初心者必見。シチュエーション別、写真の撮り方【一眼レフ編】

南谷 有美
公開: 2019-05-08

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そもそも一眼レフカメラとは何か。一眼レフとは、カメラの構造の一種を意味します。ファインダーから見た光景をほぼそのままの状態で写真に撮影することができることが一眼レフカメラの最大の特徴で、仕事で使うカメラマンをはじめ、多くの方に愛されています。一眼レフカメラには、カメラ任せで撮れるオート、自分で設定をするマニュアル、またタイムラプスなど様々な機能を持つムービーなど、たくさんの機能や撮り方があります。

初めて手にした一眼レフカメラ。機能の多さに戸惑う方も多いかもしれません。
「一眼レフの使い方や細かい設定を知りたい、でもカメラ教室に行くのはちょっと…」「せっかくなら、おしゃれな写真の撮り方を知りたい」そんな方も多いかと思います。

一眼レフを使って写真を撮る上で、設定や構図や撮り方など大切なことは多々ありますが、いとも簡単に写真の印象を変えてしまうものがあります。それは、「光」です。
今回は、その「光」の使った撮り方についてお伝えします。これは、静止画だけではなく動画にも使え、一眼レフをお持ちでない方もお使い頂くことができます。
最後に一眼レフカメラを使ったシチュエーション別の撮り方についても紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。


「光」の使い方

一眼レフカメラで撮影するときに最も気をつけたいこと。それは光があたる場所です。
屋外では太陽の位置、室内では照明の位置に注目しましょう。
この位置でしか撮影できないという場合を除き、被写体や撮影者の場所や撮り方を自由に設定できる場合に参考にしてみてください。
光の位置で、写真の印象が大きく変わります。実際に私が一眼レフを使って撮影した写真と、作成した図を用いてご説明します。

順光

順光の図

被写体の正面、一眼レフカメラ撮影者の後ろに太陽がある状態です。

順光の良い所は、被写体に均等に光が当たること。そして、色や形を正確に写すことができること。
順光の良くない所は、被写体が人だった場合とにかく眩しいこと。光が均一にあたるので、立体感がなくのっぺりした写真になってしまうこと。

順光(一眼レフカメラ)

一眼レフに限らず、一般的に撮ることが多い光の角度になります。
青空や雲、海などを色濃く撮ることができます。また、大人数が写る集合写真などにおすすめです。学校の集合写真でも、この光を用いています。
ただし、光が正面にある撮り方なのでとにかく眩しいことが難点です。何枚か撮って、ベストの一枚を探しましょう。

逆光

逆光の図

被写体の後ろ、一眼レフカメラ撮影者の正面に太陽がある状態です。

逆光の良い所は、背景がキラキラとした立体感のある写真が撮れること。
逆光の良くない所は、明るさを上手に調整しないと、被写体が暗く写ってしまうこと。

逆光(一眼レフカメラ)

「逆光だ!」と言って嫌がる方も多いかと思います。確かに一番失敗の多い光で、一眼レフ以外のものになると撮ることは厳しいかもしれません。
しかし意外かもしれませんが、カメラマンの世界ではよく使われる撮り方になります。人物が明るくふんわりと写る撮り方なので、私も好きな光です。
ただ、被写体が暗くなってしまいがちなので、一眼レフを使って撮るときはフラッシュなどで光を足してあげることがポイントです。日常やスナップだとなかなか難しいですが、記念写真など奇跡的な一枚が撮りたいときにおすすめの光です。

横光

横光の図

被写体の横、一眼レフカメラ撮影者の横に太陽がある状態です。

横光の良い所は、明暗がはっきりとした立体感のあるかっこいい写真が撮れること。
横光の良い所は、被写体が複数の場合、明暗の違いが出てしまうこと。

横光(一眼レフカメラ)

被写体が一人のときにおすすめの光です。アーティストの写真で「雰囲気があるな」という写真は、この光を使った撮り方をしているかもしれません。
影がくっきり出て、立体感のあるかっこいい写真を撮ることができます。
ただ、複数人で撮影する場合、明るい人と暗い人が出てきてしまうので注意が必要です。

斜光

斜光の図

被写体の斜め前、一眼レフカメラ撮影者の斜め後ろに太陽がある状態です。

斜光の良い所は、光と影のバランスがよい写真になること。
斜光の良くない所は、光の向きを探すことが難しいことと、あまり個性のない写真になってしまうこと。

斜光(一眼レフカメラ)

光の向きを探すことが難しいですが、最も失敗の少ない光になります。
卒業アルバムなどの個人写真や、免許証の写真など、一般的な証明写真はこの光で撮られていることが多いです。一眼レフをお使いでない方にもおすすめの撮り方です。見やすくて一般受けする写真に仕上がります。

半逆光

半逆光の図

被写体の斜め後ろ、一眼レフカメラ撮影者の斜め前に太陽がある状態です。

半逆光の良い所は、被写体の立体感が表現できること。
半逆光の良くない所は、光の向きを探すことが難しいことと、被写体の一部が暗く写ってしまうこと。

半逆光(一眼レフカメラ)

