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【マナー編】日本酒の正しい飲み方、意外な徳利の注ぎ方も

nagiy
2018-11-07
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みんなでワイワイと楽しく騒ぎながら飲むお酒。

これらのイメージと日本酒は、何となく合わないと感じている方が多いのかもしれません。
日本酒といえば古臭くて難しい、よく知らないマナーがありそう…。どちらかといえばこんなイメージが強いようにも思えますね。

実際のところ、日本酒には正しい飲み方やお酒の席のマナーもあります。
しかしこれらはより楽しく、またはおいしく日本酒をいただくためのものでしかありません。もちろん正式な場所で飲む際には、マナーを守らなければいけない場面もあるでしょう。

そこで今回は、いざという時でも粋に、相手に失礼だと思わせないためのマナーをしてご紹介していきますね。
普段は自分の好きな飲み方をするためにも、さまざまな日本酒の正しいマナーを覚えておきましょう。

今回紹介するマナーは、私自身がお酒巡りの際に出会った、さまざまな酒蔵の杜氏の方から教えてもらったものです。土地によってはもっと違うマナーが存在することもあるので、一般的なものとして把握してもらえばうれしいです。

実はそんな飲み方をするんだ!なんてちょっと面白い発見もあるかもしれないので、参考にしてみてください。

日本酒の正しい飲み方・器編

まずは日本酒を飲む際に使う器別で、正しい日本酒の飲み方を見ていきましょう。器ごとに飲み方が違うの?なんてちょっと面倒に感じるかもしれませんね。

しかし、普段は使わないであろう器も出てくるので、覚えておくとちょっと通な飲み方もできますよ。

もっきり・升(ます)

升とグラスに注がれた日本酒

昨今よく居酒屋などでも見かける、升とグラスを使った日本酒の飲み方ですね。

名前を「もっきり」もしくは「盛り切り」「盛りこぼし」と呼ばれます。
そもそもは盛り切りの名前が先にあり、それがなまって「もっきり」になったという説が主流でしょうか。実はこの日本酒の注ぎ方、そこまで古くからあった注ぎ方ではありません。

この注ぎ方はお店側の心意気として、できるだけ1度でたくさん飲んでほしいと考えてくれたからこそ。グラスからこぼれるぐらいに注ぐために、升を組み合わせることで始まった注ぎ方です。

そもそも日本酒はグラスで飲むものではありませんでした。それがいつの日からか、店頭でグラスに日本酒を注ぎ、そのまま飲むスタイルが確立。グラスの表面すれすれまで注ぐことがスタンダードとされ、徐々に升を組み合わせるスタイルに移行したのですね。消費者側としてはとてもうれしい注ぎ方だともいえるでしょう。

ただ、もっきりは賛否両論な注ぎ方でもあります。

繊細な日本酒の香りがそがれる。衛生面で良いとはいえないなどの声も。
したがって、どこでもこのスタイルが歓迎されるわけではないという点は、一緒に覚えておいた方がいいでしょう。

もっきり・升の飲み方

なみなみと注がれているからこそ、うれしい反面「これどうやって飲むの?」と戸惑う方も多いでしょう。

もっきりの飲み方は、基本的にグラスを口に持って行くのではなく、口でグラスをお迎えするスタイルになります。これ以外だと、どうやってもこぼれてしまうのでもったいないですよね。

ただ女性の場合はあまりスマートとはいえませんし、はしたないと思えてしまう場合も。なのでグラスをもって一口先にいただく事も可能ですが、おしぼりを用意しておく等まわりを汚さないよう気をつけましょう。

もちろんお店によっては、升側にいくらか余裕を設けている場合もあります。この際には、最初に少しグラスの日本酒を升にこぼすことによって、グラスを持ち上げることもできます。ここは臨機応変で行きましょう。

後はグラスの日本酒を飲み終えた後、升の日本酒をグラスに移して飲む。または升の日本酒はそのまま升からいただく、どちらでも構いません。升に残った日本酒をグラスを飲み終えるまで放っておけば、升の香りが日本酒に移るので、日本酒以外の香りも楽しみたいと考えるのなら、升のままいただくこともおすすめです。

