
【プロ監修】iPhoneにおすすめのモバイルバッテリー15選
スマホやタブレットをどこでも充電できるモバイルバッテリー。バッテリー消費が大きい長時間の動画の視聴やゲームなどを外出先でも楽しみたい方や、旅行や出張などの際にあると安心です。
今回は国内のスマホユーザーの中で4割以上を占めるiPhoneユーザー(参照:KANTAR)におすすめのモバイルバッテリーについて、人気YouTubeチャンネル「ためになるAppleの話」を運営しているTakaさんに監修いただき、選ぶポイントや、おすすめ商品をご紹介します。
目次
iPhoneシリーズ、充電方式は3種類
iPhoneの充電方法は、Lightningポートにケーブルを挿し込む有線接続が従来のやり方ですが、最近ではワイヤレス充電が主流になりつつあります。
さらにAppleでは、ワイヤレス充電をさらに進化させた独自規格「MagSafe」に対応したiPhone 12シリーズを発売し、モバイルバッテリーを開発するメーカーでも新たな仕様に準じたモデルを発売し始めています。
iPhoneに対応したそれぞれの充電方式の違いについて見ていきましょう。
有線接続:Lightningポート対応

iPhoneに有線接続するモバイルバッテリーは以下の2つのタイプです。
- Lightningケーブル内蔵タイプ
- USB出力ポート搭載タイプ
Lightningケーブル内蔵タイプは上の商品画像のように本体にLightning端子を備えたケーブルが搭載されています。そのため、ケーブルを別に持ち歩く必要がないのは大きなメリットです。
USB Type-Cケーブルも内蔵したモデルならAndroidスマホユーザーともシェアして使うことができます。
一方、USB出力ポートを搭載したタイプは、iPhoneに接続するためのケーブルを携帯する必要があります。ただ、ケーブルが故障してもケーブルを交換するだけなので、リスクの面でメリットがあります。
ワイヤレス接続:Qi規格対応

ワイヤレス充電に対応したほぼ全てのスマホが採用しているのが、国際標準規格である「Qi(チー)」です。
充電する際にケーブルが不要で、充電ポイントにQi対応スマホを置くだけで充電できます。国際標準規格なのでさまざまなメーカーが充電器を開発していて、モバイルバッテリーでも豊富なラインナップから選べるのも魅力です。
AndroidスマホもiPhoneも関係なく、Qi対応であれば充電できるのが大きなメリット。
ちなみに、iPhoneシリーズで対応しているのは2017年発売のiPhone 8 以降に発売されているモデルです。

Takaさんのアドバイス
ワイヤレス充電器はケーブル接続が必要なく利便性が高いです。一方で充電位置に正しく置くのがやや難しく感じることでしょう。使い始めはiPhoneを置いた時に充電されているかしっかりと確認することをおすすめします。ゴムリングなどを搭載して滑りにくくしている製品が多いものの、何かのきっかけで充電中にスマホがズレてしまい充電が途中で終わっていたということも起こりやすいので注意しましょう。
ワイヤレス接続:MagSafe対応

iPhone本体に内蔵された磁石にくっつくことで、スマホ本体に固定された状態で充電ができるのがMagSafeです。
同じワイヤレス充電のQi規格と比較してメリットが2つあります。
- 最大15Wの急速充電に対応
- 充電ポイントが見つけやすく、ズレにくい
ワイヤレス充電対応のiPhoneでは、10W以上の高出力充電器を使用しても最大7.5Wの出力までしか受け付けていません。それがMagSafe充電では最大15Wでの充電が可能です。
高出力で充電できるほど充電時間を短縮できます。Qi規格のワイヤレス充電では時間がかかるのがデメリットでしたが、その問題が大幅に改善されます。
また、Qi規格では正しく充電ポイントに置く必要があり、しかも乗せているだけなのでズレやすいのがデメリットです。
一方、MagSafeは磁石を使うことで正しいポイントにピタッと吸着して固定してくれます。ズレにくいので、充電しながらでも安心してスマホ操作ができます。
MagSafe規格のデメリットは、普段スマホケースを利用していてMagSafe充電をしたい場合、MagSafeに対応したケースを選ぶ必要がある点です。
Lightning対応 |
Qi対応 |
MagSafe対応 |
|
---|---|---|---|
iPhone 5〜iPhone 7シリーズ |
◯ |
ー |
ー |
iPhone 8〜iPhone 11シリーズ |
◯ |
◯ |
ー |
iPhone 12シリーズ |
◯ |
◯ |
◯ |
モバイルバッテリーの選び方

