
【最新版】おすすめボイスレコーダー17選!目的にあった製品の選び方も紹介
目次
会議やインタビューの録音、文字起こしなどに欠かせないボイスレコーダー(ICレコーダー)は、ファイル形式や容量、機能など様々な特徴を備えたモデルが販売されています。小型で持ち運びやすいものや手ごろな価格のものもあり、これだけ豊富だとどこに注目して選んでいいのか分かりにくいですよね。
今回は、ボイスレコーダーの選び方を解説します。人気を集めているおすすめの商品とユニークな使い方もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ボイスレコーダーとは

ボイスレコーダーとは、音声や音楽などを録音できる機器のことです。持ち運びやすいため、出先でも手軽に使えることが特徴です。最近ではWindowsの録音機能やスマホの録音アプリが充実しており、Apple Watchでも録音ができると話題になりました。
しかし、本格的な音質や機能を求めるなら、やはり録音に特化したボイスレコーダーを使うのがおすすめ。ちなみに、ボイスレコーダーは「ICレコーダー」と呼ばれることがありますが、ほぼ同じものです。
用途によって選ぶ
ボイスレコーダーは、用途や価格、機能などを目安に選ぶようにしましょう。単に機能が多ければよいというわけではありません。用途や使う状況にあわせて、ちょうどいいスペックと値段のものを選んでください。
会議やインタビューで

会議やインタビューでは、持ち運びやすいコンパクトサイズで、電池持ちがよいモデルがおすすめです。電池式なら、電池さえ用意しておけばサッと交換してフル充電状態にできるメリットがあります。高音質ステレオ録音だと、話し手の位置関係がわかるほど臨場感あふれる音声で録音できます。
語学学習で
語学学習には、リピート機能や速度調整機能がついたボイスレコーダーを選びましょう。リピート機能を使うと気になる部分を何回も聞けるほか、速度調整機能を使えば0.5倍速などでゆっくり再生できます。聞きながら発音を真似するシャドーイングなどにも役立つ機能です。
音楽の録音

音楽の録音もボイスレコーダーのオーソドックスな使い方のひとつです。高音質なものを選ぶなら、リニアPCMレコーダーがおすすめ。リニアPCM録音はMP3やWMVのように音を圧縮しないため劣化が起きず、リアリティのある音を聴くことができます。また、音楽機材や電子楽器に接続することができるXLR/TRS入力端子を搭載したモデルもあります。音楽の録音に特化したモデルはやや高価ですが、原音を忠実に再現します。
価格や機能で選ぶ
ボイスレコーダーはメーカーやシリーズによって機能や価格帯が、大きく違ってきます。自分にあった機能と価格帯をあらかじめ確認しておきましょう。
価格で選ぶ
ボイスレコーダーは機能が限られるエントリーモデルなら1万円以下の安いものもありますが、本格的なものだと数万円の価格になります。必要以上に高いものを買ってもオーバースペックになって機能を使いこなせないおそれがあります。使い道にあったモデルを選べば、購入価格をおさえられます。
持ち運びやすさで選ぶ

出先で使うことが多いなら、持ち運びしやすい軽くてコンパクトなボイスレコーダーを選ぶとよいでしょう。最低限の音質でよいのなら、ペン型のボイスレコーダーもおすすめです。スーツの胸ポケットなどに挿して手軽に持ち運べます。
モノラル・ステレオで選ぶ
ステレオ録音は音源の左右差まで録音できるため、音に立体感が生まれ、どの方向にいる人がしゃべっているのか話者の声を特定しやすいのが特徴です。そのため、ステレオ録音は複数人で話をしている場面の録音などに重宝します。ただし、モノラル録音の製品よりも値段が高い傾向にあるため、予算と相談して決めましょう。
録音時間やファイル形式で選ぶ

ボイスレコーダーは製品によって録音時間が大きく異なります。特に会議やインタビューなどで長時間使用する機会が多い場合は、フル充電時の録音可能時間は大切です。SDカードをはじめとする外部メモリが追加できるモデルなら、容量の面でもより長時間録音に対応できます。
録音可能な時間は録音するデータの容量にも影響を受けます。例えば高音質なハイレゾ録音やリニアPCM形式などを選択する場合、音声データの容量が大きく録音可能時間が短くなります。長時間録音するなら、MP3やWMVといった音声データを圧縮するファイル形式採用のレコーダーがおすすめです。
電源方式で選ぶ
ボイスレコーダーの電源には、内蔵バッテリーと電池式があります。内蔵バッテリーは充電すれば長時間使えますが、再充電に時間がかかります。一方電池式なら、電池を使い切っても新しいものに交換すればすぐに使用可能。電池を用意しておく手間はありますが、充電切れを心配する必要はありません。短時間使うなら手軽な内蔵バッテリー式、1日に何度も長時間使うなら電池式がおすすめです。
機能で選ぶ

