ゲーミングマウスパッドの基礎からおすすめ定番品まで!勝率アップはコレでつかむ!

田井
公開: 2019-02-15

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ゲーミングマウスパッドの基礎|FPSやMOBAで必要とされるワケ

ゲーミングマウスパッドとは、「eスポーツ」と総称される各種ゲームで使用されるマウスパッドのことです。eスポーツのなかでも、PCオンラインゲームで現在世界的に主流のFPSやMOBAのような、瞬時の判断と俊敏な反応が必要な対戦ゲームに必須のアイテムです。

FPSやMOBAとは?

FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)

ファーストパーソン(第一人称視点)、つまり自分視点でゲーム空間を自由に移動し、銃などの武器アイテムを使用してバトルするシューティングゲームの総称です。プレイヤーの視界は操作するゲームキャラの目線方向かキャラの背面がちらりと映るくらいで、プレイ画面から得られる情報は非常に限定されています。一緒にプレイできるプレイヤー数は多くても50~60名程度と小規模です。
FPSゲームのタイトルには『Counter-Strike』、『Fortnite』などがあります。

MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)

仲間と協力して相手チームを倒すことを目的とした対人バトルゲームの総称です。ゲーム開始時に特定のキャラを選んでプレイするのも特徴。RPGゲームのようなキャラの成長要素やアイテムも備えています。画面上でキャラの存在をはっきりとらえることができ、俯瞰視点でのプレイ画面も存在します。
代表的なMOBAのゲームに『League of Legends(LOL)』、『dota2』があります。

ゲーミングマウスパッドが必要とされる理由

ゲーミングマウスパッドが必要とされるのは、マウスの構造的性質とPCゲームの特質によるためです。

PCゲームで使用する操作ツールは主にマウスとキーボードですが、キーボードは単体で完結するのに対し、マウスは底面から発する光を何かに反射させつつ、移動距離の差分を画面に反映させる入力機器のため、必然的に補助ツールがいります。平らなデスクで代用してもいいのですが、マウスパッドがあれば入力確度が格段に向上します。

PCゲームのFPSやMOBAで勝敗が決まる要素は、相手に先んじる立ち回りと操作性の高さです。戦略性のみならず、瞬間的な判断力や俊敏な反応力、即時に反応できる反射神経を持ち合わせるプレイヤーでも、それをゲーム上に反映させる入力ツールが弱くては相手に競り負けてしまいます。

特に、FPSでは敵を撃つためのエイム(エイム/照準合わせ)をマウスで行うため、これが早く確実にできるかどうかで最終的な勝利が決します。

戦績が段違い?完璧なゲーミングマウスパッドはこう選ぶ

エイム決めの要素とゲームパッドに欲しい性能を知る

FPSでの最終的な勝利の成否はエイムにかかっています。エイムを決めるには「反射神経」「動体視力」「予測力」「マウスの性能・操作力」がキモになり、エイムの能力でゲームの上手さが測られるとFPSファンに言われるほどです。

「ターン制」ゲームと違い、FPSでは即座に相手を撃たなくては自分が撃たれて負けてしまいます。その差は0.1秒ともいわれ、いくら正確無比なエイムでもほんのわずかの無駄な移動でアウトになります。そして、どんな高性能なマウスでも、底面の光をうまく反射するパートナーの存在(マウスパッド)なくしてはその威力を発揮できません。

エイムの早さはマウス移動の素早さと、いかにターゲットの位置にピタリと合わせられるかで決まってきます。それはすなわちマウスと対となるマウスパッドに、滑らかで止まりもよいという相反する性能を要求することになります。実際は両方を実現するのは無理な話なので、どちらの性能を優先するかによって選択肢が定まります。

AIMの早さはマウス移動の素早さと、いかにターゲットの位置にピタリと合わせられるかで決まってきます。それはすなわちマウスと対となるマウスパッドに、滑らかで止まりもよいという相反する性能を要求することになります。実際は両方を実現するのは無理な話なので、どちらの性能を優先するかによって選択肢が定まります。

布とハード、材質別のゲーミングマウスパッドの違いを知る

ゲーミングマウスパッドには布製とハードタイプの2種類があり、ハードタイプは主にプラスチック製で、まれに金属製やガラス製もあります。

ほとんどのプレイヤーは布製を選択しますが、なかにはハードタイプを志向する人もいます。選び方の基本として、エイムのスポットを正確に決めたい人は布製を、ゲーム上級者で軽快に高速エイムを決めたい人はハードタイプがいいでしょう。