そこまで古い注ぎ方ではない分、もっきりの飲み方にはこれといったマナーもありません。まわりに日本酒をこぼすことがないようにだけ気を付けてみましょう。

また、升の飲み方にはちょっとしたマナーが。
多くの方が升で日本酒を飲む際には、角になった部分から飲んでいるのではないでしょうか。お酒の通り道が限定されるので、角ばった升でも飲みやすくなりますよね。
しかし、升に注がれた日本酒の飲み方は、角からではなく面(縁)の部分からすするように飲む物とされています。

もちろん日常的な場面で飲むだけならば角からでもOK。
ちょっとした知識として知っておくと便利ですよ。

徳利・お猪口(おちょこ)

続いては日本酒を飲む、と聞いた際に一番に思いつきやすいであろう徳利とお猪口を見ていきましょう。

古くから日本でも愛されてきた徳利とお猪口、現在では「熱燗」を飲む際に用いられることが多い器ですね。こちらの器に関しては、明確なマナーが存在します。

正式な場面で恥ずかしい思いをしなくて済むよう、きちんとマナーを覚えておきましょう。

徳利・お猪口のマナーと飲み方

徳利とお猪口で日本酒を飲む場合、手酌だけではなく誰かに注いでもらうこともありますよね。
日本酒のマナーでは、この誰かに注いでもらう時に明確なマナーが存在します。

●受けて(注いでもらう側)のマナー

1.日本酒を注いでもらう場合、まずはお猪口の中に残った日本酒を一口飲みましょう。注ぎ手が日本酒を注ぎやすくするなどの理由があります。
2.注いでもらう際には、お猪口を手できちんと持ちましょう。机に置いた状態で注いでもらうことは失礼にあたると考えられています。またこの際、片手だけではなくお猪口を持っていない方の手を添えることで、丁寧さを演出することもできます。
3.注いでもらった後は、そのまま机にお猪口を置かず、一口いただいてから机に戻しましょう。口に含む前に戻してしまうと「あなたに注いでもらったお酒は飲めない」と勘違いされてしまう原因になります。

●注ぎ手側のマナー
1.徳利は片手ではなく両手で持ちます。右手で胴部分を持ち、注ぎ口に近いところに左手を添えることで品よく映ります。この際右手、左手どちらの手のひらも見せないよう気を付けましょう。とは言っても添えるだけの左手はなかなか難しいですよね。したがって、おおっぴらに手のひらを見せないように気を付ければOKです。なるべく横向きになるよう気を付ける、手のひらをすべめるようにして見えづらくするなど、きれいに見えるよう心がけてみましょう。
2.注ぐ際には最初に細く、中盤は勢いよく注いで酒筋を太く、最後にまた細くするように注ぐことが良しとされています。最後は注ぎ口を手前に回しながら注ぎ終えることで、日本酒をたれさせることなくきれいに終わらせることができますよ。

最後に徳利の注ぎ口についてちょっとした豆知識を。
徳利には注ぎ口にしか見えない細く絞られた場所がありますよね。実は日本酒を注ぐ際には、この細くとがった場所から注いではいけないのです。
あからさまに注ぎ口だといわんばかりの形をしていますが、細くとがった場所を上に向けて注ぐのが正解です。

この理由には諸説あり、細い方を上に向けた形が仏教で使われている「宝珠」の形に似ている。
または細くなっている部分は円が切れている場所(縁が切れる)として縁起が悪いなどといわれています。徳利とお猪口を使う機会があったら、少し意識してみてくださいね。

グラス

日本酒の中でも冷酒を飲む際によく使われる器であるグラス。
江戸切子など繊細な意匠を施されたグラスも使われることが多いので、より涼やかな気分でいただくことができますね。

グラスで日本酒を飲む時には、これといってマナーが決められているわけではありません。
まれにもっきりと同じように、グラスの下にお皿が敷かれていることがありますが、もっきりと同じ飲み方でOK。升ほど受け皿に日本酒がたまっていることは少ないので、受け皿の方の日本酒はグラスに注いでいただきましょう。

また昨今では、ワイングラスで日本酒を楽しむこともおすすめされています。理由はワインと同じく日本酒の香りをより楽しみやすくなるからですね。他にもグラス部分をじかにつかまないことから、温度が変わりにくいというメリットもあります。