ボイスレコーダーにはメーカーやシリーズによって便利な機能が搭載されています。例えば、FM・AMチューナーを搭載したレコーダーであれば、出先でも手軽にラジオを楽しめます。Wi-FiやBluetoothに対応したモデルであれば、スマホで操作が可能。本体は話者の近くに置いて録音し、オンオフなどの操作は離れた場所からおこなえて、会議やインタビューといったシーンで活躍します。
変わった使い方も
ボイスレコーダーは会議や語学学習以外にも使えます。例えば、会社でのパワハラなどの証拠を録音するのに、ペン型レコーダーならポケットに入り自然です。睡眠時にボイスレコーダーで寝息を録音をし、いびきや睡眠時無呼吸症候群をチェックするのに使う人もいます。
講演や面接の練習にも便利です。自分の声を聴く機会は案外少ないもの。高音質なボイスレコーダーであれば、再現度の高い音で客観的に自分の声や話し方を確認できます。
おすすめメーカー
ボイスレコーダーのおすすめメーカーをご紹介します。いずれも有名メーカーで、安価なものから高機能なものまで幅広くラインナップしています。
ソニー(SONY)
オーディオ機器を多数発表しているソニーは、ボイスコーダーの分野でも高性能なモデルを多数発表しています。リニアPCMレコーダーなど高音質でハイグレードなモデルも多く、本格的な録音をしたい場合におすすめのメーカーです。
オリンパス(OLYMPUS)
オリンパスは、カメラや光学機器メーカーとして有名な企業です。ボイスレコーダーも、ビギナー向けモデルから高音質モデルまでバランスよく用意されています。1万円以下のモデルが多く、はじめてボイスレコーダーを購入される方におすすめのメーカーです。
パナソニック(Panasonic)
パナソニックは、語学学習向けモデルや操作性の高いテープレコーダー型モデルなど、ボイスレコーダーの種類が豊富。ノイズキャンセリング機能が搭載されたレコーダーでも比較的安価に購入できます。
【メモ・会議用】ボイスレコーダーのおすすめ10選
ボイスレコーダーのおすすめ製品を、メモ・会議用と楽器・自然音収録用に分けてご紹介します。それぞれの特徴を参考に、使用目的や予算にあうモデルを選んでください。
はじめは手軽に使用でき文字起こしや証拠に役立つ、メモ・会議用のボイスレコーダーからです。
声を狙い取りできるフォーカス録音や、重ならずに聞こえるワイドステレオ録音・不要なノイズを抑えて一人一人の発言がはっきり聞こえるクリアボイスといった機能を搭載。会議や講義での録音に便利な機能を多数搭載したボイスレコーダーです。
ほかには、用途に応じて最適な録音設定ができるシーンセレクトや、再生速度の調節が自在な書き起こし用再生機能も。USBダイレクト接続に対応し、乾電池でも使用可能なので、長時間録音したりパソコンにデータを転送したり自由に作業できます。
5000円以下で購入でき、シンプルかつコンパクトな機能が魅力です。 ボタンひとつでいつでも開始できるワンタッチ・ダイレクト録音機能は、 収音したい瞬間をとらえ利便性に優れています。
細かい準備は必要ないおまかせ録音設定も最大の特徴のひとつです。メモや会話・音楽のほか、長時間のLPから最適なシーンを選びます。操作を行うボタンはすべてボディ前面に配置。簡単にシーンを切り替えられ、一切ストレスを感じずに使用できます。
大画面と大型ボタン・操作時の音声ガイドにより、迷うことなく使いこなせるボイスレコーダーです。語学学習に役立つ、シャドーイング再生を搭載。無音のあいだはスキップ機能で飛ばせるため、より効果的に進められます。リスニングやスピーキング力を高めるのにおすすめです。
50%〜200%まで21段階に再生速度を調節でき、再生機能も充実。通常の録音のみならず、録音した声を聞くことに特化しています。
SDカードの1番の特徴は、一般的なテープレコーダーに比べて大容量なこと。16GBのSDカードであればカセットテープ約178本分を録音できます。コンパクトなSDカードは省スペースに収まり、外注先への持ち運びや録音データの貸し借りに便利です。