各々の材質の特性によるマウスパッドの特徴を下の表にまとめました。

  布製   ハードタイプ
  材質   クロス(布) プラスチック、金属など
 動作特性  摩擦で止めやすい 滑らかで移動しやすい
  耐久性  使用に比例し劣化 高い
  携帯性  良い 不向き

布製のゲーミングマウスパッドの決め手|エイムの正確さ

布製のマウスパッドは正確にエイムを決めたい人におすすめ。布製は柔らかく、力を入れると摩擦や沈み込みでマウスを止めやすいのが特徴です。布製だと操作の安定性が高いので、敗戦時の問題点が明確になりゲームの上達につなげられます。

布製のマウスパッドは使用の度に劣化するため消耗品と考えるべきです。ゲーミングツールとしてはマウスパッドは格安な部類に入ります。ケチらず適度に交換して、快適かつ勝率高くプレイしたいものです。

布製は変形しやすく、洗濯するとゲーミングマウスパッドとしての滑らかさ、機能性が失われてしまいます。変形しやすさは携帯性の高さという長所にもなります。イベント参加など自宅以外のプレイ時にも、丸めてカバンに入れて気軽に持ち運べます。

そのほか布製マウスパッドは柔らかさと厚みがあり、手首に負担がかかりにくい特長があります。ただし、アイテムによっては繊維がザラザラしているものもあり、皮膚の弱い人だと肌に合わず使えないことがあるので注意しましょう。

ハードタイプのゲーミングマウスパッドの決め手|先行有利

ハードタイプのマウスパッドは非常に滑りがよいので、瞬発力を優先し、相手に先んじた射撃を第一とするプレイヤーにピッタリです。ある程度ゲームに慣れた人向きで、相手の動きに照準を合わせて敵を仕留める「追いエイム」や「偏差撃ち」といった難しいプレイに適したツールといえます。

ゲームの上達にともない、初動の早さを勝敗につなげられるようになると、ハードタイプに移行する方がでてきます。しかし、ハードタイプは摩擦が少なくて意図した位置で止めにくく、エイム難度が高いため、使いこなせるプレイヤーは限られるのが実情です。勝率を突き詰めたいなど、ゲームに真剣に取り組みたい方にはいいかもしれません。

ハードタイプは変形しにくいので、いつでも安定したパフォーマンスを提供します。ただ、マウスパッド側でプレイヤーやマウスのコンディションに影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
• 布製と違い、室温低下で手首を冷やす
• マウスの底が削れやすい
• マウス移動時にシャーと擦れる音がする
以上から、ハードタイプのマウスパッドは自己管理と、ゲームに適した環境やツールの管理がきちんとできる人向きのツールです。

ハードタイプは布製よりはるかに長持ちし、汚れても簡単に洗えるのも長所といえます。

後悔しないゲーミングマウスパッド選び|大きさ・表面・厚み

今までゲーミングマウスパッドを雰囲気で選んでいた人でも、材質のほか、大きさ・表面・厚みで選ぶコツを知れば、自分にぴったりあったものを選べるようになります。初心者は安いからと小さいサイズのマウスパッドを選び、後悔しがちなので要注意。プレイを安定させるため表面加工してあるものを選んだり、マウス操作のクセによっては厚みを考慮しましょう。

マウスパッドの大きさの選び方

よくある失敗例として、価格の安さで小さいサイズを購入し、結局使えずに新しいものを買い直すケースがあります。反対に、大は小を兼ねるで大き目のマウスパッドを買って持て余したりすることもあるのです。

マウスパッドの最適な大きさを決める要素は以下の3つです。
• センシ(マウス感度の設定)
• デスクの広さ
• 快適性

センシ(感度)を知れば最適な大きさが見えてくる

ゲームでいうセンシは、マウス移動でゲームの視点がどれだけ動くかの指標のことです。日本では180°(振り向き)の視点移動に、マウスを何cm移動させるかを基準とするのが通例です。センシはマウスのDPI設定とゲームの独自設定が組み合わさって決定するため、マウスやプレイするゲームを変えると移動距離も変わってきます。

プレイ環境でセンシが変わるのは不便なので、振り向きの距離を統一しておけばある程度は対応できます。つまり、定規を使って振り向き××cmになるよう統一すれば、どこでも正確に立ち回りできるということです。

