ノートパソコンのCPUとは?それぞれの違いや選び方、適正温度など
目次
CPUとはそもそも何?
パソコンのCPUって、コンピュータの頭脳の中核なのに何故あんなに小さいんだろうと思うよね。単純に大きさ5倍にすれば性能5倍になるっていう話では無いのだろうか。
— ふくさん (@fukufukufukusan) 2018年11月6日
ノートパソコンやタブレット用なら小型化は分かるのだけど、タワー型のデスクトップなら大きくしてもいいんじゃない? pic.twitter.com/Fh6ZRTCroC
CPU=Central Processing Unit(中央処理装置)、別名プロセッサーです。名前の通り、コンピュータの中核となるもので、人間でいえば脳の部分にあたります。
パソコンの中におさめられている様々なプログラムを動かすための基本となる部分なので、CPUの性能が高い=性能が高いコンピュータということが言えます。
ただ、高性能なCPUはサイズも大きくなることが多く、デスクトップにしか使用できないため、ノートパソコンで使用できるCPUは限られてきます。
現在世界で数社からCPUが発売されていますが、最大のシェアを誇るのはIntel社です。近年AMD社のCPUも台頭してきました。
CPUのコア数が多いほど処理能力が高まりますが、コア数1のシングルコアから、徐々にコア数2つのデュアルコア、4つのクアッドコア、8つのオクタコアなどが登場しています。
CPUの種類
Atom、Celeron、Pentiumなど数多くのCPUが存在していますが、現在ノートパソコンで主流となっているCPUの種類は、Intel社のCore i3、Core i5、Core i7の3種類ですので、この3種類についての違いを比較してみます。
Core i3:コア2 スレッド4
Core i5:コア4 スレッド4
Core i7:コア4 スレッド8
コアとは演算処理を行う部分、スレッドとは1コアあたりこなすことができる仕事の量ですので、この数字が大きければ大きいほど性能が高いということになります。
ただし、後述の世代がからんでくるため、時々種類が上でも下の高世代に劣るという逆転現象も出てきます。
CPUの世代
CPUの種類は数字が高いものを選べば高性能ということはわかりましたが、ここに世代が加わってくるので選択がわかりにくくなります。
各CPUごとに世代が新しくなっており、8世代や9世代といったものが最新です。
型番を表す記号で、例えばCore i5のあとに7200という数字があれば、この頭の数字が世代になるため、この場合第7世代になります。
もちろん性能も世代が新しくなるごとに上がっていきます。
CPUのクロック周波数
1秒あたりのクロック数を表す数字で、CPUの処理速度を表す目安となる数値です。GHzが単位です。そのため、この数値が大きければ大きいほど処理速度は高いということが言えますが、この数値だけでは比較できません。
コア数が2と4のCPUではそもそも性能が異なるため、例えばコア数2の方がクロック周波数が高いとしても全体的な性能はコア4の方が高いということが多いです。
コア数が多いことは、クロック周波数よりも優先する選択事項となります。
ノートパソコンに搭載されるCPUのベンチマーク
何のトラブルもなくノートパソコンのCPU換装完了。ベンチマーク上は2倍くらい速くなった。 pic.twitter.com/sE6pqy0Llh
— たつぼん (@ttyp03) 2018年4月13日
異なるCPUの性能を比較するためのベンチマークを見ると、CPUを選ぶ際の大きな助けとなるでしょう。
例えば、Core i7の第6世代の機種とCore i5の第8世代の機種の比較では、Core i5の第8世代の方がベンチマークが高いという結果がでているものがあり、一概に種類が高いからといって性能が高いということは言えないことがわかります。
ノートパソコン用途別CPUのおすすめ
それでは実際にどのCPUを選んだらよいのでしょうか。もちろんCPUの数字が高いほど価格も高くなる傾向にあるので、用途によって必要最低限のスペックを考える必要があります。
ノートパソコンをどのような用途で使用するのかによって、選ぶべきCPUも変わってきます。
それぞれのCPUで筆者おすすめのノートパソコンをご紹介します。
ワードやエクセルを使用するならCore i3がおすすめ
メモリが8GBという点で、ストレスなく作業を行えるのがおすすめポイントです。
ビジネスに使用したいが、特別な作業を行わないというのであればこのスペックで十分と言えます。
液晶サイズ 13.3 インチ
CPU Core i3 7100U(Kaby Lake) 2.4GHz/2コア
ストレージ容量 HDD:500GB
メモリ容量 8GB
無線LAN IEEE802.11a (54Mbps) IEEE802.11b (11Mbps) IEEE802.11g (54Mbps) IEEE802.11n IEEE802.11ac
OS Windows 10 Home 64bit
幅x高さx奥行 323x18.35x223 mm
重量 1.4 kg
画像などを扱うならCore i5がおすすめ
SSD搭載でCore i5なので、グラフィック系の作業でもサクサク稼働します。
Office無しで低価格を実現しています。
液晶サイズ 14インチ
CPU Core i5-8250U プロセッサー ( 1.60GHz 2400MHz 6MB )
ストレージ容量 SSD:256GB
メモリ容量 8GB
