ピンバイス選びの3つのポイントとおすすめのピンバイス

moovoo編集部
公開: 2019-08-19
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ピンバイスは作業内容に適したものを選ぶ

ドリルビットのセット

プラモデルの組み立てに必要な穴を開けたり、日曜大工で細かい穴を開けたり、ファッションアクセサリーの加工に使ったりと、意外に広いのがピンバイスの用途です。したがって、効率よく作業を進めるには、作業内容に適したピンバイスを選ぶことが求められます。この記事では、ピンバイスの選び方とおすすめのピンバイスを紹介します。

ピンバイス選びのポイント3つ

ピンバイスには、径の細いものから太いものまで、柄の長いものから短いものまで、さまざまなタイプがあります。また、一般に手動式のピンバイスが多い中で電動式のピンバイスも売られています。その中から選ぶポイントを3つ紹介します。

使用する場所に応じたピンバイス選び

ピンバイスを使用するとき、穴を開けたい場所の周囲が開けているか否かは大きな問題です。たとえば、プラモデルの加工を行うとき、穴を開ける場所のすぐそばに構造物があったり、カーブになっていたりすると、ピンバイスがまっすぐ保持できないことがあります。さらに、回転させようとしても周囲に接触してしまい、うまく穴を開けられないこともあるため非効率です。

事前に穴を開ける部材などの形状をもとに作業の状況を想定し、どこくらいの大きさのピンバイスが使えるかを確認しておきましょう。

注意したいのは、手作業ではピンバイスを回しにくい場所であったとしても、電動式は余計に大きくて使えない可能性が高いことです。そのようなケースでは、より慎重に選ぶべきといえます。

開けたい穴の大きさによるピンバイス選び

開けたい穴の径が小さい場合は小さいドリルに対応したピンバイスを、大きい場合は大きいドリルに対応したピンバイスを使うことで、ピンバイスとドリルとの接続性や安定性は向上すると考えられます。もっとも、1本でいろいろな径の穴を開けられる方が経済的であり、スッキリしていることも事実です。そこで、多くのピンバイスは一定の範囲のドリルを保持できるようになっています。

ここで注意したいのが、太いピンバイスで細いドリルを回したり、細いピンバイスで太いドリルを回したりするのはベターとはいえないケースの存在です。つまり、力の入り方が歪になり、うまく穴を開けられないとか、ドリルが折れてしまうといったトラブルにつながる可能性があります。

もっとも、実際に使用して問題ないと感じるなら兼用した方が、本数も少なく管理も容易なためベターです。ちなみに、ドリルの大きさは、根元の径で示す場合と、刃の寸法で示す場合があるため注意しましょう。

付加機能やセット内容で選ぶピンバイス

ピンバイスには、ドリルを交換して使用するタイプのものだけでなく、ドリルが一体となったものがあります。径の異なる穴を連続して開けるときには、ピンバイスそのものを複数用意する必要があり、手間もかかりますがドリルの空転はありません。ドリル交換式のピンバイスが多い中では、これも一種の付加価値といえそうです。

もうひとつ、持ち手の部分にラバーが張ってあるものは、すべりを防止し、力を伝えやすく作業効率を向上させます。

また、ドリルを交換するタイプのピンバイスには、使用可能なドリルが径ごとに数本から数十本セットになったものもあります。多くのドリルをピンバイスと一緒に保管でき、必要に応じて着脱するだけでさまざまな穴を開けられるのがメリットです。あまり径の幅が広いと、先に述べたようなデメリットもありますが、セットには価格面のメリットがあることも見逃せません。

単品からセットまで選択肢の多いピンバイス

ピンバイスには、単品のものからドリルをセットしたものまで、数多くの商品が出回っています。また、セットされているドリルの径や本数もマチマチです。作業に適したピンバイス選びの助けとなるように、おすすめのピンバイス10選を紹介します。

模型のトップメーカータミヤの「精密ピンバイスD-R(0.1-3.2mm)」

模型で知られるタミヤの「精密ピンバイスD-R(0.1-3.2mm)」は、その名のとおり精密なプラモデル製作に欠かせないアイテムです。対応するドリルの径は0.1~3.2mmと幅広く、1/700スケールのウォーターラインシリーズの艦船模型をはじめ、数多くのプラモデルでさまざまな穴を開けるのに適しています。

グリップエンドにはベアリング球を、グリップにはラバーを採用し、手指の痛みを予防するなど工作作業の負担を軽減し、効率のよいプラモデル作りをサポートするピンバイスです。プラモデル作りが趣味という人なら、一度は使ってみたいアイテムといえます。

太目のドリルがセットになった「アネックス(ANEX)ピンバイス 収納式 ドリル付 0.1~3.2mm」

「アネックス(ANEX) ピンバイス 収納式 ドリル付 0.1~3.2mm」は、2.0と2.5、それに3.0のドリルが付属した、買ってすぐに使えるピンバイスです。全長は約10.2cmで重さは約42gの真鍮製本体の内部に、4つのチャックを収納できます。つまり、使わないチャックを紛失してしまうリスクを抑えたピンバイスです。チャックは、それぞれ0.1~1.1、1.2~2.0、2.0~2.5、2.5~3.2mmのドリルに対応しています。

「アネックス(ANEX) ピンバイス 収納式 ドリル付 0.1~3.2mm」は穴を開けるだけでなく、バリ取りにも使えます。

小さめの穴ならタミヤの「精密ピンバイスS」

タミヤの「精密ピンバイスS」は、精密ピンバイスD-Rのシリーズ商品で、ドリル刃0.1~1.0mmに対応する小さめの穴用のピンバイスです。シリーズの商品は、タミヤが長年にわたり模型メーカーとして蓄積してきた経験とノウハウを活かして作られています。そのため、他の用途にも使えるとはいえ、プラモデル作りに適したピンバイスだといえるアイテムです。

