
【プロ監修】HDMI分配器、おすすめ人気10選 複数画面への出力に便利
パソコンやブルーレイプレーヤーなどから出力された映像・音声信号を複数のモニターに同時に分配できるのがHDMI分配器(HDMIスプリッター)。プレゼンや展示会、ホームシアターなどで活用できる便利な機器ですが、メーカーや機能の違いからどれを選ぶべきか迷う方も多いことでしょう。
そこで今回はパソコン周辺機器や自作PCに詳しいuedaxさん監修のもと、HDMI分配器の選び方からおすすめ商品10選までご紹介します。是非参考にしてみてください。
目次
HDMI分配器とは? HDMI切替器(HDMIセレクター)との違い

HDMI分配器(HDMIスプリッター)とは、デバイスから入力した映像・音声信号をモニターやプロジェクターなど複数の機器に同時出力するための機器です。例えばビジネスシーンでは、スクリーンに映し出された画像や映像をモニターで同時に確認しながらプレゼンをするといった使い方ができます。
一方で、HDMI切替器(HDMIセレクター)とは、複数のデバイスから入力した映像・音声信号を切り替えて1台のディスプレイに出力することができる機器です。例えばブルーレイプレーヤーとゲーム機を切り替えてモニターに接続したい場合、HDMIケーブルを抜き差しすることなくボタン1つで切り替えが行えます。
また、中には両方の機能を併せ持つHDMIマトリックスセレクターと呼ばれる製品もあります。入出力ともに複数あり、1つの入力信号を分配することも、複数の入力信号を切り替えて1台のモニターに出力することもできます。さらに、デバイスごと別々のモニターに映像信号を出力することもできるため、用途によってはとても便利です。
どのタイプも見た目が似ているため、しっかり確認して目的にあった商品を選びましょう。

uedaxさんのアドバイス
HDMI分配器は映像を安定させてくれるメリットもあります。パソコンからテレビなどへ出力すると映像が乱れたり、途切れたりするような場合にも有効です。ただしほとんどの機器でフレームレートが60fpsに固定されます。120fpsなど高フレームレートの映像も、分配器を通すとフレームレートが下がることがあるので注意しましょう。
HDMI分配器の選び方
HDMI分配器には製品によってどういった違いがあるのかチェックしていきましょう。
出力端子の数|モニター台数によってはカスケード接続対応を

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まず確認しておくべきなのが、「何台のモニターやプロジェクターに分配して出力したいのか」という点です。自宅やプレゼンなどで使用する場合は、出力端子が2つ、または4つある分配器があると便利です。一般的な分配器でも2出力や4出力の製品が主流です。
展示会など、多くのディスプレイに映像を分配するようなケースでは「カスケード接続」に対応しているかチェックしましょう。カスケード接続とは、分配器と分配器をつなげることで枝分かれのように出力数を増やす方法です。
例えば、カスケード接続に対応した出力が4つある分配器の各端子に、同じ分配器をケーブルで1台ずつ接続した場合、4×4で16出力が可能になります。さらに16出力それぞれに同じ分配器を1台ずつ接続すると、16×4で64出力が可能になるのです。


uedaxさんのアドバイス
1つの分配器で複数のHDMIケーブルを使用することになりますが、ケーブルの規格や長さなど種類をそろえて使いましょう。中には4K出力に対応していないものもあります。同じケーブルを使うことでトラブルを防げることが多いです。
画質|高画質4K対応、色彩豊かなHDR対応

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HDRとはHigh Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略で、明るさの階調(ダイナミックレンジ)を広く描写できる映像技術です。日陰部分の黒つぶれや逆光による白飛びなどが抑えられ、より自然でリアルな映像表現を可能にします。
ブルーレイプレーヤーやパソコンなどからHDR映像や4K映像が出力されても、HDMI分配器が対応していなければ画質が落ちることになるため注意しましょう。

uedaxさんのアドバイス
4K・HDR対応のHDMI分配器を購入しても、相性の問題なのか、上手く映像が出力されなかった経験があります。実際に使用してみないとわからない場合があるため、ECサイトなどのレビューコメントを参考にしましょう。また、常にフルHDや4Kで映像を出力しない場合にも注意が必要です。解像度が途中で変更されるケースでは、映像が止まったり見られなくなったりすることがあります。
給電方法|バスパワー・セルフパワー、タイプの違い

- バスパワー:USBケーブルを通して給電
- セルフパワー:ACアダプターを使ってコンセントから給電
バスパワータイプなら、パソコンから給電したり、USB充電器を使ってコンセントから給電したりと状況にあわせて給電方法が選べるため、使い勝手のよさがポイントです。
多数のディスプレイに映像を出力する使い方がメインであれば、消費電力が大きいため、安定して電源供給ができるコンセントからの給電が適しています。USBバスパワータイプでコンセントから給電するか、はじめからセルフパワータイプを選ぶのでもよいでしょう。
オーディオフォーマット|ホームシアターを高音質で楽しむ

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テレビやプロジェクターの他に、HDMI入力に対応したAVアンプとも接続することで、ホームシアター環境を構築できます。
AVアンプが対応しているオーディオフォーマットにあわせて「Dolby TrueHD」や「DTS-HD Master Audio」対応のHDMI分配器を選ぶと、より高音質で映像を楽しむことができるでしょう。
【監修者おすすめ】uedaxさんが選ぶHDMI分配器がこちら
監修者uedaxさんがおすすめするHDMI分配器を2商品ご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
- LEICKE
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KanaaN HDMIスプリッター 1入力2出力
- 税込み3,699円
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最大4K/60Hzに対応、2台のディスプレイに同時表示が可能
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「タイムセール祭り」16日まで開催中!Amazonで見る

uedaxさんのおすすめポイント
数年前から古いバージョンのものを使っていますが、今でも安定して動作しています。パソコンで表示した映像をキャプチャーする際に、この分配器を間に入れることにより失敗することがなくなりました。

uedaxさんのおすすめポイント
4K映像をフルHDにダウンスケールして出力できる製品は、これしかないのではないでしょうか。用途は限られますが、必要な方にはとても便利な機能です。こちらのメーカーさんは分配器も含め映像に関わる製品を数多く販売していて、個人的にもよくチェックしています。
【編集部PICK UP】HDMI分配器、人気メーカーの売れ筋商品
数あるHDMI分配器の中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
切り替え機能にも対応、HDMIマトリックスセレクター2商品
分配器と切替器の2つの機能をあわせ持つ、HDMIマトリックスセレクターを2商品ピックアップしてご紹介します。
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