〈プロ監修〉iPhoneのモバイルバッテリー、おすすめ11選 コスパに優れた1台を選ぶ
スマホやタブレットをどこでも充電できるモバイルバッテリー。バッテリー消費が大きい長時間の動画の視聴やゲームなどを外出先でも楽しみたい方や、旅行や出張などの際にあると安心です。
そこでiPhoneユーザーにおすすめのモバイルバッテリーについて、人気YouTubeチャンネル「ためになるAppleの話」を運営しているTakaさんに監修いただき、選ぶポイントや、おすすめ商品を紹介します。
目次
まずはおすすめ商品を一覧で
外観 |
商品名 |
特長 |
充電方式 |
容量 |
急速充電対応 |
充電ポート数 |
---|---|---|---|---|---|---|
【監修者おすすめ】Apple MagSafeバッテリーパック |
Apple純正、最大15Wの充電器としても使える |
MagSafe |
1,400mAh |
ー |
ー |
|
【監修者おすすめ】Anker PowerCore Magnetic 5000 |
コスパに優れたAnker製、MagSafeに対応 |
MagSafe |
5,000mAh |
ー |
USB Type-C×1 |
|
エレコム EC-C05 |
キュートな見た目が特徴 |
有線 |
10,000mAh |
○ |
USB Type-C×1、USB Type-A×1 |
|
Anker PowerCore III 10000 |
USB PDとワイヤレス充電に対応 |
Qi/有線 |
10,000mAh |
USB PD |
USB Type-C×1、USB Type-A×1 |
|
Belkin BPD002btWH-A |
MagSafe対応、2,500mAhで残量不足をサポート |
MagSafe |
2,500mAh |
ー |
ー |
|
Ego AirAlly AA18507 |
異なるAppleデバイスを4台同時充電できる4in1モデル |
Qi/有線 |
10,000mAh |
USB PD |
USB Type-C×1 |
|
Anker PowerCore Essential 20000 A1268011 |
2台同時充電対応、傷つきにくいメッシュ加工 |
有線 |
20,000mAh |
PowerIQ |
USB Type-A×2 |
|
SiliconPower Share C200 |
シンプルでスタイリッシュ、20,000mAhの大容量 |
有線 |
20,000mAh |
ー |
USB Type-A×2 |
|
Anker PowerCore Fusion 10000 |
2in1で使えるコンセント一体型モデル |
有線 |
10,000mAh |
USB PD/PowerIQ |
USB Type-C×1、USB Type-A×1 |
|
Anker PowerCore 10000 |
コンパクトなロングセラーモデル |
有線 |
10,000mAh |
PowerIQ |
USB Type-A×1 |
|
BLUEDOT BMB-102 |
USB PD対応、容量10,000mAhでこの価格 |
有線 |
10,000mAh |
○ |
USB Type-C×2、microUSB |
iPhoneシリーズ、充電方式は3種類
iPhoneの充電方法は、USB Type-CポートやLightningポートにケーブルを挿し込む有線接続が従来のやり方ですが、最近ではワイヤレス充電も主流になりつつあります。
さらにiPhone 12シリーズ以降のモデルでは、ワイヤレス充電をさらに進化させた独自規格「MagSafe」に対応。モバイルバッテリーを開発するメーカーでも新たな仕様に準じたモデルを発売しています。
iPhoneに対応したそれぞれの充電方式の違いについて見ていきましょう。
有線接続:USB Type-CポートやLightningポートに対応
iPhoneに有線接続できるモバイルバッテリーには、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
- 対応するポート(端子)を搭載したタイプ
- ケーブルを内蔵したタイプ
端子のみ搭載したタイプは、iPhoneに接続するためのケーブルを携帯する必要があります。ただ、ケーブルが故障してもケーブルを交換するだけで済みます。
ケーブル内蔵タイプは本体に端子を備えたケーブルが搭載されています。そのため、ケーブルを別に持ち歩く必要がないのがメリットです。その代わり、ケーブルが故障した場合、本体ごと買い替える必要があります。
ワイヤレス接続:Qi規格対応