グラスで日本酒を飲む際には、升や徳利のように厳密なマナーがない分、より日本酒そのものを楽しむことができるでしょう。
特に家飲みでの器としておすすめですよ。

杯に注がれる日本酒

あまり日常では使うことがない杯。
より正式な場面や目上の人がいる場面で使うことが多くなるので、マナーに関してもしっかりと覚えておくと望ましいですね。

注いでもらう、注ぐ側としてのマナーは徳利とお猪口の飲み方とほぼ同じです。
杯を使う際のマナーとは、基本的に杯の持ち方だといえるでしょう。以下のポイントにしたがって持ち方をマスターしてみてください。

杯の持ち方・飲み方

杯には底が高いもの(糸底が高いといいます)と、平たい形のものに分かれます。
持ち方は糸底が高いものは、糸底奥側に中指と薬指を添え、杯の縁を人差し指と親指で支えるように持ちます。

文字だけで読むとなんだか難しいようにも感じますが、実際に杯を持てば自然にこのような形になる事がほとんどでしょう。
また目上の人から日本酒を注いでもらう、女性が杯を使う際には、左手も添えると品よく杯を持つことができますよ。

飲み方のポイントとしては、これも誰かに注いでもらった際のマナーとして、一気に飲み干さないことが挙げられます。
杯はそこまで容量がある器ではないので、一口で飲めてしまうようにも感じますよね。
しかし一口で飲み干してしまうことは健康上歓迎できませんし、次を注いでほしいと催促しているようにもとられかねません。一口めは唇を湿らす程度にして、一度で飲み干さないように気を付けましょう。

楽しく飲むためには和らぎ水も

日本酒を時間をかけて飲みたい、と考えているのなら日本酒ばかりを飲むのではなく「和らぎ水」も活用しましょう。
和らぎ水とはウィスキーを飲む際に用意される、チェイサーと同じ役割を持つもの。

合間合間に水を口に含むことで、口内をリフレッシュさせたり酔いのまわりを緩やかにする効果が見込めます。
より日本酒やおつまみなど料理を楽しみたいなら、お水は常温でいただきましょう。冷たすぎたる水は味覚を鈍らせるので、せっかくの和らぎ水の意味が半減してしまいますよ。

寿司、蕎麦屋での頼み方は?

ざるそばセット

日本酒と蕎麦、または寿司は切っても切れない関係のように感じませんか?
特に蕎麦は「蕎麦前」なんて言葉もあるほど、日本酒との親和性が高いものです。

では実際に蕎麦屋や寿司屋で粋な頼み方をしようと考えれば、どのようなマナーがあるのでしょうか?ここからは、蕎麦屋、寿司屋で日本酒を頼む際に気を付けておくべき点について紹介していきます。

特に難しいマナーは無し

意外に思われるかもしれませんが、蕎麦屋や寿司屋で日本酒を頼む際にはこれといって明確なマナーは存在しません。
特に蕎麦屋で日本酒を飲む、という行為は非常に粋な行為とされるので難しいマナーがありそうですよね。

しかし実際には「こういった行為をしたほうが粋だ」とされることはあっても、マナー違反だと目くじらを立てられることはそうありません。

覚えておくポイントとしては、以下の通り。

蕎麦屋で粋に日本酒を飲むポイント

・日本酒は蕎麦が来るまでに楽しむもの
・蕎麦屋には簡単に頼めるおつまみも豊富なので、日本酒を一緒にいただいてみる
・熱燗から冷やを頼むのが常道(必ずしもではない)
・より粋に飲むなら夜より昼間に

この程度ですね。
本来は蕎麦屋で日本酒を飲む行為は、蕎麦が出てくるまでの時間が長かったことから、間を埋めるために日本酒を飲んでいたことが始まりだそう。
日本酒、蕎麦、おつまみともに楽しむための時間だともいえますね。

