大容量20,000mAhモバイルバッテリーで充電できるのは何回分?おすすめの製品についても紹介!

Kodai Watanuki
公開: 2019-06-20

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新たにモバイルバッテリーの購入や買い換えを考えている方、
「どうせ買うなら大容量のものを」と考える方も多いと思います。
しかし、「20,000mAh」といっても何回分充電できるのか、本体の充電には時間がかからないものか気になります。
今回は大容量の特徴について詳しく説明するとともに、20,000mAhを超えるおすすめのモバイルバッテリーを紹介していきます!


大容量のモバイルバッテリーは何回分充電できる?

多くのモバイルバッテリーとスマホ

「10,000mAh」や「20,000mAh」と記載されているモバイルバッテリー。
数字が一つの目安となり、他の製品と比較をすることで大体の多い、少ないは分かるでしょう。
しかし、実際に何mAhであれば何回分のiPhone、Androidが充電できるのかその回数について詳しく分かる方は少ないはず。
パッケージに「iPhone約4回分充電可能!」と書かれていたとしてもどのiPhoneなのか、充電回数が低下することはないのか分からない部分もあります。
具体的に20,000mAhであればどれほど充電することができるのか、その数値と根拠について3つの観点から解説していきます。

① 充電可能な容量は記載されている60~65%ほど

「20,000mAh」と記載されていても実際に充電できるのはその60~65%ほどの「12,000mAh~13,000mAh」となっています。

以前取材をしたスマホの周辺機器メーカーである「株式会社オウルテック」の情報によると、大きく2つの理由が関与しているそうです。
1つ目は、V(ボルト)の昇圧に関係します。
ほとんどのモバイルバッテリーでは3.6V~3.7Vの電圧での容量がパッケージには記載されています。
20,000mAhと書かれている製品でも「3.6V~3.7Vで20,000mAh流し続けられる」ということです。

しかし、iPhoneを充電するためには5.0Vの電圧で電力を送らなければならないため、
5.0Vとして計算し直すと20,000mAhまでは充電できないのです。

ここまでの計算では14,800mAh。まだ75%ほどです。

そして2つ目の理由として、その電圧の変換の際に「3.7V → 5.0Vへ昇圧するためのエネルギー」がかかってしまうことが挙げられるそうです。
様々な回路を通ることによって約15%のエネルギーを使用してしまうため、結果として全体の60%~65%しか充電に使用することはできません。

この「実際に充電可能な容量」はモバイルバッテリーの「定格容量」として製品に記載することが義務付けられています。
しかし、製品本体に記載することでも許されるため、多くのモバイルバッテリーはパッケージではなく本体に定格容量を記していることが多いので、
自分で記載されている60~65%は何mAhかを計算しなければいけません。

10,000mAhの商品の場合、本体に「定格容量6,400mAh」と記載されていました。

② iPhoneの種類ごとでバッテリー容量が大きく異なる

当然のごとくiPhoneごとでバッテリーの容量が異なるのですが、その違いが意外と大きく、
「iPhone4回分充電可能」と記載されていても2~3回分しか充電できないことも多くあります。

各iPhoneの容量と3.7V/20,000mAhのモバイルバッテリーでの充電回数
容量 充電回数
iPhone 4 1,420mAh 10.4回分
iPhone 4s 1,432mAh 10.3回分
iPhone 5 1,434mAh 10.3回分
iPhone 5c 1,508mAh 9.8回分
iPhone 5s 1,558mAh 9.5回分
iPhone 6 1,810mAh 8.2回分
iPhone 6 Plus 2,915mAh 5.1回分
iPhone 6s 1,715mAh 8.6回分
iPhone 6s Plus 2,750mAh 5.4回分
iPhone SE 1,624mAh 9.1回分
iPhone 7 1,960mAh 7.6回分
iPhone 7 Plus 2,900mAh 5.1回分
iPhone 8 1,821mAh 8.1回分
iPhone 8 Plus 2,691mAh 5.5回分
iPhone X 2,761mAh 5.4回分
iPhone XS 2,659mAh 5.6回分
iPhone XS max 3,179mAh 4.7回分
iPhone XR 2,942mAh 5.0回分

数字はオウルテック社の独自調査に基づくものです。
充電回数は小数点第二位を四捨五入して計算したもの。

数値を見ると分かる通り、新しいiPhoneになっていくに連れてバッテリー容量が大きくなってきています。
そしてメーカー側はできるだけ多くの充電回数を見せたいため、パッケージに記載されている回数はiPhone6やそれ以前の機種の容量を使用していることが多いです。
パッケージをよく見てみると、「電池容量○mAhのスマートフォンの場合」などしっかりと記載されていますので、細かい部分まで確かめて見る必要があります。

③ 使用していくたびに充電可能容量が落ちていく

最後に、使用していくたびに充電可能な容量が低下することも知っておく必要があります。
一般的にモバイルバッテリーに使用されているマンガン酸リチウムやコバルト酸リチウムは使用し続けることで消費してしまいます。

製品によってはパッケージに「充電回数400回」などと書かれています。
これは「400回の充電サイクル(スマホ0%→100%分の電力を使うこと)によって充電可能容量が50%ほどまで落ちてしまう」ということを示しています。
充電可能容量の基準についてはメーカーごとで異なるため、
40%までの低下を基準とするか、50%までの低下を基準とするかは問い合わせをしなければ分かりません。
充電頻度にもよりますが、毎日50%分の充電をモバイルバッテリーでするとなると、およそ2~3年で充電可能容量が50%まで低下すると考えたほうがいいでしょう。

モバイルバッテリー本体の充電時間はどれくらい?