ワイヤレス充電に対応したほぼ全てのスマホが採用しているのが、国際標準規格である「Qi(チー)」です。
充電する際にケーブルが不要で、充電ポイントにQi対応スマホを置くだけで充電できます。国際標準規格なのでさまざまなメーカーが充電器を開発していて、豊富なラインナップから選べます。
AndroidスマホもiPhoneも関係なく、Qi対応であれば充電できるのが大きなメリットです。
ちなみに、iPhoneで対応しているのは2017年発売のiPhone 8 以降のシリーズです。
Takaさんのアドバイス
ワイヤレス充電器はケーブル接続が必要なく利便性が高いです。一方で充電位置に正しく置くのがやや難しく感じることでしょう。使い始めはiPhoneを置いた時に充電されているかしっかりと確認することをおすすめします。ゴムリングなどを搭載して滑りにくくしている製品が多いものの、何かのきっかけで充電中にスマホがズレてしまい充電が途中で終わっていたということも起こりやすいので注意しましょう。
ワイヤレス接続:MagSafe対応
Photo by Amazon
iPhone本体に内蔵された磁石にくっつくことで、モバイルバッテリーとiPhoneを固定した状態で充電できるのがMagSafeです。MagSafeに対応しているのは、iPhone 12シリーズ以降のモデルです。
同じワイヤレス充電のQi規格と比較してメリットが2つあります。
- 最大15Wの急速充電に対応
- 充電ポイントが見つけやすく、ズレにくい
ワイヤレス充電対応のiPhoneでは、10W以上の高出力充電器を使用しても最大7.5Wの出力までしか受け付けていません。それがMagSafe充電では最大15Wでの充電が可能です。
高出力で充電できるほど充電時間を短縮できます。Qi規格のワイヤレス充電では時間がかかるのがデメリットでしたが、その問題が大幅に改善されます。
また、Qi規格では正しく充電ポイントに置く必要があり、しかも乗せているだけなのでズレやすいのがデメリットです。
一方、MagSafeは磁石を使うことで正しいポイントにピタッと吸着して固定してくれます。ズレにくいので、充電しながらでも安心してスマホ操作ができます。
MagSafe規格のデメリットは、普段スマホケースを利用していてMagSafe充電をしたい場合、MagSafeに対応したケースを選ぶ必要がある点です。
ちなみに、Qi規格に対応したiPhoneであれば、磁石による固定はできませんがMagSafeに対応していないモデルでもワイヤレス充電自体は可能です。
Lightning対応 |
Qi対応 |
MagSafe対応 |
|
---|---|---|---|
iPhone 5〜iPhone 7シリーズ |
◯ |
ー |
ー |
iPhone 8〜iPhone 11シリーズ |
◯ |
◯ |
ー |
iPhone 12~iPhone 15シリーズ |
◯ |
◯ |
◯ |
iPhone対応モバイルバッテリーの選び方
モバイルバッテリーは軽量でコンパクトであるほど便利な気がしますが、容量や急速充電対応など使い勝手の良さにも注目したいところ。
数あるモバイルバッテリーの中からベストなモデルを手に入れるための選び方をご紹介します。
容量|最新モデルをフル充電するなら7,500mAh以上を
Photo by iStock
AppleではiPhoneのバッテリー容量を公表していません。海外メディア(参照:9to5Mac、tom's guide)の情報を参考にすると、2016年に発売されたiPhone 7以降、多くのモデルが2,000〜3,000mAh前後のバッテリー容量を搭載しています。
さらに近年は3,000mAhを超えるモデルも多く、現行最新のiPhone 15 Pro MaxやiPhone 15 Plusは4,500mAh前後の容量を搭載しています。
当然、これだけの容量をフル充電するためには、大容量のモバイルバッテリーが必要になります。注意すべきは、モバイルバッテリーはスマホへの給電とは別に電力をロスしている点です。
実際にスマホの充電に充てられるのは表記している6〜7割程度の容量だと考えましょう。
例えば5,000mAhのモバイルバッテリーの場合、実際に充電に使用できるのは一般的に3,000〜3,500mAh程度となります。充電したいiPhoneの機種にもよりますが、iPhoneを何回分充電できるかでモバイルバッテリーを選ぶ場合、以下の目安を参考にしてみてください。
- iPhoneを1回分フル充電したい:7,500mAh以上
- iPhoneを2〜3回分フル充電したい:15,000mAh以上