この商品はピンバイス単体であり、使用にあたっては開けたい穴の大きさに適したドリルを0.1~1.0mmの範囲で購入します。この商品に限らず、ドリル刃を購入する際は、表面的な数字だけでなく、実際に使用可能かどうかを確認してください。ちなみに、この商品にはタミヤから出ている0.3~0.8mmの極細ドリル刃セットがおすすめです。

プラモデルなど多用途に使える「36セット強化版ハンドドリルキット ピンバイス ドリル28本」

「36セット強化版ハンドドリルキット ピンバイス ドリル28本」は、プラモデルから手芸、日曜大工にいたるまで、幅広い用途に活用できるバイスとドリルのセットです。バイスに固定した対象にハンドドリルで穴を開ける方式で、厳密にはピンバイスではないものの、ピンバイスの延長線上で大きな穴を開けるのに適しています。

セットになっているドリルは、0.8、1.0、1.2、1.5、1.8、2.0、2.2、2.5、2.8、3.0、3.2、3.5、3.8、4.0の14サイズで、さまざまな穴に対応できます。また、各2本がセットになっているため、ドリル刃の消耗にも対応可能です。

その他、ヤスリやクリーニングクロス、部品ケースなどが付属しており、一式がカバンに収納されている36点セットとなっています。

小回りが利くゴッドハンドのショートパワーピンバイス「GH-PBS-KC」

ゴッドハンドからリリースされているショートパワーピンバイス「GH-PBS-KC」は、小さい商品が多いピンバイスの中でも全長がわずか80mm程度という短さを実現しています。狭い場所でも無理なく使えるため、やはり短い方が便利だと感じる場面も多いでしょう。

もちろん、短く小さいことで力が伝わりにくいようでは作業が捗りませんが、ショートパワーピンバイス「GH-PBS-KC」はそのような心配がないように、ドリルをしっかり保持する機能とラバーグリップが採用されています。また、ドリルビットを深く差し込む形状で、力の伝達ロスが少ないです。対応する軸径は2.5~3.2mmです。

細いドリルが多めに付属する「【26本セット】ピンバイス ハンドドリル 小型」

「【26本セット】ピンバイス ハンドドリル 小型」には、26本ものドリルビットが付属します。その内訳は、3.0、2.35、2.0、1.8、1.5、1.2mmの6サイズが各2本で、1.0mmが3本、0.5と0.6mmが各5本です。折れにくいサイズはダブルで、細くて折れやすいサイズを多く組み込むことで、実用性を高めているといえます。

また、本体にはベアリング球とラバーグリップを採用しており、作業効率を高めるとともに、手指への負担を軽減しています。ピンバイスの長さは約120mmで、0.3~3.6mmまで対応可能です。

「OUAMEI ハンドドリル 36本セット」は14種類36本のドリルが付属

「OUAMEI ハンドドリル 36本セット」には、他社のセットにも負けない14種類36本ものドリルが付属しています。どれも同じようなセットなら比較するほどではないと考えることもできますが、実は、微妙にセットされているドリルの数字が異なります。

「OUAMEI ハンドドリル 36本セット」に入っているのは、3.0、2.35mm、が各2本、2.0、1.8mmが各3本、1.6mmが1本などと変則的です。途中は飛ばして細い方の1.0から0.5mmまでは0.1mm刻みになっています。また、1.0mm以下では、0.6mmの6本が最も多く、0.5mmが5本、1.0mmが4本で、残りは各1本です。

シンプルなトラスコの片頭収納式 0.1-3.2mm 「TPVKS-3.2」

トラスコの片頭収納式 0.1-3.2mm 「TPVKS-3.2」は、全長102mm、重量41gで真鍮製というオーソドックスなピンバイスです。チャックを2個収納できるタイプですが、外見はシンプルでスッキリしています。0.1~3.2mmのドリルに対応可能です。

見た目は100均のダイソーやセリアにありそうでも「GT50 Mr.ピンバイス5本セット」はドリル一体型のピンバイス

GSIクレオスの「GT50 Mr.ピンバイス5本セット」は、ドリル交換式ではなく一体型で手頃なピンバイスです。ドリルを差し替える作業がないため、子どもにも使いやすく、商品カラーも太さによってピンク、青、黄、緑、水色の5色となっており、子ども受けするでしょう。

すべりにくい形状になっており、親子で工作するのにも便利です。1、1.5、2.0、2.5、3.0mmの5種類が入っています。

レジンクラフトなどには「電動ピンバイスセット」が適している

小さなパーツに加工するプラモデルなどと違い、ある程度の大きさがあるレジンクラフトなどでは、本体が大きな「電動ピンバイスセット」の選択もアリです。電動だから楽に作業をこなせます。この「電動ピンバイスセット」の本体は胴回りの径がおよそ125mmです。

セット内容は、0.5~3.0mmまで5種類のドリルに砥石パーツやチャック、カッティングディスクなどとなっています。手軽にアクセサリー加工を楽しめるアイテムです。

しっかりしたピンバイスとドリルが何本かあれば工具セットとしていろいろできる

バイスに装着されたドリル

ピンバイスは単品よりもセットものの方が目に付きやすいです。セットに入っている本体も単品の本体も工具として大きな違いはなく、付属のドリルが用途に合っているかが問題となります。そこで、単品であれセットであれ、しっかりとしたピンバイスと、お得なセットのドリルを用途に応じて何本か用意しておけば、日常的な作業には困らないでしょう。


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