〈プロ解説〉VRゴーグル、おすすめ9選 4K対応やiPhoneを装着できるモデルも
180度や360度の視点で仮想空間を楽しめるVRゴーグル。
VRは、インターネット上の仮想空間で世界中のユーザーと交流できるメタバースや、PlayStation 5と接続して利用するSONYの「PlayStation VR2」の発売により、最近ますます話題になってきています。
VRという言葉自体はなんとなく耳にしたことはあるものの、実際にどのようなことができるのか、体験するためにはどんな種類のVRゴーグルを購入すればいいのか、よくわからない方も多いことでしょう。
この記事では、VRを始めたい方に向けて、VRゴーグルの選び方やおすすめ商品をご紹介します。
目次
まずは筆者おすすめ、VRゴーグル5選
おすすめポイント
スマートフォン専用VRゴーグルをいくつも作っているエレコムのスタンダードタイプ。初めてVRゴーグルを利用する方にもおすすめしやすい製品です。Bluetooth接続のVRリモコンも付属するので、スマートフォンをいちいち取り外さなくても、VR動画の操作ができます。ピント調整・目幅調節といった機能もついていて、見え方を細かく調節可能です。
- VIVE
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VRヘッドセット VIVE Pro2
- 税込み183,810円(楽天市場)
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快適な没入感が得られるPC接続型
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おすすめポイント
PC接続型のVIVE Pro2は、高品質なヘッドセットをいくつもリリースしている、VIVEのハイエンドモデルです。約5Kの解像度をもつレンズや120°の幅広い視野角を備え、優れた没入感を実現します。機能をフルで使うには、「ベースステーション」といったトラッキング用のセンサーなどが必要ですが、その安定感からエンタープライズ(法人)向けのシーンでも多く使われています。新製品のスタンドアロン/PC接続型どちらでも使える「VIVE XR Elite」にも期待が集まっています。
おすすめポイント
スタンドアロン/PC接続型どちらでも使えるMeta Quest 2は、2020年10月の発売開始から約1500万台を売り上げ、VRヘッドセット市場でトップシェアを占めています。リーズナブルな価格でありながら、頻繁なアップデートにより、現在も進化を続けています。使用しているユーザーが多いことと、ストアからダウンロード出来るゲームやアプリが多いのも魅力の一つ。後継機のMeta Quest 3が2023年中に発売予定なので、そちらも今後注目です。
おすすめポイント
スタンドアロン/PC接続型どちらでも使えるPICO 4は、前述したMeta Quest 2の対抗馬として売れている商品になります。2022年の発売ということで、レンズの解像度やメモリ、価格など、Meta Quest 2よりも優れている部分が多いです。ただ専用のPICO Storeは、人気タイトルはしっかり掲載されているものの、Metaと比べるとまだ少なく、これからという印象です。独自に展開しているPICO VRライブストリーミングなど、VRを使った独自のエンタメ戦略が魅力的です。
おすすめポイント
ゲーム機接続型のPlayStation VR2は、2023年2月22日に発売したばかりの最新機種です。PlayStation 5と接続することで、PC接続型に引けを取らないほどの美しいグラフィックや、臨場感のある映像を楽しめます。現在は、PSVRプラットフォームでしか配信していない、「グランツーリスモ7」や「Horizon Call of the Mountain」といったPlayStationの人気タイトルがVRでプレイできるということで、話題になっています。
▼「PS VR2」を紹介する公式動画がこちら
VRゴーグルで何ができる?
