレクト。また入門編から上級者までが楽しめるように、幅広いメーカーの商品を掲載しています。
また、最後に「ワールド・ウイスキー・アワード2019」の結果も踏まえて、2019年の最新おすすめ商品を価格順に掲載。自分でたしなむのはもちろん、プレゼントとしても参考にしてみてください。
スコッチのおすすめ3品
ドライとマイルドのバランスが絶妙な「ホワイトホース ファインオールド」
「ホワイトホース ファインオールド」は、「花や蜂蜜を想わせるフレッシュな香り」が楽しめるよう甘さとスモーキーさのバランスを意識して作られたそうです。ホワイトホースはハイボールも製造しており、炭酸で割って飲むのもおすすめ。
世界で最も売れているウイスキー「ジョニー・ウォーカー レッドラベル」
「ジョニー・ウォーカー レッドラベル」は、公式サイトではスパイシーな味わいと、スモーキーな中にフルーツの甘みが感じられる風味が特徴のスコッチだと謳っています。これまでに世界180か国以上で販売され、30以上の賞を獲得している実力派です。
洋ナシやレモンなどフルーティーな香りの「グレンフィディック 12年」
「グレンフィディック 12年」は、サントリーの公式サイトによると、世界で初めてシングルモルト(1つの蒸溜所だけでつくったモルトウイスキー)を製造した「グレンフィディック蒸溜所」でできたウイスキーを12年間、じっくり寝かせた製品とのこと。洋ナシのような甘い香りが特徴です。
バーボンのおすすめ2品
青りんごテイストで”リッチ×ジューシー”な「ジムビーム アップル」
「ジムビーム アップル」は、重厚なバーボンにアップルテイストのスピリッツを加えて完成した、少し珍しい製品です。バーボンの重さを残しつつ、青リンゴの爽やかさをプラスしています。サントリーによると「ソーダとスライスしたリンゴを添えても楽しめる」とのこと。
オレンジジュースとの相性も◎な「I.W.ハーパー 12年」
「I.W.ハーパー」はソーダ割りでたしなむのが定番。またキリンの公式サイトには、クランベリージュースやオレンジジュースとの相性も良く、スムースでさわやかな味わいに仕上がることが書かれています。
アイリッシュウイスキーのおすすめ3品
カクテルでも活躍する「タラモア デュー」
「タラモア デュー」は、アイリッシュウイスキー特有のすっきりとして繊細な味わいが特徴です。大麦の香りやレモンの爽やかさも楽しめるお酒であり、カクテルのベースとして使ってもいいでしょう。
スモーキーな香りとライトな飲み口「ジェムソン ブラック・バレル」
「ブラック・バレル」とは直訳すると「黒い樽」になります。その名の通り、樽の内側を黒く焦がすことでつくられ、芳醇な香りを楽しめるアイリッシュウイスキーです。
上級者向けのアイリッシュウイスキーなら「カネマラ 12年」
スモーキーな香りをアイリッシュウイスキーで再現したのが「カネマラ 12年」です。サントリーのブランドサイトでは、味わいとしてはビスケットやバニラのような甘さがあり、後味には爽やかさが残ると評されています。複雑かつバランスの取れた上級者向けの製品ともいえるでしょう。
カナディアンウイスキーのおすすめ3品
ハイボールで爽快に飲むなら「カナディアンクラブ」
「カナディアンクラブ」は、通称「C.C.」といわれ、ウイスキー好きの間で愛されてきた製品です。サントリーによると、おすすめの飲み方はハイボール。ウイスキー1にソーダ3の割合で、おいしくいただけるとのことです。
すっきりのなかにもまろやかさがある「カナディアンミスト」
「カナディアンミスト」は、カナディアンウイスキーの特徴でもある3回の蒸溜によって、余計な味わいをカットした爽やかなウイスキーです。アサヒビールの公式サイトには、まろやかでスッキリとした味わいとあります。
ライ麦100%のカナディアンウイスキー「アルバータ プレミアム」