モバイルバッテリーは軽量でコンパクトであるほど便利な気がしますが、容量や急速充電対応など使い勝手の良さにも注目したいところ。
数あるモバイルバッテリーの中からベストなモデルを手に入れるための選び方をご紹介します。
容量|フル充電なら5,000mAh以上を

AppleではiPhoneのバッテリー容量を公表していません。海外メディア(参照:9to5Mac、tom's guide)の情報を参考にすると、2016年に発売されたiPhone 7以降、多くのモデルが2,000〜3,000mAh前後のバッテリー容量を搭載しています。
飛び抜けて容量が大きいのは、iPhone 11 Pro Max(3,969mAh)とiPhone 12 Pro Max(3,687mAh)の2機種。サイズが大きい分、バッテリーも大型化しているようです。
当然、これだけの容量をフル充電するためには、大容量のモバイルバッテリーが必要になります。注意すべきは、モバイルバッテリーはスマホへの給電とは別に電力をロスしている点です。
実際にスマホの充電に充てられるのは表記している6〜7割程度の容量だと考えましょう。
例えば5,000mAhのモバイルバッテリーの場合、実際に充電に使用できるのは一般的に3,000〜3,500mAh程度となります。iPhoneを何回分充電できるかでモバイルバッテリーを選ぶ場合、以下を参考にしてみてください。
- iPhoneを1回分フル充電したい:5,000mAh以上
- iPhoneを2〜3回分フル充電したい:10,000mAh以上
- iPhoneを4回分以上フル充電したい:20,000mAh以上

Takaさんのアドバイス
朝から夜までバッテリーを持たせるだけなら、残量0%からフル充電ができる大容量モバイルバッテリーにこだわる必要はないでしょう。一方、旅行や出張が多い方の場合、充電したいのに充電できないということのないように大容量タイプが安心です。ただし、容量が大きいバッテリーほど重さも大きさも増える傾向にあるので、用途や目的に合わせて商品を選んでください。
急速充電|iPhone 8以降の機種が対応

最新のスマホでは急速充電に対応しているものが主流となり、そのため急速充電に対応したモバイルバッテリーも数多く登場しています。
iPhoneシリーズにおいて急速充電とは、iPhone 8以降の機種が対応している機能で、約30分で最大50%まで充電できます。(参照:Apple公式サイト)
急速充電に対応したモバイルバッテリーを選ぶ際は、iPhoneに適した規格を採用しているかチェックする必要があります。規格の違いについて見ていきましょう。
USB PD(Power Delivery)|ハイパワーが魅力
USB PDは最大100W出力を可能にする規格で、ノートパソコン向けの充電器などにも採用されています。
20W以上の出力に対応した充電器であれば、急速充電に対応したiPhoneを18W〜最大20Wで急速充電することができます。ただし、出力端子がUSB Type-Cなので、それに対応したLightningケーブルが必要です。
急速充電では高負荷な電力を安定して送るために質の高いケーブルを選ぶことが重要です。Apple純正や定評のあるメーカーの急速充電に対応したケーブルを使うようにしましょう。
QC(Quick Charge)|Androidスマホ向け
AndroidスマホなどのCPUを開発している米国クアルコム(Qualcomm)社が策定した規格で、Androidスマホの多くのモデルに採用されています。
最新のQC 3.0では、従来の充電よりも約4倍の急速充電を可能にしていますが、iPhoneでは対応していない規格なので、iPhoneユーザーは気にする必要はありません。
PowerIQ|便利で安心
Anker独自の規格で、充電器メーカーとしての現在の地位を確立したとも言える革新的な充電技術です。
複数のポートを搭載したモバイルバッテリーでは、ポートごとに電流が決まっているため、充電するデバイスに応じてポートを選ぶ必要がありました。
しかし、PowerIQ対応の出力ポートでは、充電するデバイスを自動検出してデバイスに最適な最大電流で急速充電をしてくれます。特に悩むことなくPowerIQ対応のポートにスマホを接続するだけで良いので簡単でしかも安心です。
機能|使い勝手の良さにこだわる
モバイルバッテリーには、さらに使い勝手の良さにこだわった便利なモデルも豊富にあります。長く使い続けるためにも自分のスタイルに合った機能性を備えたモデルを選びましょう。
コンセント一体型

コンセント一体型のモバイルバッテリーなら、自宅でiPhoneを充電する充電器としても使えるので便利です。
しかもモバイルバッテリー自体を充電するケーブルが不要なので、旅行先などに携帯する荷物をコンパクトにできるのは大きなメリットです。
ソーラー充電に対応