逆光よりも被写体に光があたるので、手軽に立体感が表現できます。光の向きを探したり、被写体の光を補ったりと、撮るまでに時間がかかってしまうことがデメリットですが、他にはない写真が撮れることが魅力です。一眼レフを使って淡い写真を撮りたいという方にもおすすめです。

5つの光

5つの光について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?知っているものもあれば、初めて聞くものもあったのではないかと思います。

大勢で撮るなら、順光
女の子や子供を可愛く撮りたいなら、逆光
かっこいい写真を撮りたいなら、横光
証明写真のように綺麗に撮りたいなら、斜光
立体感のある印象的な写真を撮りたいなら、半逆光

光の位置を少し意識した撮り方に変えるだけで、撮れる写真は大きく変わります。一眼レフカメラを使うと表現の幅がぐっと広がりますね。また、一眼レフに限らずスマホなどでも利用することが可能です。被写体や撮影者の立ち位置を変え、ベストのポジションを探ってみてください。

シチュエーション別! 一眼レフカメラを使った上手な撮り方

光に合わせた撮り方がわかった所で、実際に一眼レフを使って撮ってみましょう。一部、一眼レフ上級編もありますので、ぜひチャレンジしてみてください。

料理の撮り方【一眼レフ】

料理写真(一眼レフカメラ)

ポイント1:望遠で撮る
一眼レフカメラに限らず、広角レンズで撮影すると端が歪んでしまいます。近くで撮りたいという気持ちを抑えて、ズームレンズを使って撮ってみましょう。そうすることで本来のバランスで撮影することができ、視覚的な違和感が解消されます。一眼レフカメラでも、料理は100mm以上で撮ることがおすすめです。

ポイント2:真上or斜め45度から撮る望遠で撮る
真上から撮ると、全体をバランスよく見せることができます。斜め45度からの撮影は料理を美味しく写すことができます。これは一眼レフ上級編になりますが、食器の間がなるべくない状態にすると見栄えが良くなります。食器の並べ方や撮り方をちょっと工夫して、おしゃれに撮影してみましょう。

ポイント3:半逆光で撮る
こちらも一眼レフ上級編になります。一般的な料理写真は、半逆光で撮られています。斜め後ろから光を当て、レフ板を被写体の前において撮影すると、プロっぽく撮れます。ぜひ試してみてください。

スポーツの撮り方【一眼レフ】

スポーツ(一眼レフカメラ)

ポイント1:シャッター速度優先で撮る
動きが速いスポーツは、一眼レフの得意分野。シャッター速度を固定して撮ることがおすすめです。機種によってはスポーツモードがあるものもあるので、それに頼ってもいいと思います。

ポイント2:三脚を使う
長時間の一眼レフカメラの撮影には、三脚が必須です。三脚を使うことで、ブレの要因の一つである手ブレ防止にもなるので、一石二鳥です。

夜景の撮り方【一眼レフ】

夜景(一眼レフカメラ)

ポイント1:フラッシュは使わない
一眼レフの得意分野の夜景。夜景=フラッシュと思われがちですが、人物と一緒に撮る時を除き、基本的に使いません。

ポイント2:ISO感度をあげ、シャッター速度を遅くする
このような設定をすることで、カメラに光を多く取り込むことができます。他の機種でもできないことはないですが、一眼レフカメラが特化している機能の一つです。ぜひチャレンジしてみてください。

ポイント3:三脚を使う
シャッター速度を遅くしたため、ブレが生じやすくなっています。それを防止するために、一眼レフカメラ専用の三脚を使いましょう。

星や月、イルミネーション、天の川の撮影などにも応用ができます。一眼レフカメラだからこそ撮れるものを、楽しみましょう。

子供の撮り方【一眼レフ】

子供(一眼レフカメラ)

ポイント1:フラッシュは直接あてない
一眼レフカメラに内臓されているフラッシュは使用しないようにしましょう。フラッシュをあてると眩しいだけではなく、どこか人工的な写真に仕上がってしまいます。暗いときは、自然光が入る窓際に移動したり、外付けのストロボでバウンスさせるなどして、直接あてないようにしましょう。

ポイント2:連写モードにする
じっとしていることが難しいのが、お子さま。一眼レフカメラお得意の連写モードにしていつもより多めに撮影し、あとでよりよいものを選びましょう。

ポイント3:カメラのアングルを工夫する
同じ目線のものだけではなく、上から撮影するハイアングルや、下から撮影するローアングルもおすすめ。撮り方を工夫し、可愛い子供をいろいろな角度から切り取ってみましょう。

一眼レフカメラを持って出掛けよう!

光の使い方や、シチュエーション別の撮り方のコツについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?一眼レフ初心者の方でもちょっとした工夫で、見違えるような写真を撮ることができます。晴れの日は晴れの写真、雨の日は雨の写真、被写体やカメラや撮り方によっても全然違ったものになります。ぜひいろいろ試してみてください。

フリーランスカメラマン
南谷 有美
フリーランスのカメラマン。物撮りやブライダル、学校写真などその内容は多岐に渡るが、現在は広告系がメイン。カメラマンの前は保育士を5年、その他にはファスティングコンサルタント、カラーセラピストの資格を所有し、トレーナー育成経験も有り。

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