usbメモリーを復旧するためのステップをご紹介します!

大石佑樹
公開: 2019-02-06
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usbメモリーから誤って大事なデータを消してしまった経験はありませんか?「しまった!」と思った時にはもうデータは消えていて、取り返しがつかないことをしてしまったと冷や汗をかいたりするものです。
しかし、正規の手順を踏むことで、usbメモリーから削除してしまったデータを復旧することができます。これには大事な注意事項がありますので、順を追ってご紹介します。

usbメモリー復旧の手順

usbメモリーが認識しない場合

まずは現在の状況を整理しましょう。usbメモリー内のデータが消えたとして、その原因は人為的なものなのか、そうでないのか。データが消えたのではなく、usbメモリーが認識しなくなったというケースもあります。
usbメモリーが認識しなくなった場合は、復旧するのはusbメモリーではない別の部分にあることがあります。箇条書きでご紹介します。

差込口の接触不良

これはけっこうな確率であるものです。
使用年数が長いusbメモリーではなかったとしても、製品次第で当たります。別のusbメモリーを所持しているようでしたら、それを差し替えてみましょう。別のusbメモリーが作動するようでしたら、接触不良である可能性があります。

usbメモリーの寿命

一言で寿命と言っても、なにが原因なのかは不明です。usbメモリー内の基盤が劣化したと考えるのが通常です。もし、現時点でusbメモリーになにか違和感があれば、そのusbメモリーは使用しないことをおすすめします。例えば、「エクスプローラーは開けるけど、ファイルは開けない。」というようなことです。これはアナログな部分で原因がある場合があります。湿気で故障することもあるので、大事なデータであれば使わないようにしましょう。

電力不足

usbメモリーはPC等の差し込んだ機械から電源供給を受けて動作します。その電源供給が少なくて動かないというケースです。usbメモリー自体はそこまで電力を消費するものではないのですが、同時接続で電力消費の激しいものを繋いでいたり、usbハブ(電源無しのタイプ)を使っていたりすると陥ります。

データ書き込み中に抜き差しをした

これはエクスプローラーは開くとき、データが破損したという状態になりやすいことです。usbメモリーの抜き差しはかなりデリケートなので、雑に使用しないようにしましょう。この場合はデータそのものが壊れている為、復旧は難しいと思います。

PC側のusb差込口の異常

PC側に異常があるというケースです。
PC側はきちんと動いているのかを確認する場合は、デバイスマネージャを起動することで把握できます。正常に動いていない場合はクエスチョンマークやエクスクラメーションマークがついていますから、そういった場合はドライバの再ダウンロードが必要となります。

上記の様にusbメモリーが認識しないという状況に陥るには、様々なケースがあります。復旧作業をする際は一つずつ確認して、消去法で対応していきましょう。

ここまで記載した内容は、usbメモリーそのものが認識されない場合が中心です。
当記事での本題は、人為的に誤ってusbメモリー内のデータを削除してしまった場合の復旧についてです。続いてご紹介します。

状況の確認

データを消してしまったと感じた時は、まず状況の確認です。本当に削除したのかどうかの確認をしましょう。削除したと思っていたら、実は別の場所に移動していたということは多々あります。PCには検索機能がありますから、データの名前を憶えているようでしたら検索にかけてみてください。ここで出てくることも多いです。

その際、間違ってもusbメモリーの上書きをしてしまわないように気を付けてください。後で記載しますが、ここでさらに上書きをしてしまうと、もうデータの復旧がほぼ不可能になります。なによりも大事なことなので、二回書きます。絶対に上書きをしないでください。
要注意ポイントです。

上書きをしない

まずはusbメモリーからデータ削除を行う仕組みをご説明します。
usbメモリー内のデータを削除するように選択すると、削除されたデータは一時保管状態になります。この一時保管されている状態をフェイズ1とします。
その時点からさらに別のデータを削除すると、新しく削除したデータがフェイズ1となり、元々フェイズ1にあった削除データが押し出される形となります。この状態をフェイズ2とします。
フェイズ2となった削除データは、いわゆる「壊れた」状態となります。実際にはこの時点で完全にデータが削除されているのです。ちょっとした保険をかけているような削除方法とも言えます。このことから、usbメモリーの復旧をする場合、安易に上書きをしないことが非常に大事ということです。
フェイズ1にあるデータであれば、復旧を自力で試みてみましょう。

usbデータ復元ソフトのダウンロード

上記内容の状態であれば、インターネット上にあるusbデータ復元ソフトをダウンロードして使うことで、データ復旧作業が可能です。しかし、データを一度削除したことは確かなので、そのデータの状態がどういう状態なのかは不明です。usbデータ復元ソフトで復旧しても、元通りとならない可能性はあります。その点を十分踏まえた上で使用してください。

復旧に人気のusbデータ復元ソフトをいくつかご紹介します。

USBメモリ復旧 from 株式会社LIVEDATA

Windows対応。窓の杜からダウンロードできるフリーソフトです。
日本語で丁寧なウィザードがある為、非常に使いやすいです。復旧したいusbメモリーをPCに差した状態でこのソフトを起動すると、PCに接続されてあるusbメモリーの一覧が表示されます。そこで復旧したいusbメモリーを一覧から選び、スキャンを行います。処理が終わると、見つかったデータがツリー形式で表示される為、復旧したいデータを選んでチェックすればOKです。
usbメモリーをスキャンした際、ファイルが開くことができなかったり文字化けしている場合は、そのデータが復旧不可(破損)状態であると考えられます。その際は、このソフトのみでなく、フリーソフトでは復旧不可である可能性が高いです。

EaseUS Data Recovery Wizard

フリーソフトではないですが、データ復旧の容量が500MBまでは無料で使用ができます。データ復旧における著名な方が制作したソフトなので、信頼性が高いです。フリーソフトをダウンロードする際の一番嫌な点は、ウィルス感染や余分なプラグインが同梱してくることです。こちらは製品なので、お試し版のような形でデータ復旧が可能です。
公式サイトでは言語選択も可能ですし、大事なPCの復旧に信頼性を求める方におすすめできると思います。

Recoverit from Wondershare

こちらもフリーソフトではありませんが、体験版が存在しています。EaseUS製のusbメモリー復旧との違いは、復元前の検出データの状態を5段階で表示してくれる点です。usbメモリー内の削除データがどういった状態か、復元前にわかるのです。これはちょっとオンリーワンな性能と言っていいのではないでしょうか。
その5段階ですが、「非常に良」「良」「中」「悪」「上書き済み」となっています。データの復旧がもしできなかった場合に、完全ではないにしても、理由がわかるのはスッキリするかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
usbメモリーのデータ復旧が出来ているようでしたら幸いです。データ復旧作業をする時というのは、おそらく焦りがある状態です。大事なのは、一つ一つ可能性を潰し、必要以上の操作をしないということです。
もし、usbメモリーの上書きが行われているようでしたら、自力で解決するのは難しいです。もし本当に大事なデータであれば、そもそもの保管方法をしっかりと考えておいた方がよいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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