- iPhoneを4回分以上フル充電したい:25,000mAh以上
Takaさんのアドバイス
朝から夜までバッテリーを持たせるだけなら、残量0%からフル充電ができる大容量モバイルバッテリーにこだわる必要はないでしょう。一方、旅行や出張が多い方の場合、充電したいのに充電できないということのないように大容量タイプが安心です。ただし、容量が大きいバッテリーほど重さも大きさも増える傾向にあるので、用途や目的に合わせて商品を選んでください。
急速充電|iPhone 8以降の機種が対応
最新のスマホでは急速充電に対応しているものが主流となり、そのため急速充電に対応したモバイルバッテリーも数多く登場しています。
iPhoneシリーズにおいて急速充電とは、iPhone 8以降の機種が対応している機能で、約30分で最大50%まで充電できます。(参照:Apple公式サイト)
急速充電に対応したモバイルバッテリーを選ぶ際は、iPhoneに適した規格を採用しているかチェックする必要があります。規格の違いについて見ていきましょう。
USB PD(USB Power Delivery)|ハイパワーが魅力
USB PDは最大100W出力を可能にする規格で、ノートパソコン向けの充電器などにも採用されています。
20W以上の出力に対応した充電器であれば、急速充電に対応したiPhoneを18W〜最大20Wで急速充電することができます。ただし、出力端子がUSB Type-Cなので、Lightningケーブル搭載モデルで使う場合は別途変換ケーブルなどの用意が必要です。
急速充電では高負荷な電力を安定して送るために質の高いケーブルを選ぶことが重要です。Apple純正や定評のあるメーカーの急速充電に対応したケーブルを使うようにしましょう。
QC(Quick Charge)|Androidスマホ向け
AndroidスマホなどのCPUを開発している米国クアルコム(Qualcomm)社が策定した規格で、Androidスマホの多くのモデルに採用されています。
広く使われているQC 3.0では、従来の充電速度の約4倍の急速充電を可能にしていますが、iPhoneでは対応していない規格なので、iPhoneの充電のみに使用する場合は気にする必要はありません。
PowerIQ|便利で安心
Anker独自の規格で、充電器メーカーとしての現在の地位を確立したとも言える革新的な充電技術です。
複数のポートを搭載したモバイルバッテリーでは、ポートごとに電流が決まっているため、充電するデバイスに応じてポートを選ぶ必要がありました。
しかし、PowerIQ対応の出力ポートでは、充電するデバイスを自動検出してデバイスに最適な最大電流で急速充電をしてくれます。特に悩むことなくPowerIQ対応のポートにスマホを接続するだけで良いので簡単でしかも安心です。
機能|使い勝手の良さにこだわる
モバイルバッテリーには、さらに使い勝手の良さにこだわった便利なモデルも豊富にあります。長く使い続けるためにも自分のスタイルに合った機能性を備えたモデルを選びましょう。
コンセント一体型
コンセント一体型のモバイルバッテリーなら、自宅でiPhoneを充電する充電器としても使えるので便利です。
しかもモバイルバッテリー自体を充電するケーブルが不要なので、旅行先などに携帯する荷物をコンパクトにできるのは大きなメリットです。
ソーラー充電に対応
アウトドアなどで活躍してくれるのがソーラー充電に対応したモバイルバッテリー。LEDライトを搭載したモデルが多く、災害時にもあると便利です。
10,000mAh以上の大容量モデルが多く、キャンプなどで使う場合は日中は太陽光の下で充電をして、夜に友人とシェアしてスマホを充電できます。
複数の充電ポート
充電ポートの数が複数あれば、同時に複数のデバイスを充電できるため、ゲーム機やタブレットなどを持ち歩く方は注目したいポイントです。
ただ、単純に充電ポートが多ければ良いわけではなく、手持ちのデバイスに対応した充電ポートを備えているかチェックする必要があります。
注意点としては、複数のデバイスと一緒に同時充電する場合と、単体だけで充電する場合とを比べると、同時充電の方が満充電までに時間がかかる場合があります。
Takaさんのアドバイス
あまり知られていませんが、iPad ProなどのUSB Type-Cコネクタを搭載したiPadがあれば、USB Type-C to LightningケーブルでiPhoneと接続してiPhone側へ給電することができます。iPadも持ち歩いている方はケーブルを一緒に持ち歩くだけでiPhoneの残量不足を解消できる場合がありますので参考にしてみてください。