VRの魅力を手軽に体験するのであれば、VR映像の視聴がおすすめです。右目と左目の位置に、それぞれ微妙に異なる映像が投影されることで、立体的な映像(立体視)を楽しめます。頭を動かしながら180度や360度の迫力ある映像を見回せば、VRの魅力がわかるでしょう。
仮想空間内で、世界中のユーザーとコミュニケーションが取れるVRSNSやVRゲームも、従来のディスプレイでプレイするのとは比較にならない没入感を体験できるので人気があります。
ほかにはフィットネス、VRアートの作成や鑑賞、VR空間のワークスペース、教育やトレーニングといった幅広い分野でVRを利用できます。
VRゴーグルを4種類に分けて紹介
ポイント解説
VRゴーグルはその性能や特徴により、大きく4種類に分けられます。価格帯なども大きく異なるので、自分に合ったゴーグルを選んでください。
① スマートフォン装着型|2分割された映像を立体的に
筆者撮影
ゴーグルに、VRアプリを起動させたスマートフォンを取り付けるタイプ。スマートフォンの画面を左右2つに分割して表示することで、立体視を楽しめます。
スマートフォン装着型のトラッキング機能は、頭の傾きや首の動きを感知し、周りを見回すことが可能な3DoFに対応しますが、体の位置を捉える6DoFには基本的に非対応です。
② PC接続型(PCVR)|トラッキング機能が充実
Photo by iStock
ゲーミングPCなどのハイスペックなPCと接続して使用するタイプ。比較的高価になりますが、より高品質な映像や、リアルに近いVR体験を実現できます。
頭の動きに加えて体の位置もトラッキングできる6DoFに対応したモデルがほとんどです。体を動かすゲームを始め、ハイスペックPCを使ったクオリティの高いVR映像を楽しめます。
③ スタンドアロン型|外部に接続せず、単体で動作可能
PICO 4(筆者撮影)
スマートフォンやゲーミングPCといった外部機器を必要とせず、ゴーグル単体でVRを楽しめるタイプ。ゴーグルの内部にコンピューターやトラッキング用のカメラ、センサーを搭載していて、単体で動作が可能です。
PC接続型のVRゴーグルと比べると、処理能力やグラフィックはやや劣るものの、わずらわしいケーブル接続が不要で、6DoFにも対応し、体の細かい動きを感知できます。
④ ゲーム機接続型(PSVR)|家庭用ゲーム機に特化
ゲーム機接続型はPlayStation VRが一般的です。最新のPS VR2は、PlayStationの独占タイトルや、人気タイトルの「グランツーリスモ7」のVRプレイが好評です。
ただ、PS VR2はあくまでPS5専用のVRゴーグルなので、スマートフォンやPCと接続することはできません。
用途別、VRゴーグルの選び方
ポイント解説
どのVRゴーグルを選択するかについては、どんなVR体験がしたいのかをイメージしてから、用途に合わせて選ぶことをおすすめします。
手軽にVR体験をしたいなら|スマートフォン装着型
初めてVRを体験する方や、VR映像を見るだけで満足という方には、数百〜数千円で購入できる、スマートフォン装着型が適しています。
機能上、体を動かすゲームや、ハイクオリティなVR体験にはあまり向いていませんが、最も手軽にVRを楽しめるのでおすすめです。
映像をより高画質で見たいなら|PC接続型
ハイスペックで息をのむようなグラフィックのVRを体験したい方には、PC接続型をおすすめします。VR映像の視聴やゲームなど、PCVRで体験できないことはほとんどありません。
ただ、ゴーグルとVR対応のハイスペックPCを両方揃えるとなると、安くても20万円はかかるので、そのあたりは注意が必要です。
コスパの良さで選ぶなら|スタンドアロン型
スタンドアロン型のVRゴーグルで遊んでいる様子(筆者撮影)
「VR映像を見るだけでなく、もう少しクオリティの高いVRゲームなどもやってみたいけど、ゲーミングPCは持っていないし、そこまでコストがかかるのはちょっと…」という方には、スタンドアロン型をおすすめします。
安いものだと5万円以下で購入でき、VRの質と価格を考えると一番バランスの良いタイプです。
スタンドアロン型はゴーグル単体でVRを楽しめますが、PCと有線接続、または無線接続をすることで、PC接続型のゴーグルとしても使えるものが一般的になりつつあります。VRにさらに興味が湧いた場合は、ゲーミングPCを準備すればPCVRとしても使えるのが魅力です。
PSユーザーでゲームがメインなら|ゲーム機接続型
PS5を持っていて主にゲームをメインでプレイしたい方には、ゲーム機接続型(PlayStation VR)がおすすめです。
PlayStation限定タイトルや、PlayStationの過去作品のVRリメイクなどは、ほかのVRゴーグルでは体験できない価値があります。
▼PlayStation 5でプレイできるPlayStation VRのおすすめタイトル
〈編集部PICK UP〉VRゴーグル、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるVRゴーグルの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。
- ソニー
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Xperia View XQZ-VG01A
- 税込み19,800円(Amazon)
