ドローンを飛ばせる場所とは?ルールを守って楽しもう!

竹澤承太郎
公開: 2019-01-28
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近年では、ニュースやスポーツの中継でも使われることが多くなった「ドローン」。家電量販店でも手軽に購入できるため人気があり、プレゼントとして贈っても喜んでもらえる存在です。
しかし、便利なドローンも使い方を誤ると危険なため、飛ばせる場所が決まっています。
この記事では、ドローンを飛ばせる場所や安全に使うための注意点を紹介していきます。


人気のドローン!インスタグラムでも話題の「空撮」

ドローンとは「無人航空機」のことであり、カメラを搭載したモデルが人気です。カメラを搭載したドローンを使うことで、空から写真を撮影する「空撮」ができます。この空撮は通常のカメラではできないアングルからの撮影や、上空からの風景を写真・動画に収めることが可能です。このような「非日常の写真」はとても人気であり、インスタグラムなどのSNSで話題になっています。
近年では、ドローンを使って撮影した映像がテレビで放送される機会も多く、ドローンを欲しいと思う方は年々増えています。

ドローンは危険な存在でもある

ここまでの説明のようにドローンは人気がありますが、取扱いには十分注意しなければなりません。ドローンは専用のコントローラやスマートフォンで操作を行いますが、十分な練習を行わなければ満足な飛行は実現しません。実際に風が強い日にドローンを飛ばすと操作不良で墜落する確率が高くなります。
ドローンは軽量な機体が多いとはいえ、それなりの重量があり、操作を誤ると簡単に墜落してしまいます。もし、墜落した先に人がいれば大惨事は免れません。ドローンを操作するときには危険性を十分理解し対策を行う必要があります。

ドローンを安全に使うためにルールがある

このようにドローンは注意しなければ重大な事故に繋がるため、安全に使うためにはルールがいくつかあります。このルールの中には「ドローンを飛ばせる場所」を限定するものもあり、指定されたドローンを飛ばせる場所で飛行させなければなりません。
安全にドローンを使うためにも購入前に一通りルールを把握しておくことが大切です。

ドローンを飛ばせる場所と飛ばせない場所

ドローン飛行にはさまざまな規制がありますが、特に上空を飛行するため「航空法」の適用範囲です。
飛ばせる場所に関する航空法の規制で特に注意が必要なのは、以下の場所です。
・上空150m以上の領域での飛行
・空港周辺での飛行
・人口密集地
・イベント会場
このような場所では原則ドローンを飛行させることはできません。

ドローンを飛ばすためには「飛行許可」が必要

ここまでの説明のようにドローンを飛ばせる場所はさまざまな規制によって制限されています。規制されている場所でも国土交通省の飛行許可を申請することで、ドローンを飛ばせる場所を増やすことが可能です。ドローンを飛ばしたいエリアを管轄する場所へ指定された書類を提出すると、時間はかかりますが飛行許可を取得できます。
しかし、問題はこの飛行許可を得るためには「ドローンの操縦時間が10時間以上」であることが条件です。つまり、ドローン飛行の練習を行っておらず、操作に不安がある人はドローン飛行の許可を得ることができません。そのため、数少ないドローンを飛ばせる場所を探して飛行訓練を行う必要があります。

ドローンを飛ばせる場所はどこ?

現在ではさまざまな法律や条例で飛ばせる場所が規制されています。
そのため、ドローンを問題なく飛ばせる場所は以下の場所です。
・山の中
・海岸沿い
・河川敷
このような場所であれば「基本的」なドローンを飛ばせる場所です。しかし、利用している人が多い場所や飛行しているドローンを目視できない場所などではドローンの利用は避けた方が良いでしょう。
基本的にはこのようなドローンを飛ばせる場所で練習を行い、空撮を行いたいスポットで利用するときは、申請書類を提出して許可を得ます。

ドローンを飛ばせるおすすめの場所は?

ここまでの説明のように、ドローンを飛ばせる場所には制限があります。また、規制されておらずドローンを飛ばせる場所でも人がいる場所では使用を控えることがおすすめです。
では、どのようなところがドローンを飛ばせる場所なのでしょうか。
おすすめのドローンを飛ばせる場所は、ドローン専用の飛行場や練習場です。ドローンを飛ばせる場所である飛行場や練習場は、屋内や屋外に分かれており、時間に利用金額が決まっています。このような場所であれば、費用はかかりますが、安全にドローン飛行の練習を行うことが可能です。

ホビードローンなら飛ばせる場所が多い

許可なく自宅の近隣でドローン飛行を行いたい場合は「ホビードローン」がおすすめです。ホビードローンとは本体とバッテリーの重量の合計が200g未満のドローンのことです。先程のドローンを飛ばせる場所を定めている「航空法」は一般的なドローンを規制するものであり、非常に小型なホビードローンは航空法の対象外となります。そのため、周囲の安全を確保し、後述の航空法以外の法律・規制を遵守することでドローンを飛ばすことが可能です。
このホビードローンは小型になるため、飛行時間が短くカメラを搭載していないモデルも多いです。また、カメラを搭載していたとしても画質が悪い場合もあるため、許可取得の練習用として利用することがおすすめです。
空撮用のドローンを購入した場合でも、ホビードローンで飛行練習を行えば許可を取得できるケースもありますが、本番前に練習場などで試運転すると安全性が高まるため良いでしょう。

ドローンを飛行させるための詳細の規制

ドローンを飛行させるためには航空法以外にもさまざまな規制を守る必要があり、場合によっては飛行させるためには許可を取得しなければなりません。ホビードローンも航空法以外の規制を守る必要があります。
そのドローン飛行に関する規制を説明していきます。

1:航空法

航空法は国土交通省が定めている法律であり、上空を飛行するドローンは航空法を守らなければなりません。
ドローン飛行では下記の9点は規制によりドローン飛行を禁止しています。
◆空港近くでのドローン飛行
◆高度150m以上でのドローン飛行
◆人口密集地でのドローン飛行
◆夜間のドローン飛行
◆ドローンを目視できない場所での飛行
◆人や建物との距離が30m未満の場所での飛行
◆イベント会場でのドローン飛行
◆危険物をドローンで輸送する
◆ドローンで物を落とす

2:電波法

ドローンはコントローラやスマートフォンの「電波」を使って操作を行いますが、国内で電波を利用する場合は用途によって使う電波の種類が決まっています。日本国内では2.4GHz帯の電波であれば問題なく利用できます。しかし、海外製のドローンでは5.8GHz帯の電波を使い、日本では使うことができない注意が必要です。

3:文化財保護法

国の重要文化財の近くでドローンを飛ばすことは禁止されています。

4:プライバシー・肖像権や個人情報保護法

写真や動画を撮影したときに、人や部屋などを許可なく撮影してしまうと「盗撮」になり、Web上にアップロードするとプライバシーの侵害になります。

5:私有地

私有地で無許可のドローン飛行は原則禁止です。

6:条例

地域によって定められている条例は異なります。他の規制では飛ばせる場所とされていても、
条例によって飛行が禁止されている場合もあります。

7:道路交通法

公道でドローンを飛行させることは道路交通法違反です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はドローンを飛ばせる場所について説明してきました。ドローンを飛ばせる場所は限定されていますが、しっかりと飛行練習を行えば飛行許可を取得することも可能です。また、飛行許可を得たとしてもドローンの操縦の難易度は高いため、練習をして技術を磨くことが大切です。ドローンを飛ばせる場所のルールを守って、健全にドローン飛行を楽しみましょう。


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