
【2021年最新】ペンタブのおすすめモデル15選!初心者向けからプロ仕様まで網羅
目次
イラスト製作や画像編集作業に欠かせないペンタブは、クリエイターの必需品です。国内人気の高いワコムや、海外製のHUION・XP-PENなど、さまざまなメーカーから幅広い価格帯の商品が発売されています。バリエーションが豊富な一方「どれを選べばよいのかわからない」方も多いのではないでしょうか。
今回はペンタブ選びのポイントをわかりやすくご紹介します。初心者からクリエイターモデルまで、使いやすいおすすめ商品もピックアップしているので、ぜひ参考にしてください。
ペンタブの選び方

ペンタブには本体種類のほか、筆圧レベルや解像度、読み取り可能範囲など商品によって異なる点がいくつもあります。当然、高性能であるほど価格帯が高いため、まずは自分がどの程度のスペックを求めるのか明確にしてから選びましょう。
ペンタブの種類で選ぶ
ペンタブは大きく板タイプと液晶タイプに分かれ、それぞれ利用者からは「板タブ」や「液タブ」と略して表現されることもあります。それぞれに特徴があるため、さっそくチェックしましょう。
リーズナブルで丈夫な板タブ

板タブレットは、ディスプレイに映し出される映像を見ながら描くタイプです。紙に直接描く感覚とは異なるため、慣れが必要です。メリットとしては、価格が安いこととディスプレイがない分、本体が壊れにくい点が挙げられます。
ずっとマウスで絵を描いてきた方に加え、試しにイラスト制作にチャレンジしたい初心者も安心して使えます。1万円以下で購入できる商品も複数揃っているため、予算に限りがある方にもおすすめです。
高性能な液タブ

液晶タブレットは、その名の通りタブレットに液晶画面を搭載したタイプです。紙に描くのと同じ感覚でペンを走らせることができ、アナログ画材に慣れている方に向いています。
デメリットとしては、板タブに比べて価格がぐんと高くなること。とはいえ、最近は10万円以下で購入できる商品も増えています。予算が3~5万円以上ある方や、タブレットに性能を求めたい方におすすめです。
機能面は充実しているか
ペンタブを選ぶうえで重要なポイントは、筆圧レベルや解像度といった機能面です。具体的にどのような点を見ればよいのか、それぞれ解説します。
筆圧レベルは調整可能なものを

線の太さや濃さの感知度を数値として表しているのが、筆圧レベルです。数字が大きいと感知精度も高くなり、軽くタッチしただけで線が描けると理解しておきましょう。
初心者であれば1024段階でも支障が出ることは少ないですが、2048段階・4096段階・8192段階と高機能なタイプであるほど、実際の紙に書いているような感覚で作業できます。ただし、性能がよくなると料金も高くなるため、予算と相談して決めてください。
画像の解像度は高いか
液晶タブレットを購入する場合、解像度を必ずチェックしましょう。解像度とは総画素数のことで、数値が高いと細部まで表現できます。画像の一部を拡大したときに、ぼやけずに映し出せるのは、解像度が高いからこそです。
1920×1080ドットのフルHDに対応したタイプが多く発売されていますが、さらに上の3840×2160ドットの4K対応なら、より鮮明にイラストが映し出されるため、細かなクリエイディブ作業もスムーズに行えます。
板タブの場合 読み取り可能範囲は広いか

板タブを購入する場合、必ず確認しておくべきポイントは読み取り可能範囲です。読み取れる範囲が広いほど、使い勝手はよくなります。ただし本体の大きさと実際に描ける範囲は同じではありません。ネットで購入する際は、商品詳細ページで描写エリアの寸法をチェックしましょう。
ファンクションキーやホイールはあると便利

ファンクションキーとは、ペンタブの隅にあるボタンのことです。ひとつひとつに機能を設定できます。たとえば「このボタンを押したらウィンドウを右にスナップ」「このボタンは工程を戻したいときに使おう」です。
ホイールとは丸いボタンの周りにある輪っかの凹みのことです。指でなぞるようにして操作します。使い道としてはズームや回転があり、ファンクションキー同様に機能を設定が可能です。どちらも搭載していると便利な機能です。
本体サイズはPCモニターにあわせよう

