PIXUS TS6330

キャノンのプリンターのおすすめモデルを価格・性能・用途で比較

大石祐樹
公開: 2018-11-11

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キャノンのプリンターの特徴

PIXUS TS5030

文章印刷に強い

キャノンのプリンターは文章に強いと呼ばれているのがその特徴です。キャノンのプリンターで文字を印刷した時に、他のプリンターと比較すると文字を鮮明に読むことが出来きます。何故、他のプリンターよりも文字がはっきりと鮮明に読むことが出来るのかというと、それはインクの違いにあります。

キャノンのプリンターは顔料インクを使っているため、文字が鮮明に印刷する事が出来るのです。他のプリンターなどでは染料インクで印刷するためキャノンほど文字が鮮明に印刷されません。なので文章などを印刷する事が多い人はキャノンのプリンターで印刷する事をおすすめします。

写真の印刷も美しい

キャノンのプリンターの特徴は「ハイブリットインク」を使用している事にあります。ハイブリットインクとは顔料インクと染料インクを両方搭載しているプリンターのインクの名称です。顔料インクは文字や文書を印刷するのに適していますが、写真などの印刷には不向きです。

そして染料インクは写真を印刷するのに適していますが、文字などの印刷をすると、顔料インクほど鮮明ではありません。キャノンのプリンターはこの顔料インクと染料インクを使い分けているので、文字も写真も両方美しく印刷する事出来ます。キャノンのプリンターの最大の特徴であり、ハイブリットインクのプリンターを、おすすめします。

家庭用にも独立型インクを搭載

キャノンのプリンターの特徴としては、独立型インクとして家庭用プリンター機器に最初に搭載されるようになりました。独立型インクとは一色ごとに別れてあるものでインクの残量によってカートリッジで交換できる物をいいます。

今のキャノンのプリンターインクは独立型インクのため、交換するときカートリッジごと交換しなければなりません。キャノンの唯一の弱点はそのインク交換のコストにありました。しかし詰め替え用インクで補充して使う事でそのコストをおさえる事が出来ます。また、詰め替え用だからといって印刷自体に影響する事はありません。従ってキャノンのプリンターを使うときは詰め替え用インクを、おすすめします。

インクが一色だけ切れても印刷できる

現在のキャノンのプリンターの特徴としては、カートリッジのインクが一色だけ切れたとしても印刷できる事にあります。他のメーカーですと一色でもカートリッジのインクが無くなってしまうと一切印刷する事が出来ません。

しかし、キャノンのプリンターは印刷可能です。キャノンのプリンターは文書を印刷する人に特化したプリンターでもあるため、そのような機能がついたのだと思います。ただ印刷は出来ますが早めのインクの交換をした方が無難です。文書の印刷と写真の印刷も両方対応する事が出来るキャノンのプリンターをおすすめします。

キャノンのプリンターのおすすめ/価格・ランニングコストを重視するなら

PIXUS TS3130

キャノンのプリンターの画像

キャノンのプリンターで最も販売価格が安いのは6200円前後で購入できるPIXUS TS3130で、スキャナー機能を搭載した複合機で、wifi機能や液晶を搭載して操作性にも優れた一台ながら、キャノンの単一機能プリンターよりも低価格で購入できる点がおすすめです。

インクはブラックの顔料と3色の染料カラーに分かれており、他の5色カラーなどよりカラー印刷の鮮明度などでは劣る半面、総合的なコストパフォーマンスには優れています。なお、大容量カラーインクは2400円前後で、標準容量の2000円前後と比べ圧倒的にコスト面で優れている点も特徴で、インクタンクを黒とカラーで同時に変える場合と本体価格の差が2000円程度と極めて本体価格が安くなっているのが逆に悩ましい点でもあります。

大容量インクを使用してキヤノン写真用紙・光沢 ゴールドを使用して写真を印刷した場合1枚あたり21.7円となっていますが、同じくキャノン測定値のデータでは文書印刷A4で14.1円となっています。コスト面では優れているプリンターといえますが、両面プリントやカセット給紙などに対応しておらず、同時印刷可能枚数も少なくなっています。