【センシの目安】
~15cm :ハイセンシ
15~20cm :ミドルセンシ
20cm以上 :ローセンシ

初心者は20cm前後のミドル~ローセンシがおすすめです。移動距離が長いということはいわば空間を広げて見ているのと同じで、標的をとらえやすくなるからです。センシが低いとエイムが安定し、センシが高ければ高速エイムが可能でも難易度はグンと上がります。

実際プレイするときに360°見渡すことはないとは思いますが、余裕を見て、振りむきの距離の2倍の大きさのマウスパッドを用意するとよいでしょう。価格の安い最小サイズは中上級者向きのハイセンシでないと使えません。

デスクの広さ

ミドルセンシの場合、デスクの幅はキーボードのスペース込みで最低100cmは欲しいところです。もし難しいなら、マウス感度(センシ)の調整など、自分のプレイを矯正するか、キーボードをテンキーレスの小型のものに買い替えなくてはなりません。

快適性で選ぶなら大型パッド一択

キーボードマットも兼ねる大型のマウスパッドなら、ゲームプレイの快適度がアップします。
【大型パッドの利点】
• 左手首が安定して疲れにくい
• キーボードの打音を低減
• デスクに統一感が増し、気分よくプレイできる

大型のマウスパッドは、キーボードがずれにくいから左手が疲れにくく、キーを叩く音も小さくなりゲームに集中できます。デスク周りに統一感が出るため、好みのデザインを選べば気分よく遊べます。

マウスパッドのタイプ別に表面加工を紹介

ゲーミングマウスパッドのなかには、表面加工を施して使い勝手をよくした製品があります。ここではマウスパッドのタイプ別によく見られる表面加工を紹介します。

布製
マウスを止めやすいよう凸凹をつけたコントロールタイプや、滑らかな感触のスピード仕様のマウスパッドがあります。マウスパッドの表面の固さを3段階から選べるメーカーもあります。布製のマウスパッドは表面加工の種類でアイテムをチョイスするとよいでしょう。

ハードタイプ
プレイヤーの体調やプレイするゲームによってツルツルした面とザラザラした面を使い分けできるマウスパッドがあります。布製では別々のアイテムになりますが、ハードタイプは表裏のリバーシブル仕様で1枚で両用に使えるアイテムもあります。

大型パッド
キーボードを置くところに滑り止め加工を施し、より安定性を高めたものもあります。ちょっとでもガタつきを押さえたい方におすすめです。

マウスパッドの厚みの選び方

ゲーミングマウスパッドには2ミリ程度の薄いものから、6mm程度の極厚のものまであります。マウスパッドの厚みは普段マウスをどう動かしているかで決めるとよいでしょう。

マウスを手首を支点に動かす人は、手首を支える厚みのあるマウスパッドが適しています。ローセンシでヒジを支点にマウスを動かす人だと、手首が自然に浮くため、好みで選んでかまいません。

マウスの止め方には人それぞれクセがあり、マウスを力を入れて止めるタイプの人は、止める力を沈み込んで受け止めてくれる厚めの布製マウスパッドがよいでしょう。

ゲーミングマウスパッドのメーカーごとの特徴と人気の定番品

ARTISAN(アーチザン)

ARTISANは日本のゲーミングマウスパッド専業メーカーで、世界的な人気を誇ります。ゲーミングマウスパッドへの情熱はどこよりも強く、カスタムメイドのような豊富な商品展開です。ARTISANでは表面処理のタイプは7種類、スポンジ硬度は3段階、大きさはSからXLまで自分好みのものを購入できます。

NINJA FX ゼロ MID L
ARTISANで1番人気の「ARTISAN 零 MID L」の後継品が「NINJA FX ゼロ MID L」。表面に凹凸があり、決めたいところでガッチリ止められます。マウスの止めを重視するならこれに決まりです。

RAZER(レイザー)

RAZERは主にアジア圏でゲーミングツールを販売している会社です。布製マウスパッドは表面加工の種別によりカテゴリが分けられており、速度重視の滑らかな「Speed」と、エイムの正確さを重視した織り目加工の「Control」の2つのタイプがあります。RAZERは表面デザインに特徴があり、絵柄や形状によってシリーズ名がつけられています。七色に発光するド派手なモデル、微調整可能なリストレストつきモデルもあります。

Razer Goliathus Cosmic Medium (Speed)
Goliathusシリーズは表面の派手な図柄デザインに惹かれて購入する人が多いようです。布製のマウスパッドはもともと止めやすさも備えているから、滑りとエイム決めがかなう無難なMサイズのSpeedタイプが一番人気になっています。