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Xperia専用VRゴーグル
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8K HDRのVR映像を映し出す、Xperia専用のVRゴーグル。レンズ部分のフロントカバーが着脱できるようになっていて、外したカバーにスマートフォンをセットして使用する仕組みです。
カーソル移動や決定などの操作はXperia側面の音量キーやカメラキーで行えるので、コントローラーを用意する必要がありません。
- Meta
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Meta Quest 3S 128GB
- 税込み48,400円(Amazon)
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遊びから仕事までさまざまな場面で活用OK
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Snapdragon XR2 Gen 2チップを搭載。Quest 2と比べて約2倍のグラフィック処理能力を備え、これまでよりクリアで鮮明な没入体験を可能にしています。
VR映像を見るだけでなく、さまざまなVRアプリを使ってクリエイティブな作業も行えます。
「自分の手の延長のように扱える」とうたう高精度コントローラーもポイント。実際に物に触れたり、スワイプする感覚を味わえます。また、ジェスチャー機能の改善により、コントローラーなしで操作をしたり、仮想キーボードをタイプすることもできます。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
対応機器 |
トラッキング |
解像度 |
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【筆者おすすめ】 エレコム スタンダードVRゴーグル VRG-M02R |
初心者にぴったり、スマホでVRを楽しめる |
VRゴーグル/約幅18.2×奥行13×高さ9.4cm(バンド含まず)、VRリモコン/約幅3.6×奥行4×高さ11cm |
VRグラス/約280g、VRリモコン/約33g(電池含まず) |
VRゴーグル/4.8~7.0インチスマートフォン、VRリモコン/iPad、iPhone、Androidスマートフォン・タブレット |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
【筆者おすすめ】 VIVE VRヘッドセット VIVE Pro2 |
快適な没入感が得られるPC接続型 |
記載未確認 |
記載未確認 |
PC |
6DoF |
4896×2448(片目当たり2448×2448) |
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【筆者おすすめ】 Meta Meta Quest 2 |
スマホのMetaQuestアプリで簡単セットアップ |
約幅22.4×奥行45cm |
記載未確認 |
スタンドアロン、PC |
6DoF |
片目当たり1832×1920 |
|
【筆者おすすめ】 PICO PICO 4 |
片目あたり2K以上の優れた解像度 |
約幅19.5×奥行25.5〜31×高さ10.6cm |
295g (ストラップなし) |
スタンドアロン、PC |
6DoF |
4320×2160(片目当たり2160×2160) |
|
【筆者おすすめ】 SONY PlayStation VR2 |
独創的なゲームなども複数ラインナップ |
約幅21.2×奥行27.8×高さ15.8cm |
約560g(ケーブルを除く) |
PlayStation 5 |
記載未確認 |
片目当たり2000×2040 |
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サンワサプライ MED-VRG1 |
スマホを挟んで装着するだけ |
幅178×奥行き120×高さ94.5mm |
約232g |
スマートフォン(4.7~6.1インチ程度) |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
ソニー Xperia View XQZ-VG01A |
Xperia専用VRゴーグル |
約幅197×奥行121×高さ108mm |
約400g(本体+フェイスパッド+ヘッドバンド) |
スマートフォン(Xperia 1 IV、Xperia 1 III、Xperia 1 II) |
記載未確認 |
7680 × 4320 |
|
Meta Quest 3S 128GB |
遊びから仕事までさまざまな場面で活用OK |
幅197×奥行164×高さ105mm |
約513g(本体) |
スタンドアロン、PC |
6DoF |
片目あたり1832×1920 |
|
HTC VIVE Cosmos Elite 99HART006-00 |
精密な手の動きにも対応 |
記載未確認 |
記載未確認 |
スタンドアロン、PC |
6DoF |
2880×1700(片目あたり1440×1700) |
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