PIXUS TS5130

キャノンのプリンターの画像

そこで、この点をクリアーした複合機で最も低価格なのがPIXUS TS5130シリーズとなっており、販売価格は10800円前後となっています。液晶はカラーにグレードアップしており、スキャナーの解像度やプリント用のノズル個数も増えており、性能名が大幅にグレードアップしています。

ランニングコストの面では大容量インクを使用してキヤノン写真用紙・光沢 ゴールドを使用して写真を印刷した場合1枚あたり19.5円となっており、同じくキャノン測定値のデータでは文書印刷A4で13.1円と、PIXUS TS3130シリーズより若干安くなっている点も魅力です。

ランニングコストを重視した場合、キャノンのプリンターにおいては大容量インクを使用するのは鉄則と言えるレベルで、標準インク価格が大容量インクに相対的に安くなることは絶対にないので注意する必要があるでしょう。ただし、どの機種であっても購入時に標準搭載されているインクは標準インクタンクとなっています。また、一部機種には小容量タンクの設定もありますがコスト面では使用しなくて良いでしょう。

PIXUS XK80

キャノンのプリンターの画像

なお、本体価格を考えず、印刷のランニングコストにのみ注目した場合、家庭用プリンターとしては最上級機種に当たるPIXUS XK80が最も安くなっています。大容量インクを使用してキヤノン写真用紙・光沢 ゴールドを使用して写真を印刷した場合1枚あたり12.6円となっており、同じくキャノン測定値のデータでは文書印刷A4で5.7円と圧倒的に低価格になっており、印刷枚数が多く、低価格系のプリンター価格を印刷価格で超えるほど印刷をする場合には最もおすすめの一台となっています。

インクタンクは独立式となっているため、使う色の傾向が同じものを複数印刷して特定の色のインクがなくなった場合、非独立型では他の色が余っていた場合でもタンクを交換する必要が出てしまいますが、独立型では色に応じてタンクを交換すれば良いのでコスト面で有利と言えます。

PIXUS XK80は本体が45000円前後とかなり高価となっていますが、写真やカラー文書などの印刷スピードの面でも最も高性能です。スキャナーに関しても家庭用インクジェットプリンタとしては最も高性能なものとなっています。

もちろんカセット給紙や両面印刷、ディスクへのレーベル印刷、SDカードからのダイレクトプリント、wifiなどの機能にも対応しており、高密度プリントヘッド技術や写真自動補正機能などでより美しい写真の印刷が可能になっています。コピー機能に関しても両面印刷が可能となっている面からランニングコストを安く済ませることが可能です。

キャノンのプリンターのおすすめ/写真を綺麗に印刷したいなら

PIXUS XK80

キャノンのプリンターの画像

キャノンのプリンターで一般的な使用の範囲で写真をきれいに印刷したいという目的の場合、本体価格は45000円前後と高めですがPIXUS XK80シリーズがおすすめです。カラーインクが専用設計のプレミアム6色カラーインクとなっており、発色面でも優れたものとなっています。

さらに新開発されたフォトブルーインクが採用されており、印刷時の粒状感が少なくなっている点も強みとなっています。キャノンの光沢紙との組み合わせでより美しい画質を発揮することができます。

なお、同等のインクを採用したモデルはXKシリーズの過去モデルのみとなっており、過去モデルながら販売価格にあまり差がない点や、購入しやすさから、現行販売モデルであるXK80のほうがおすすめと言えます。

また、高価格帯プリンターではありながら、一般プリンターの系譜につながっていることから、日常での使用や文書の印刷、ディスクレーベルやシールプリントなど多彩な印刷機能も使える点もポイントと言えるでしょう。こちらは一般のプリンターの側面を持っていることから、スキャナー機能も搭載されており、トータル性能が高い一台です。