アウトドアなどで活躍してくれるのがソーラー充電に対応したモバイルバッテリー。LEDライトを搭載したモデルも多く、災害時にもあると便利です。
10,000mAh以上の大容量モデルが多く、キャンプなどで使う場合は日中は太陽光の下で充電をして、夜に友人とシェアしてスマホを充電できます。
複数の充電ポート

充電ポートの数が複数あれば、同時に複数のデバイスを充電できるため、ゲーム機やタブレットなどを持ち歩く方は注目すべきポイントです。
ただ、単純に充電ポートが多ければ良いわけではなく、手持ちのデバイスに対応した充電ポートを備えているかチェックする必要があります。
注意点としては、複数のデバイスと一緒に同時充電する場合と、単体だけで充電する場合とを比べると、同時充電の方が満充電までに時間がかかる場合があります。

Takaさんのアドバイス
あまり知られていませんが、iPad ProなどのUSB Type-Cコネクタを搭載したiPadがあれば、USB Type-C to LightningケーブルでiPhoneと接続してiPhone側へ給電することができます。iPadも持ち歩いている方はケーブルを一緒に持ち歩くだけでiPhoneの残量不足を解消できる場合がありますので参考にしてみてください。
監修者Takaさんが選ぶ、おすすめモバイルバッテリー2商品
YouTubeチャンネルでApple製品の使い方を初心者にもわかりやすく発信しているTakaさんおすすめの商品を2つご紹介します。

Takaさんのおすすめポイント
MagSafeに対応したApple純正モバイルバッテリーとして、iPhone12シリーズの背面にマグネットで吸着して充電できます。バッテリーパックを充電した状態でiPhoneにくっつけると、バッテリーパックとiPhoneの両方を同時に充電できます。特徴的なのは、iPhoneをケーブルを使って充電した状態でバッテリーパックをくっつけると、iPhone側からバッテリーパックに給電されてバッテリーパックの充電まで同時にできます。普段からiPhoneをケーブルで充電している方なら、充電時にバッテリーパックをiPhoneの背面にくっつけておくだけで両方充電されるので、非常に手軽です。

Takaさんのおすすめポイント
Apple純正MagSafeバッテリーパックに比べて圧倒的な安さが特徴です。こちらもマグネットで吸着するだけで充電ができるので便利です。純正と違い、こちらはiPhoneからの給電には対応していません。ただ、コスパはこちらの方が優秀なので、iPhone 12シリーズのユーザーにとって選択肢の1つになり得ると思います。
編集部が選んだ、おすすめ13商品も紹介
ここからはタイプ別におすすめのモバイルバッテリーを紹介していきます。
大容量タイプからリーズナブルなもの、おしゃれなデザインのものまでバリエーション豊富なため、自分に合うものをぜひ見つけてみてください。
【ワイヤレス重視】モバイルバッテリー4商品
ワイヤレス充電対応のモバイルバッテリーはiPhoneと接続するためのケーブルを持ち歩く必要がありません。
しかも繰り返されるケーブルの抜き挿しにより、コネクタを傷めることがないのも大きなメリット。人気のワイヤレス充電対応のモバイルバッテリーからおすすめ商品をご紹介します。
厚さ1.65cm、重さ240gと携帯性に優れたQi規格対応モバイルバッテリー。
10,000mAhと大容量で旅行などに携帯するのにもぴったりです。iPhone本体がズレにくいようにラバー塗装がされています。
ケーブルなしのワイヤレス充電に対応し、有線接続なら最大18Wの急速充電に対応。機能性に優れた使い勝手の良いモバイルバッテリー。
モバイルバッテリー自体を充電する場合、別売りの18W以上のUSB PD充電器を使えば最大4.5時間と短時間でフル充電できます。
Apple純正よりも容量が大きく、しかも大幅に低価格で手に入れやすいMagSafe対応モバイルバッテリー。
シックなブラックとホワイトから好みに合わせて選べるのもポイントです。
Appleデバイスで揃えているユーザーにぴったりなモバイルバッテリー。iPhone、Apple Watch、Air Pods、iPadが同時に充電できる脅威の4in1モデル。
しかもUSB PD対応で急速充電が可能。旅行などの外出時に心強い味方です。