板型タブレットには、スモール・ミディアム・ラージと3種類の大きさがあります。選び方のポイントは、PCモニターにあわせること。サイズ感があわないと、上手にイラストが描けません。
たとえば、モニターに対して小さなタブレットを使って、5mmの線を描きたいケースで考えてみましょう。自分では5mmにしたはずが、モニター上では5mmを大きく上回ってしまうことも。長さの感覚がつかみづらく、調節が難しくなります。
スムーズに作業をするための基準としては、モニターが15インチ以下ならスモール、15~24インチならミディアム、25インチ以上ならラージがおすすめです。
OSやソフトに対応しているか
ペンタブを利用するには、Photoshopやクリスタ(CLOP STUDIO PAINT)といったペイントソフトが必要です。すでに持っている場合は、購入したいペンタブがソフトに対応しているか確認してください。
接続したいパソコンのOSで使用可能かどうかも、あわせてチェックしましょう。
あるとうれしい付属品もチェック

画面をタッチして操作できるスタイラスペンの芯は消耗品です。本体に替え芯が付いているとお得です。
ペイントソフトが付属品として同封されているかも確認しておきましょう。付いていない場合は、別途用意する必要があります。
メーカーによって価格帯も異なる
ペンタブレットは、メーカーによって価格帯が異なります。大きくわけると国内シェア率が高いワコムか、料金が安い海外メーカーのHUIONとXP-PENです。それぞれの特徴を知って、自分にぴったりのメーカーを選んでください。
国内人気が高いワコム

ワコムは、ペンタブレットをメインとした電子機器製品を開発、販売しているメーカーです。1984年に世界初のコードレスペンタブレットを発売して以来、改良を続け機能性に優れた製品を生み出しています。近年は、4K解像度&27型の液晶ペンタブレットや気軽に3D製作が楽しめるタイプもリリースしました。
初心者~中級者向けとプロ向けにシリーズが分かれていて、用途にあわせて選びやすい点もうれしいポイントです。
価格の安い海外製にも注目