監修者Takaさんが選ぶ、おすすめモバイルバッテリー2商品
YouTubeチャンネルでApple製品の使い方を初心者にもわかりやすく発信しているTakaさんおすすめの商品を2つご紹介します。
Takaさんのおすすめポイント
MagSafeに対応したApple純正モバイルバッテリーとして、iPhone12シリーズの背面にマグネットで吸着して充電できます。バッテリーパックを充電した状態でiPhoneにくっつけると、バッテリーパックとiPhoneの両方を同時に充電できます。特徴的なのは、iPhoneをケーブルを使って充電した状態でバッテリーパックをくっつけると、iPhone側からバッテリーパックに給電されてバッテリーパックの充電まで同時にできます。普段からiPhoneをケーブルで充電している方なら、充電時にバッテリーパックをiPhoneの背面にくっつけておくだけで両方充電されるので、非常に手軽です。
Takaさんのおすすめポイント
Apple純正MagSafeバッテリーパックに比べて圧倒的な安さが特徴です。こちらもマグネットで吸着するだけで充電ができるので便利です。純正と違い、こちらはiPhoneからの給電には対応していません。ただ、コスパはこちらの方が優秀なので、iPhone 12シリーズのユーザーにとって選択肢の1つになり得ると思います。
〈編集部PICK UP〉iPhone対応モバイルバッテリー、人気メーカーの売れ筋商品
数あるiPhone対応モバイルバッテリーの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- Ego
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AirAlly AA18507
- 税込み8,500円
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異なるAppleデバイスを4台同時充電できる4in1モデル
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Appleデバイスで揃えているユーザーにぴったりなモバイルバッテリー。iPhone、Apple Watch、Air Pods、iPadが同時に充電できる脅威の4in1モデル。
しかもUSB PD対応で急速充電が可能。旅行などの外出時に心強い味方です。
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Amazon冬支度セール開催中!Amazonで見る
- Anker
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MagGo Power Bank (10000mAh)
- 税込み9,990円(Amazon)
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マグネット式ワイヤレス充電式、有線も対応
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容量10,000mAhのマグネット式ワイヤレス充電式モバイルバッテリーです。iPhone12以降のモデルに約2回の充電が可能です。
サイドのディスプレイにバッテリーの残量と残り充電時間は表示されるので充電状況がひと目でわかります。本体に充電しながらデバイスへの充電が可能なパススルー充電にも対応。有線ケーブルでも急速充電できるのもポイントです。
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まとめ
モバイルバッテリーは大容量のモデルでも手頃な値段で手に入るようになりました。より使い勝手の良い1台を選ぶなら、急速充電やワイヤレス充電に対応したモデルを検討してみるのが良いでしょう。
多くのモバイルバッテリーは新しいiPhoneを手に入れても使い続けられる場合が多いので、使用する環境に合わせて長く使える1台をぜひ見つけてみてください。
Takaさんのアドバイス
iPhoneの内蔵バッテリーは使い続けていく中で劣化して、減りが早くなります。それではいくら優秀なモバイルバッテリーを買っても、使い勝手は十分に良くなりません。劣化を感じたら、バッテリー交換か新しいiPhoneを手に入れるのを検討してみても良いでしょう。新調すればモバイルバッテリーが不要になる場合もあります。
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