SteelSeries(スティールシリーズ)

創業当初は金属製のハードタイプのマウスパッドづくりをしていたSteelSeriesは、今やヘッドセットやマウスなど各種ゲーミングデバイスの世界的なメーカーに。eスポーツのスポンサー活動にも力を入れており、プロのフィードバックによる高品質な製品は世界中で人気です。
布製にはノーマルな「Qckシリーズ」に、6mmも厚みがあって疲れにくい「Qckヘビーシリーズ」、ふちが七色に光る「Qckプリズムシリーズ」があります。

SteelSeries QcK マウスパッド 63004
SteelSeriesで一番人気のマウスパッドはQcKシリーズの最安&最小モデルの63005ですが、おすすめなのはミディアムサイズの63004です。最安モデルの63005は小さいのでハイセンシ向きで、安さにつられて63004を購入してもワンサイズ上の63005に買い替えする初心者が続出。ゲーミングマウスパッドが初めての方は63005を購入するほうがよいでしょう。

Logicool(ロジクール)

Logicoolは世界屈指のシェアを持つ、デジタル機器の総合メーカーです。Logicool製品はデザイン性の高さが目を引くのですが、ゲーミングマウスパッドは右下に製品ブランドのGマークがあるだけのシンプルなデザインです。
ゲーミングマウスパッドの国内現行品は2019年1月現在で4アイテムのみ。知名度が高く、安心感から手に取る人が多いようです。ハードタイプは1アイテムしかありませんが、某有名プロゲーマーの愛用品とのことです。

Logicool G240クロス ゲーミングマウスパッド
Logicool の最小サイズの布製マウスパッドながら、ゲーミング用に使いやすく、携帯しやすい手頃なサイズ感が絶妙です。人気のFPSゲーム(TPS[俯瞰視点]モードあり)、PUBG JAPAN SERIES 2018の推奨モデルでした。

HyperX(Kingston Technology / キングストンテクノロジー)

キングストンテクノロジー社のゲーミングツールのブランド名が「HyperX」です。ヘッドセットが有名ですが、ゲーミングマウスパッドもあって一定のファンがいます。現状、布製のマウスマッドのみの展開で、赤い紋様で速度重視の「Speedエディション」と、シンプルでエイム精度重視の「標準」の2種類があります。使用当初は強い巻きグセがあるので、何日か重しをしてクセを取ってから使いましょう。

HyperX FURY S プロゲーミングマウスパッドHX-MPFS-XL
キングストンの一番人気は大判の精度重視モデルで、奥行が42cmもあって安定感があります。端のステッチがほころびにくいのでヘビーユーザーにおすすめです。

CORSAIR(コルセア)

CORSAIRはもとはパソコンパーツのメーカーでしたが、現在はゲーミングパソコンやデバイス、ゲーミングチェアなども提供する総合メーカーです。通常タイプのほか、Qi給電に対応したワイヤレス充電マウスパッドや、デスクを彩るRGBモデルといったバラエティに富んだアイテムを展開しています。その日の調子で滑面と粗面を使い分けできるユニークなモデルもあります。

CORSAIR MM800 RGB POLARIS ゲーミングマウスパッド
CORSAIRで人気なのは、光り方がキレイだと好評のRGB対応モデル。デスク周りをRGBソフト対応のCORSAIRブランドでまとめると、輝きに統一感がでて最高にカッコいいとの口コミもあります。

まとめ

ゲーミングマウスパッドとは
• FPSやMOBAなどのeスポーツ専用品
• 高精度のエイムに必須のツール
ゲーミングマウスパッドの選び方
• エイム精度なら布製
• 速度重視ならハードタイプ
• 材質だけでなく、大きさ・表面加工・厚みを考慮する
ゲーミングマウスパッド選びの注意点
• 価格でなくセンシでマウスパッドの大きさを決める
• スペースの問題はプレイ矯正か小型キーボードで対応
• 布製は消耗品ととらえよう

最適なゲーミングツールはプレイヤー次第の面があり、それはゲーミングマウスパッドも同じです。可能ならばショップで実物を見たり試したりすることをおすすめします。ゲーミングマウスパッドはゲーム用品としては安価なため、手軽にプレイの向上が見込めます。よりよいゲーム環境を整えて、さらなる勝利を目指しましょう。


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