価格重視でペンタブレットを購入するなら、XP-PENやHUIONといった海外製メーカーを選ぶのもおすすめです。国内メーカーであるワコムの半分程度の価格で手に入ります。
具体的には、プロ仕様の液晶タブレット価格もおよそ10万円前後。「ペンタブレットがどんなものか使ってみたい」初心者におすすめです。
【板タイプ】人気のペンタブおすすめ5選!丈夫でリーズナブル
ペンタブのおすすめ品を、板タイプ・液晶タイプに分けてご紹介します。初心者におすすめのモデルから、プロが使う上位モデルまでピックアップしました。機能や本体サイズに注目して、使いやすい商品を選んでください。
はじめに丈夫でリーズナブルな、初心者も安心して使える板タイプからです。
日本の人気ペンタブメーカーのスタンダードモデルです。パソコンとUSBケーブルでつなぎ、ドライバーをインストールするだけの簡単セットアップなので、すぐに作品制作をスタートできます。付属のバッテリーレスペンは電磁誘導方式を採用し、最高4096レベル。初めて板タイプのペンタブレットを使う方でもスムーズな描き心地を楽しめます。
本体のエクスプレスキー4つ・ペン側面のスイッチ2つには、よく使う操作をショートカットとして割り当てることが可能。ペンを下ろすことなく作業に集中できます。写真加工とスケッチ、どちらかのソフトが無料ダウンロードできる購入特典付きです。
繊細な線画やよりリアルな陰影表現を描くのに適した、ハイスペックモデルです。最高水準の筆圧レベル8192に対応し、色の濃淡がつけやすい傾き検知機能も搭載。デジタルでありながら紙に描くアナログ感覚で使えます。
Sサイズに6つ・M/Lサイズに8つある、エクスプレスキーによく使う機能を設定して作業効率をアップさせることも。マルチタッチ機能で拡大や縮小もスムーズにできます。機能は自由にONとOFFを切り替えたり、創作スタイルにあったカスタマイズができたりするのもオススメポイントです。接続はUSBに加え、Bluetoothでのワイヤレスにも対応しています。
350×218mmの広い作業領域と、12個のショートカットキーが目を引くペンタブレットです。左上に搭載されたインジケーターで、使用モードやバッテリー残量警告がすぐに把握できるため作業に集中できます。肝心なスペックにもこだわりがたくさん。筆圧感知は8192レベルに対応し、±60°の傾き検知機能も備わりペンの動きを忠実に画面へ反映します。
充実した付属品もオススメポイント。縦・横どちらでも置けるペンスタンドをはじめ、ペンクリップや替芯10本とコスパの高い逸品です。
描画域は約258×162mmの広すぎないサイズで、初心者にも扱いやすいモデル。重さは540gと軽くて持ち運びやすい作りです。描き心地に直結する読み取り速度は、300ppsに対応しています。筆圧8192レベルで傾き感知機能も備えた申し分ないスペックです。
本体左側には、プレスキー8つとホイールが付いています。ホイールにはキャンバスの拡大・縮小やブラシサイズ変更といった、最大3つの操作を登録できて作業効率アップにつながります。付属のOTG変換コネクタを使えば、Androidスマホとの接続も可能です。ドライバーはインストール不要のため、購入後すぐに使用できます。
マットな質感の本体は厚さ9mmと薄くて軽く、持ち運ぶとき苦になりません。254×137mmで広めの描画エリアには、鏡面加工のリングホイールを搭載。特殊な機構によって音もなくスムーズに回るのが特長です。キャンバスの拡大・縮小のようによく使う機能は、ショートカットとして割り当てられます。
付属ペンは握る部分がすべりにくい素材で、手になじみやすい鉛筆型を採用しています。ペンの頭にデジタル消しゴムが付き、ペイントソフトのツールを使わず直感的に操作可能。気持ちよく描くことに特化したスタイラスペンです。本体を購入すると、2種類のペイントソフトから1つを無料ダウンロードできます。
【液晶タイプ】人気のペンタブおすすめ10選!直感的に使える
次に、液晶タイプのおすすめペンタブをご紹介します。高価なため、デジタルイラストをこれから長く続けていきたい、プロを目指したいという方におすすめです。各製品の特徴を確認して、自分によりあいそうなモデルを選びましょう
リーズナブルな価格で、液晶ペンタブレット初心者にオススメのシリーズです。15.6インチのフルHD液晶には、光の映り込みを抑制するアンチグレア加工を施しています。見る角度によって生まれる視差も小さめに抑えられ、デジタルながら紙に描く感覚を味わえます。画面には、筆圧8192レベル対応や傾き検知といった機能を備えています。
付属ペンにはWacom Pro Pen 2を採用。ペン自体の重さや持ちやすさも配慮していて、メーカーのこだわりを感じます。充電はケーブル接続が不要なので、スムーズで快適な作品作りをしたい方にピッタリです。
描画領域の13.3インチ液晶はA4用紙サイズに近く、実際の感覚がとらえやすい広さです。充電不要のワイヤレスペンは鉛筆のような使い心地を実感できます。便利なサイドスイッチによって効率よく作業をサポート。メーカーのこだわりが随所に散りばめられた1台です。
WindowsやMacのほか一部のAndroidスマホも使えるので、友人の家やカフェといった場所で使えば共同作業ができます。イラストを描く以外に、オフィスワークでも活躍するペンタブレットです。資料にメモを書いたりサインしたりできるため、デジタルで文書のやりとりができます。