モバイルバッテリーとiPhone

次にモバイルバッテリーの充電時間について説明します。
20,000mAhなどの大容量であれば、5,000mAhのものに比べて満充電までに時間がかかるだろうと考えられるでしょう。
その考えは間違いではなく、大容量のものであればその分充電時間も長くかかります。

本体への充電速度には「入力電流」が関係します。
1.0Aのものから2.0A、3.0Aなど製品によって様々存在しますが、
一般的に使用されている2.0A入力のものであると、20,000mAhの充電にかかる時間は「8~10時間ほど」となります。
3.0Aの入力が可能なモバイルバッテリーであれば5時間ほどで0%から100%まで充電することができます。
各製品のサイトやパッケージなどに満充電時間も記入されていることが多いため、大容量のモバイルバッテリーを購入する際は確認するといいでしょう。
充電が遅いものであると20時間ほどかかってしまうものもあるため注意が必要です。

大容量モバイルバッテリーの選び方

次に大容量モバイルバッテリーの選び方についていくつか確認するべきポイントを説明します。
容量の大きさを活かすための選び方となっているためぜひ意識してみてください。

入力電流で選ぶ

上記の通り、20,000mAhのモバイルバッテリーとなると入力電流が重要となってきます。
モバイルバッテリー本体の充電速度が遅いと大容量である意味も薄れてしまうため、少なくとも2.0A、もしくは3.0A以上の入力が可能な製品を選ぶと良いでしょう。
充電が速いだけで使いやすさがグッと上がります。

重さ、大きさで選ぶ

容量が大きいモバイルバッテリーに多いデメリットとして、
重く、大きい製品になってしまうことが挙げられます。
口コミや実際に使っている友人の反応を見てみると、「毎日バッグに入れるのも重たくめんどくさくなってくる」というような声もちらほら。
せっかく20,000mAhの大容量だとしても持ち運んでいなければ意味がありません。
軽量な製品であることは長く使っていくためにも重要な選ぶポイントとなるでしょう。

ポート数/合計出力電流で選ぶ

2つ以上の端末を同時に充電するために大容量のモバイルバッテリーに買い換える、という方も多いのではないでしょうか。
用途にもよりますが、せっかく大容量を買うのであればポート数が多いほうが便利でしょう。

そしてポート数を重視する際に「各ポート数にどれだけ出力Aがあるか」も同時に注意する必要があります。
出力Aとは、入力Aとは逆でモバイルバッテリーからiPhoneなどの端末への充電速度を示す数値にもなります。
iPhone付属のACアダプタからiPhoneを充電する速度が2.0Aとなっています。
体感的には2.4Aなど、2.0A以上であれば充電が早く感じ、それ以下であると遅く感じる方が多いはず。

そしてポートが複数あるからと言って全てのポートに同じだけの出力が出るわけではありません
同時に流せる最大出力数が決まっていて、それを各ポートに振り分けているため、
「Aのポートでは2.0A流せる」としても「Bのポートでは1.0Aまでしか流せない」といった製品も多くあります。
そのため複数端末を充電したいという方は「合計出力電流」の値も意識し、各ポートの最大出力数を確認すると良いでしょう。

定格入力・出力

パッケージの裏面に入力・出力電流や「最大2.4A」というような記載で合計最大出力も記載されています。

20,000mAhのおすすめモバイルバッテリー

20,000mAhのモバイルバッテリーの中から上記の選び方に則したおすすめの製品を6選紹介していきます。
有名なブランドからマイナーなものまで、入力速度の速さ、持ち運びやすさ、合計出力電流の大きさを意識して選びましたので、ぜひこの中から好みのモバイルバッテリーを探してみてください!

おすすめ①
  • Anker
  • PowerCore Lite 20000

  • 税込み4,499円
①Anker PowerCore Lite 20000
容量 20,000mAh
入力電流 2.0A(Micro USB / USB-C)
出力電流 3.0A(USB)
ポート数 2つ
合計最大出力 4.8A
大きさ 155 × 71 × 25mm
重さ 387g
値段 4,499円
おすすめ②
  • Anker
  • PowerCore 20100

  • 税込み4,999円
②Anker PowerCore 20100
容量 20,100mAh
入力電流 2.0A(Micro USB)
出力電流 2.4A(USB)
ポート数 2つ
合計最大出力 4.8A
大きさ 166 × 58 × 22mm
重さ 356g
値段 4,999円
おすすめ③
  • Poweradd
  • Pilot X7 20000mAh

  • 税込み2,499円
③Poweradd Pilot X7 20000mAh
容量 20,000mAh
入力電流 2.0A(Micro USB)
出力電流 3.1A(USB)
ポート数 2つ
合計最大出力 3.4A
大きさ 152 × 80 × 21mm
重さ 366g
値段 2,499円
おすすめ④
  • Charmast
  • 26800mAh モバイルバッテリー

  • 税込み4,799円
④Charmast 26800mAh モバイルバッテリー
容量 26,800mAh
入力電流 1.5A(Lightning)
2.0A(Micro USB)
2.6A(USB-C)
出力電流 2.4A(USB)
3.0A(USB,USB-C)
ポート数 4つ
合計最大出力
大きさ 197 × 94 × 14mm
重さ 430g
値段 4,799円

まとめ

20,000mAhほどの容量を持つモバイルバッテリーになるとそこまで数も多いわけではありません。
その中で入力電流・合計出力電流が多く、比較的軽く持ち運びやすい製品を選ぶとなれば自然と人気のある製品は絞られてきます。
ポートの端子が違う製品もいくつかあるため、充電の用途に合わせたものを選ぶようにしましょう。


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