置いたままでも画面が見やすい、傾斜のある卓上デザインとわかりやすい液晶表示が魅力。誰でも簡単に使用できるレコーダーが、みんなで聴ける大出力スピーカー早変わりします。持ち運びに便利なストラップ付きです。
最大5日間の録音時間が特徴の超小型ボイスレコーダーです。コネクターのない一体型で内蔵充電池や別売兼用で利用できます。リニアPCM録音方式を採用のほか、音感知機能や5段階の速度調節といった性能に優れています。
録音中はもちろん、待機や再生時LED画面に説明が映るため、ファイルやバッテリー残量が一目でわかり便利です。機能の設定は、パソコンのアプリからも変更できます。高性能なのに重さ18.3gと、コンパクトに持ち運べる点も魅力のひとつです。
コンパクトかつポップな見た目が特徴。高音質で録音・再生できるステレオマイクと直径28mmのスピーカーを2つ搭載しています。周囲の音をリアルタイムに聴けるワンタッチ集音も必見です。稽古や授業の内容を、自宅で復習するのに役立ちます。
8GB内蔵メモリーでたっぷりと録音できるほか、日付検索や遅聞き・早聞き、音声ガイドといった利便性に優れた機能を揃えています。最大5000ファイルを保存できる仕様で、満足感の得られる製品です。
本格的な高音質の録音というよりは、難しい説明の反復や歌練習の録音、大事な用件のメモ代わりといった日常使いに適しています。覚えることは、録る・聴く2つのボタン操作だけと、購入した当日からフル活用できるシンプルなボイスレコーダーです。
内蔵メモリーは512MB、録音を保存できるのは約16時間で、長丁場の録音に耐えられます。最大録音件数は3件のため、ボイスメモとして使用するのにぴったりの製品です。値段も3000円台と、気楽に購入できます。
高級感のあるアルミ素材と、鏡面仕上げ塗装によるピアノブラックな質感でスタイリッシュに仕上げています。集音は7段階に調節が可能です。30dbの小さい声も拾うため、大きな会場での録音に適しています。PCとの接続はもちろん、本体のみでデータ消去も行えます。
バッテリーは高性能なリチウムを採用。2時間のフル充電で、20時間も連続して録音できます。充電しながら、会話や授業の録音に対応できる優れものです。バッテリー残量が不足しても自動保存機能を搭載しているため、長時間の会議も不安なく使用できます。
3000円未満でも革新的な機能を秘めています。シンプル設計でありながら、録音分割機能や音声起動録音、語学用繰り返し再生・速度調節のように機能が豊富です。ファイルは日付ごとに記録されるため、あとから探すのに手間がかかりません。
本体は薄さ約11mm、重さ55gの超小型デザイン。最高1536kbpsの優れた音質で録音が可能です。ノイズカット技術を搭載し、必要な音だけを拾います。マイクは360°ステレオマイク内蔵のため、高感度でクリアな音声です。
左右にハイビジョン音質のマイクを配置し、声の場所までイメージできる360度サラウンドを実現。ノイズキャンセリングチップ採用により、騒音を打ち消し録りたい音だけがきれいに残ります。会議やインタビューといったあらゆるシーンでの録音を可能にした製品です。
日本語タッチパネルなので、難しい設定もなく誰でも簡単に操作できます。メモリーは8Gあり、90分の充電で最大12時間も使える大容量。高音質なWAVフォーマットに対応し、扱いやすさが魅力です。
【楽器・自然音収録用】ボイスレコーダーのおすすめ7選
続いてリニアPCM録に音対応し、演奏音や空気感を忠実に再現するプロ仕様の楽器・自然音収録用ボイスレコーダーをご紹介します。
ソニーの独自開発したSマイク・システムにより、高音質の録音が可能に。歌や楽器はもちろん、自然音の収録に最適なボイスレコーダーです。遠くや小さな音までクリアに録音でき、大教室のほか野外の使用でも原音をありのままに拾います。
仕様もハイクオリティーで、約3分の充電で約1時間使える急速充電対応や、約22時間の連続録音、再生する際に便利なタイムジャンプ・イージーサーチ搭載と、ソニーの技術が詰まっています。