PIXUS PRO-10S

キャノンのプリンターの画像

さらに写真を綺麗に印刷することを重視したキャノンのプリンターでは、PIXUS PRO-10Sという機種があります。こちらは68000円前後とかなり高額となっていて取扱店舗が少なくなっていますが、A3ノビまで印刷が可能となっている所がジャンルとも言える良さとなっています。

写真の印刷に関する性能としては10色ものPRO-10S専用となりくっきりした印刷ができる顔料インクを採用しており、プロユースと言えるレベルの写真プリント能力を持っている点がおすすめのポイントです。(8色染料インクタイプPIXUS PRO-100Sも存在)

ただし販売開始からしばらく年数が経過していることもあり、無線LANには対応しておらず、(有線LANには対応)印刷スピードも他のプリンターと比べた場合かなり遅めであること液晶パネルがないことなど構造面・機能面でやや古くなっている部分が弱点とも言えますが、モデルチェンジのタイミングが長いA3ノビ対応機では致し方ない部分とも言えるでしょう。また、インクの入手が他機種と比べた場合通販のルートを除くとやや難しい点も欠点と言えます。スキャナーは搭載されていません。

PIXUS iP8730

キャノンのプリンターの画像

PIXUS PRO-10Sより低価格の写真印刷の綺麗さを重視したモデルとして挙げられるのはPIXUS iP8730です。こちらもA3ノビに対応していますが、価格は29000円前後となっています。この機種ではインクが6色ハイブリッドインクとなっており、染料のカラーインクが5色用意されている点が前述の機種に次いで高性能と言えるポイントで、6色インクを採用した機種では最も低価格であることもおすすめと言えるでしょう。

なお、これより安い機種ではブラック顔料とカラー染料4色が標準となっています。またPIXUS XK80、PIXUS PRO-10Sと比べると9600dpiの印刷が可能で、キャノンの家庭用インクジェットプリンターでは最高レベルの数値となっているところも優れている点です。(PIXUS XK80とPIXUS PRO-10Sでは4800dpi)

プリンターとしての機能は両面印刷の対応やwifi対応などPRO-10Sと比べた場合、実用面でもハイレベルになっていますが、PRO-10S同様、パソコンと接続せずに使える液晶パネルの非搭載や、SDカードからのダイレクト印刷ができない点など、操作性及び利便性の面ではPIXUS XK80に劣っており、これ以外のキャノン製の低価格プリンターと比べた場合でも操作性は上回っている部分が多いとも言えます。

こちらでもA3ノビ対応のモデルチェンジのタイミングが遅いという欠点が出ていると言えるでしょう。インクの入手しやすさに関してもPIXUS PRO-10Sに近い傾向となっており、通販をメインにインクを入手するのがベターの機種となっています。なお、スキャナーは性質的なこともあり搭載されていません。

キャノンのプリンターのおすすめ/書類の印刷をメインに使うなら

PIXUS TS6230

キャノンのプリンターの画像

キャノンのプリンターで書類を中心に印刷する場合のおすすめは、家庭用の使用の範囲ではPIXUS TS6230となります。文書印刷のメインとなるブラックインクはくっきりと印刷できる顔料を使用しています。26000円前後で購入でき、カラーインクがなくなった場合でもブラックインクのみで印刷ができる点がおすすめのポイントです。

カラーインクも分割カラーインクタンクとなっているため、特定の色を中心に印刷した場合でも無駄なくインク交換が可能となっています。印刷機能としては両面印刷機能に対応しており、紙のセット背面からの給紙だけでなく、最大で100枚ものセットが同時にできるカセット給紙に対応している点でも文書印刷を頻繁に使用する場合には大きなメリットです。

なお、はがきのカセット給紙は40枚が同時に可能です。印刷スピードはモノクロ文書で1分間に15枚となっていますが、これは上位機種と同等のスピードです。PIXUS TS6230はミドルクラスモデルに位置するだけにインクの入手もしやすくなっており、ホームセンターなどでも購入可能です。なお、これより低価格のモデルでもカセット給紙や両面印刷、ブラックインクの顔料を採用したモデルはあるため、導入コストを重視する場合はそちらを検討すると良いでしょう。


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