「アルバータ プレミアム」は、カナディアンウイスキーでは珍しく、ライ麦を100%使用したウイスキーです。サントリーのブランドサイトでは、コクを抑えることで飲みやすさも感じる製品と謳われています。
ジャパニーズウイスキーのおすすめ4品
日本食と合わせるなら「知多」
「知多」は、軽やかな味わいが特徴のジャパニーズウイスキーです。すっきりとした飲み心地で、和食との相性もよく、和紙を用いたパッケージからも「和」の雰囲気が漂っています。
朝ドラで人気沸騰の「竹鶴 ピュアモルト」
「竹鶴 ピュアモルト」は、NHKの朝ドラ「マッサン」で一躍有名になったニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝の名からつけられたジャパニーズウイスキーです。ニッカウヰスキーのブランドサイトには、「複数の蒸溜所のモルツを組み合わせることでバランスの取れた味わいに仕上がっている」とあります。
ワイン樽を使って、フルーティに仕上げた「シングルモルトウイスキー山崎」

サントリーのブランドサイトでは、「シングルモルトウイスキー山崎」のことを、「ワイン樽を用いてつくることで生まれる、いちごやさくらんぼのような香り」と謳っています。「12年」「18年」「25年」とランクがありますので、上級者は年代物にチャレンジするのもいいでしょう。
森林の蒸溜所でつくられる「白州 18年」
「白州 18年」は、サントリーのブランドサイトで「世界的にも珍しい森林にある蒸溜所で、清らかな水と澄んだ空気を用いて作られる」と記載されています。爽やかなミントを添えて飲むと、白州のすっきり感が一層引き立つとのことです。
ワールド・ウイスキー・アワード2019を受賞したウイスキー5選
「ワールド・ウイスキー・アワード」は、世界各国からエントリーされたウイスキーからグランプリを選ぶ大会です。賞は味わいを審査する「テイスト部門」と、パッケージのデザインを審査する「デザイン賞」に分かれています。ここでは、各部門で見事グランプリに輝いたウイスキーをいくつか紹介していきましょう。
竹鶴 25年 ピュアモルト
「竹鶴 25年 ピュアモルト」は、ジャパニーズウイスキーのブレンドモルツ部門で見事栄冠に輝いたウイスキーです。「ワールド・ウイスキー・アワード」の公式サイトによると「味わいのバランスや森林を思わせるような香り」が高評価を得ました。
サントリーウイスキー響 21年
「サントリーウイスキー響 21年」は、ブレンドウイスキー部門で最も高い評価を得たウイスキーです。「ワールド・ウイスキー・アワード」の公式サイトによると、「シェリーやカカオ、フルーツなどのバランス」が評価されての受賞となりました。
ジョニーウォーカー 18年
「ジョニーウォーカー 18年」は、スコッチのなかで、最優秀賞を受賞した銘柄です。「ワールド・ウイスキー・アワード」の公式サイトによると、「トロピカルフルーツやバニラなどの複雑な香りと、フレッシュさ」が受賞の決め手になりました。
ブラウン・シュガー・バーボン
「ブラウン・シュガー・バーボン」は、ベストフレーバー賞に輝いた製品です。これは、世界で最も優れた香りのウイスキーということになります。「ワールド・ウイスキー・アワード」の公式サイトによると、「フレンチトーストや焼きりんごのような甘い香り」が評価されました。
まとめ
「ウイスキー」と一言でいっても、産地によって製造方法や材料が異なり、味わいももちろん違います。それぞれの製品の特徴を知ることで、普段は気付かなかった美味しさに出会えることでしょう。また、基本を理解することで、おつまみにひと手間加えたり、割り方を工夫したりと、自分なりのアレンジも楽しめるはず。
今回紹介したウイスキーを飲み比べて、ぜひ楽しみ方を見つけてみてください。