お任せを頼むのも粋

蕎麦や寿司屋で特別なマナーはない、と聞いても何となく最初は躊躇してしまうものでしょう。
そこでおすすめになるのが、お店側にお任せをお願いすること。

特に寿司屋でのお任せがおすすめになりますよ。一緒に握ってもらうお寿司もお任せすれば、旬の素材を使ったお寿司や素材に合った日本酒を提供してくれます。

お値段的には少し張るかもしれませんが、値段を気にしないそぶりも粋に通じる態度です。粋とはある意味やせ我慢をしながらも、そんなそぶりを見せないことが重要なポイントになるもの。
お財布に余裕がある時に挑戦してみるといいですね。

家、居酒屋ならもっと気軽に

いろいろな日本酒のマナーなど見てきましたが、いきなりすべての日本酒のマナーを覚えるのは難しいですよね。
だからこそ日本酒初心者さんが飲むなら、家飲みがおすすめです。

マナーを度外視して飲むことができますし、反対に覚えておきたいと考えるのならマナーの練習もできるでしょう。
そして何よりも、自分の好きな日本酒、おつまみ、料理を遠慮なく楽しむことにも繋がります。

お酒の席で相手を不快にさせないためのマナーはとても大切なものではありますが、お酒を飲む以上ある程度無礼講な面もあるもの。
出来ればおいしい日本酒は楽しく飲みたいですよね。
まだまだマナーに自信がない…、こんな時には家飲みで気軽に自分の好みを見つけていきましょう。

日本酒のマナー違反を知る

日本酒のマナーを覚えることが難しいとしても、できれば覚えておきたいのが日本酒の「マナー違反」
粋な態度をすることが難しくても誰もとがめはしませんが、マナー違反に関してはなかなか見逃してもらえないのが現実です。

ここからは自分がすべきお酒の席のマナーではなく、してはいけないマナー違反に関して触れていきます。

日本酒のマナー違反例

・のぞき徳利、振り徳利
徳利に入っている日本酒の残量を確かめるために、覗いて見たり振ってみたりすることですね。下品な態度としてマナー違反だとされます。

・合わせ徳利
複数の徳利に残っている日本酒を一つの徳利にまとめること。日本酒の温度や味が混ざってしまうことで、おいしさを損なってしまいます。

・逆手注ぎ
徳利に添える左手や、右手の手首を返すことで手のひらを上に向けて日本酒を注ぐこと。日本酒を注ぐときに徳利を上から持っているか、徳利の下から支えているかの違いです。不祝儀の際に用いられた方法として相手に対して失礼になります。

・逆さ杯
お猪口や杯を反対に伏せておくこと。「もう飲めません」の意思表示として推奨されることもありますが、机を汚す行為につながるのでやめておきましょう。

・お猪口、杯になみなみと注ぐ
たくさん飲んでほしい気持ちの表れだとしても、あまり歓迎されない注ぎ方です。もっきりとはまた違った解釈をされるので、お猪口や杯に個人として注ぐ際には止めておきましょう。

【番外編】日本酒を一気で?サケボムがおもしろい

海外の二次会などで楽しまれている「サケボム」という飲み方をご存知ですか?

ビールジョッキの上に割りばしを2本渡し、その上にお猪口に入れた日本酒を乗せます。
「サケボム!サケボム!サケボムボム!」と叫びながら机をたたき、振動でジョッキの中に落ちた日本酒をビールとともに一気に飲むという一種の遊びですね。

一気に飲むこともあり、お酒に弱い方にはおすすめできない飲み方。ただマナーが難しそうといわれている日本酒も、ところが変わればさまざまな飲み方をされています。
みんなでワイワイ飲むには日本酒は合わない、なんて思いもサケボムの飲み方を見れば、実はそんなこともなさそうですよね。

機会があったら1度試してみてはいかがでしょうか?ただ、本当にお酒に強い方のみで楽しんでくださいね。

まとめ

今回は日本酒の飲み方の中でも、敬遠されている原因であるマナーについて紹介してきました。

思っていた通りの面倒なマナーから、知ったことでちょっと通な気持ちになれるマナーまでさまざまだったのではないでしょうか?
最初にも書きましたが、日本酒のマナーはより楽しくお酒を飲んだり相手を不快にさせないためのものです。

日本酒に限らず、お酒は基本的に美味しく楽しく飲むのが一番のマナー。正しい知識を持ったうえで、楽しいお酒の席を過ごしてくださいね。


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