液晶は21.5インチのIPSパネルを採用し、視野角が広く発色のよさが特長です。光の反射を抑えるアンチグレアフィルムとフルラミネーション加工が施され、作業の邪魔になる映り込みもありません。長い時間作業を行う方におすすめです。筆圧レベルは8192で、読み取り速度は最大266ppsまで対応。紙により近い感覚で描けます。
ショートカットキーは液晶左に8個搭載しています。本体から出っ張るファンクションキーとは違い、タッチタイプキーなのでスッキリとしたデザインです。背面には15~85°まで調節できるスタンドが付いていて、描きやすい角度に変更できます。充実した性能ながら価格は控えめで、ハイコスパな製品です。
本体左右に便利なタッチスイッチを備えています。電源やメニュー呼び出しの基本操作から、拡大・縮小・スクロールといったよく使う調節まで楽に行えます。ショートカットは設定で入れ替えられるため、使いやすいところへ変更可能です。サクサク作業が進み、ストレスがたまりません。
22インチIPS液晶パネルはフルHD、読み取り速度は最大250ppsに対応しています。液晶にはペーパーライクアンチグレアフィルムを貼り付け済みで、光の映り込みを抑えつつ紙のような質感で描けます。ペンは2本同梱のため、充電中でも手を止めずに作業を続けられるのが魅力です。
液晶は15.6インチで、178°の視野角まで対応したIPSパネルタイプ。斜めから画面を覗いてもくっきりと見えます。左側に10個のショートカットキーを備え、専用ソフトから簡単に操作割当の変更が可能です。中央にある2個のキーは小さめでほかとは形状が異なり、触るだけで直感的に操作できます。手元を見なくても分かるため、よく使う操作を設定するのにオススメです。
同梱の角度調節用スタンドは、10~90°まで細かく設定可能です。VESA規格対応で、モニタースタンドへの取り付けもできます。付属のペンは1本だけですが、充電しながら使えるので急なバッテリー切れでも安心です。
15.6インチのIPSフルHD液晶は、作業しやすいサイズ感です。光反射を低減するフィルムが貼ってあり、画面が見やすく目が疲れません。本体は厚さ11mm・重さ600gと薄くて軽いのが特長です。見た目はスタイリッシュで、コンパクトなデスクスペースでも場所を取らず使えます。
付属品は肌触りがよい材質の2本指グローブ、替芯を内蔵できるペンスタンドです。特典として2種類のペイントソフトから1つを無料ダウンロードできるため、購入後すぐに創作活動をはじめられます。
13.3インチの液晶は斜めから覗いても色味や明るさが変わらない、IPSパネルを採用しています。液晶パネルとガラス面をすきまなく近付けるフルラミネーション加工が施され、薄型ながらうつくしい画面を実現。あらかじめ低反射フィルムが貼ってあり、保護フィルムを別途買う必要がありません。
ペンは充電不要のワイヤレスタイプです。カスタマイズ可能なショートカットキーを8個搭載と、機能も十分備わっています。液晶ペンタブレットでありながら、板タイプとしても使用できるすぐれものです。別売りのUSB Type-Cケーブル1本で、Androidスマホに接続できます。
背面がフラットで本体は薄いため、使用しないときは狭いスペースに収納できます。描くときだけ取り出す使い方が可能。ケーブルでパソコンとつなぐだけで本体へ給電できるので、デスク周りをスッキリキレイに保てます。自分の席が決まっていないフリーアドレスオフィスの方にもオススメです。
フルラミネーション加工が施された画面はエアギャップがなく、視差を限りなく減らせます。読み取り速度は最大266ppsで、スムーズな描き心地です。本体左側のラウンドキーはズームやブラシサイズ調節がしやすく、創作活動をサポートします。
液晶サイズは11.6インチで、描画領域はA4用紙よりも一回り小さめです。ノートパソコンとセットで持ち歩けば、外出先でも手軽に創作活動が行えます。大きめサイズのイラストを描くときは、本体左側にあるレッドホイールで拡大・縮小がスムーズにできて描画領域の小ささが気になりません。ハンドグローブや替芯、クリーニングクロスも一式揃っているため、はじめての方でもすぐに作業開始できます。
液晶タイプは、サブモニターとしても使えます。YouTube動画を観たり、リモート会議中に資料ファイルを表示したりといった使い方も可能です。持ち運びやすく、コワーキングスペースに持ち込んで気軽にイラストを描くこともできます。
本体サイズは幅854mmで、31.5インチの大型液晶です。描画領域が広ければ、常に全体のバランスを見ながら使用できます。描画ツールは使いやすい位置へ設定できるのが特長です。高性能ペンとフルフラットの画面は、紙にペンで描くアナログにより近い感覚があります。
USB Type-Cケーブルをはじめ、HDMIやDisplayPortで4K解像度での接続が可能。パソコンとの接続インターフェースも充実しています。折りたためる内蔵式スタンドやExpressKey Remoteが標準で付くので、作業効率がアップします。快適なデジタル作品作りを求める方にオススメの逸品です。
ペンタブは予算と使い勝手のバランスを取って選ぼう

ペンタブの選び方と、おすすめの製品を15モデル紹介しました。板タイプと液晶タイプという大きな分類の中でも、サイズや性能などが違うため、選択肢は選ぶ人のパソコン環境や使う目的によって変わってきます。
これまでペンタブを使ったことがない初心者なら、使い心地の先入観もありませんので、店頭で実機を使ってみて、自分にとって使いやすいメーカーはどこか、どれぐらいの大きさが最適かを確認しましょう。
※商品価格は2021年2月時点のものです。
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