無線LAN IEEE802.11a (54Mbps) IEEE802.11b (11Mbps) IEEE802.11g (54Mbps) IEEE802.11n IEEE802.11ac
OS Windows 10 Home 64bit
幅x高さx奥行 323.1x234.8x18.95mm
重量 1.67kg
動画や音楽の編集などを行うならCore i7がおすすめ
動画処理も行うことができるスペックを備えたCore i7。動画編集やデザインなどクリエイティブな仕事でもなめらかな動作です。どうしても本体価格が高額になってしまいますが、これだけのスペックであれば10万円はこえてくるので相場です。
液晶サイズ 15.6インチ
CPU Core i7 2.80GHz(最大3.80GHz/4コア8スレッド)
ストレージ容量 256GB SSD
メモリ容量 8.192 GB
無線LAN IEEE802.11a (54Mbps) IEEE802.11b (11Mbps) IEEE802.11g (54Mbps) IEEE802.11n IEEE802.11ac
OS Windows 10 Home 64bit
幅x高さx奥行 約379.0(幅)×約258.0(奥行)×約23.7(高さ)mm
重量 2.4kg
ノートパソコンのCPU性能を最大限に発揮する温度
ノーパソの電源を入れると「冷却ファンの回転が検出されない旨」のバイオス表示が最初に出る。エアダスターも効果なく、エンターボタンを押して強制的に起動させていたが、最近はCPU温度がたちまち80度以上になる。どうやらご臨終間近らしい。 pic.twitter.com/M4SyWaEQHt
— 高山文彦 (@nkpnt571) 2018年9月24日
CPUの性能についてご紹介しましたが、これらの性能を発揮するためには適温が必要です。
近年特に夏場は猛暑の影響でパソコンが高熱になってしまう現象が問題視されていますが、CPUの適温はいったい何度くらいなのでしょうか。
メーカーでも推奨温度を掲げているところがありますが、おおむね40度~70度くらいを保っていれば問題ないようです。
80度以上になると突然のシャットダウンやフリーズ、様々なエラーなどの熱暴走が発生する確率が高まり危険です。
ノートパソコンのCPUクーラー
パソコンが熱暴走でフリーズするので、IETSノートパソコンCPU冷却ファン USB吸引式クーラーをAmazonで購入した。パソコンの排気口に取付、ファンスピードが13段階に調整ができCPUを冷却する。ファンスピード10で、温度32°を表示。いつもならパームレストやPC底面ものすごく熱くなるのに効果テキメン。 pic.twitter.com/jETWDaeLgk
— 糖質オフとウォーキングとうさぎ (@DiamondsAshes) 2018年6月10日
ノートパソコンのかなめとも言えるCPUを冷却することで熱暴走を防ぐことができます。
様々なタイプのクーラーが販売されているので、上手く利用して高熱になるのを予防しましょう。
ノートパソコンのCPUは寿命どのくらい?
ノートパソコンは様々な部品からできていますが、寿命は大体5年くらいと言われています。それではCPU自体の寿命はあるのでしょうか?
人間にたとえて脳の部分ですから、体のほかの部分が故障しても脳は衰えないというケースは多く、パソコンでも他の部品が先に寿命を迎えてしまうため、CPU本体の寿命はそれよりも長いということは間違いありません。
ただ、長く使っていると年々新しいCPUが発売されるため、その性能に見合うソフトも少なくなってきますし、物理的に使用できても最新版と比較してかなり劣るということになります。
ノートパソコンCPUは自分で交換できる?
Core i7に換装して生まれ変わった爆速レノボくんUC
— 五十而知天命 (@Go10mumi) 2018年10月23日
ノーパソのCPU交換はマジで何回やっててもキツい pic.twitter.com/cyfqzxzIPk
ノートパソコンのバッテリーなど簡単に自分で交換できる部品もありますが、CPUはどうでしょう?
CPUはパソコンの核ですから、交換する前提では作られていません。そのため、小型なものならハンダなどで固定されてしまっているものもあります。
また、中には取り外しが可能なものもありますが、その場合でもCPUの位置を決定づけるためのソケットの大きさやサイズが異なることが多いため、同じでないと限られたスペースに収まりません。
ノートパソコンを分解して内部を触る作業となるため、素人が安易に入れ替えを行うと故障してしまう危険もあります。
専門の業者に相談するか、新しいノートパソコンを購入することを検討しましょう。
これは、交換だけでなく内部の掃除にも言えることで、CPUを冷やすファンにごみがたまっていると高熱になることがありますが、やはり自分で分解するのではなく、専門業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
ノートパソコンを選ぶ上で重要なCPUですが、本当に様々な要素が組み合わさっているため、結局どれを選んだらよいのかわからなくなってしまいます。
この記事では、ここを見ておけば間違いないという基本情報をご紹介していますので、ぜひノートパソコン選びの参考にしてください。
最近発表されたばかりの第9世代では、8コア、5GHzを実現したということですが、まだまだ一般ユーザーの入手は難しい状況です。
限られた中でできるだけコスパの高いものを選択できると良いですね。
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