【容量重視】おすすめモバイルバッテリー5商品
一般的に10,000mAh以上の容量を持つモバイルバッテリーが大容量タイプと呼ばれています。大容量タイプのものであれば、数日間の旅行や出張でも活躍してくれるでしょう。
容量が大きいとサイズや重さが心配になりますが、最近はコンパクトで軽量なモバイルバッテリーも豊富です。
20,000mAhと超大容量のモバイルバッテリー。iPhone 11/11 Proなら4回分フル充電が可能です。ブラックとホワイトの2色から選べます。
Anker独自のPowerIQを採用し、デバイスに適した電力で効率的に急速充電してくれます。サイズ感は大きめですが、持ち運びに便利なトラベルポーチ付きです。
特徴的な三角形の形状に30,000mAhの超大容量バッテリーを搭載し、MacBook Proも充電可能な60W出力に対応したハイパワーモバイルバッテリー。Qi規格のワイヤレス充電含め、デバイス4台を同時充電可能です。
本体側面の傾斜部分にデバイススタンドを兼ねたワイヤレス出力部を搭載。iPhoneを横置きして動画再生をしながら同時に充電もできるので便利です。外出先だけでなく、自宅での充電にも適しています。
602gと重さがありますが、自然に囲まれながらテレワークをしたい方にも心強いモバイルバッテリーです。

20,000mAhの大容量バッテリーでUSB PDに対応。急速充電を可能にしながら、最大で3台のデバイスを同時充電できます。
デジタルディスプレイが大きな特徴で、バッテリー残量が細かくわかります。
20,000mAhと超大容量のモバイルバッテリー。iPhone 12 Proなら約4.5回分フル充電が可能です。
4つのLEDインジケーターで残量がわかります。最大2台のデバイスを同時充電可能。
20,000mAhと超大容量で、最大3台まで同時充電が可能。USB PDポートを搭載し、最大18Wの高出力による急速充電に対応しています。
付属のACアダプタとケーブル接続すれば8時間ほどで本体のフル充電が可能です。バッテリーの充電切れでも翌朝にはフル充電で持ち出すことができるでしょう。
【コンセント一体型】おすすめモバイルバッテリー
自宅では充電器として、外ではモバイルバッテリーとして、2in1で使える便利な商品です。
10,000mAhの大容量で多くのiPhone機種を2回分以上フル充電可能。USB PD対応でiPhone 8以降の機種なら効率的に急速充電してくれます。
自宅のコンセントに挿すだけでiPhoneを充電させる充電器として使いながら、本体も同時に充電できます。
【コンパクトさ重視】おすすめモバイルバッテリー
小さなバッグにモバイルバッテリーを入れて持ち歩くならコンパクトで軽量なモデルを選びたいところ。人気の高いコンパクトモデルをご紹介します。
クレジットカードサイズの軽量、コンパクトモデル。世界中でロングセラーのAnkerを代表する1台です。PowerIQ技術を採用し、デバイスに最適な電力で急速充電をしてくれます。
【ソーラーパネル搭載】おすすめモバイルバッテリー
アウトドアに活躍してくれるソーラーパネルを搭載したモバイルバッテリー。防水・防塵性能など耐久性の高さもポイントです。
IP65レベルの防塵・防水性能に加え、耐衝撃構造により、アウトドアや災害時に頼れる1台です。
容量は20,000mAhと超大容量でiPhone 12なら約5回分もフル充電が可能。2〜3日の外出で充電ができなくても安心です。
ソーラーパネルだけでバッテリー本体をフル充電するには数日太陽の光に当てる必要があります。
【コスパ重視】おすすめモバイルバッテリー
低価格ながら、パフォーマンスに優れたモバイルバッテリーを手に入れたい方向けに3商品をご紹介します。
- BLUEDOT
-
BMB-PD101
- 税込み1,980円
-
USB PD対応、容量10,000mAhでこの価格
-
軽量で持ち歩きやすいモバイルバッテリー。コスパの高い商品。
10,000mAhと大容量のモバイルバッテリー。しかもUSB PDに対応するiPhone 8以降のモデルを急速充電してくれます。
4つのLED点灯で残量がわかりやすいのも特徴的です。厚さ1.7cmで重量230g。持ち運びにも負担が少なくすみます。
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まとめ
モバイルバッテリーは大容量のモデルでも手頃な値段で手に入るようになりました。より使い勝手の良い1台を選ぶなら、急速充電やワイヤレス充電に対応したモデルを検討してみるのが良いでしょう。
多くのモバイルバッテリーは新しいiPhoneを手に入れても使い続けられる場合が多いので、使用する環境に合わせて長く使える1台をぜひ見つけてみてください。

Takaさんのアドバイス
iPhoneの内蔵バッテリーは使い続けていく中で劣化して、減りが早くなります。それではいくら優秀なモバイルバッテリーを買っても、使い勝手は十分に良くなりません。劣化を感じたら、バッテリー交換か新しいiPhoneを手に入れるのを検討してみても良いでしょう。新調すればモバイルバッテリーが不要になる場合もあります。