PCとの接続や充電ができるUSB端子搭載の利便性に優れたボイスレコーダーです。ポケットや手帳に挟んで使いやすいクリップが付いています。別売りのリモコン付きインサイドホン対応のため、手元で再生や録音の操作ができる点もうれしいポイントです。
立体的で臨場感豊かに再現できるステレオ強調録音を搭載。左右のマイク間距離差による遅延を利用し、それぞれの音を分離して強調します。ステレオ感がより際立って聞こえる、音場感の広いサウンドが魅力です。ローカットフィルタで、空調やボヤけた低音をカットします。
リモコンが付属していて、ワイヤレスで簡単に遠隔操作が可能です。スマートフォンアプリREC Remoteと連動して操作できます。もちろん本体だけでも使えるので、シーンにあわせて最適な操作方法が選べる優れものです。
電源がオフの状態でも一瞬でスタートするワンプッシュ録音や、事前に設定すれば起動してくれる録音開始タイマーといった便利な機能を多数搭載。約3分の充電で1時間録音でき、小さくても使い道豊富なパワーを秘めたボイスレコーダーです。
一番の魅力は、無音を自動的にスキップし、録音されている部分のみを聞ける声だけ再生モード。文字起こし作業の効率を高め、議事録やインタビュー記事執筆に力を発揮する、独自機能です。CDを超えるハイレゾ音源で録音できたり、Bluetoothに対応したり、時代にあった製品と言えます。
遠くの声にフォーカスするズームマイクモードや、位置関係の違いから異なる大きさで録音された声を、聴きやすい音量レベルに自動調整してくれるボイスバランサーといった、収音能力に多彩なこだわりがあります。ほかにも話者の位置や距離感をはっきりと認知する指向性ステレオマイクのように、魅力的な機能が満載です。
圧倒的な高音質で、音楽やコンサートはもちろん、森・川のせせらぎといった自然音を楽しめます。動画用の音声収録のように、クリアなステレオ録音を必要とする数々の場で大活躍する製品です。
録音の開始や終了時刻と、動作パターンを1回のみまたは毎日のいずれかに設定できます。VERSION3から、現場に居なくても予約か定時で録音が行えるように。音声の入力レベルを感知して開始する自動録音は、鳥や自然の音を収録する際に役立つ機能です。目的にあわせて自動録音の開始レベルを選択できます。
音声監視といった仕掛け録音に特化したプロ仕様のボイスレコーダーです。なかなか現れない珍しい野鳥・動物の観察や浮気調査のほか、睡眠時の無呼吸症候群を調べるのに使えます。収音能力に長けており、遠くの小さな音でも確実にキャッチ。録音した後は自動的に入力された音声レベルへ調整します。
待機時間は驚異の31日間。待機中に音声を感知すると、自動で録音を開始及び停止します。暗証番号設定機能も搭載しているため、録音したファイルを他人に聞かれたくない場合は、ロックをかけて安全に管理することが可能です。
MSステレオ・XYステレオのほか2・4チャンネルサラウンドと、4タイプの録音能力を搭載。音響機器メーカーZOOM社が製造販売を手がけています。ミュージシャンやエンジニアに支持の厚い会社なので、信頼度も高いです。
SkypeやWeb会議用のUSBマイクとしても動作可能。2秒前にさかのぼって録音をスタートするプリレコード機能や、音声を感知して自動的に録音スタートするオートレコード機能もあり、性能に優れています。空調ノイズや風切り音を抑えるローカットフィルタといった細かな配慮も魅力です。ZOOM社らしい、音にこだわりの詰まった製品と言えます。
ペン型、腕時計型などユニークな形の製品も!?ただし、品質には注意も必要

数千円から数万円まで、手軽さ優先からプロの使用に耐えるモデルまで様々なボイスレコーダーを紹介しました。
ボイスレコーダーにはペン型や腕時計型のような変わった製品もあります。ただし、それらの多くが中国製で、保証や説明書の日本語に怪しい点が見受けられたため、今回の紹介からは割愛しました。
安心と実用性を考えるなら、今回紹介した製品やそのメーカーのラインナップから選べば、ほぼ満足のいく買い物になることでしょう。