BTOパソコンとは?自作、メーカー製との違いを詳しく解説!

ijirare1960
公開: 2018-08-31
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私も初めてのパソコンは大手メーカー製の「オンボードパソコン」と言われる製品でした。

今のメーカー製パソコンから、2代目のパソコンもメーカー製パソコンを考えていらっしゃる方、チョット待ってください。本当に2台目のパソコンも今までどおりのメーカー製パソコンでいいのですか。確かに有名メーカーのパソコンなら信頼性も高く、万が一故障しても保証は約束されています。しかし、メーカー製パソコンには、大して必要のないソフトも入っていて、割高感も否めません。実際、筆者も1台目は大手メーカーのパソコンを購入したのですが、使わないソフトがたくさん入っていて、スペックの割には、随分高い価格だったと今となれば分かります。

BTOという製品組み立てのシステムを知った時からパソコンに対する見方が変わった

なぜそう思うかと言うと、筆者が2台目に購入したのは、メーカー製ではなく、いわゆる「BTO」と呼ばれているパソコンだったのです。

このBTOと呼ばれているパソコンは、自分が求めるスペックに合わせて構成パーツを組み上げてくれます。そのためとてもパフォーマンスが良く、さらに余分なソフトも入っていないので、メーカー製パソコンよりかなりお安く購入できます。筆者の経験上、もし1台目のパソコンの購入時にBTOパソコンの存在を知っていたなら、メーカー製ではなく、BTOを選んでいたかもしれません。

今回この記事を書いたのは、2台目のパソコンを考えている方とともに、始めてパソコンを買う方のために、BTOパソコンの存在を知ってもらい、より自分に合ったパソコンを購入するお手伝いになれればと思い書きました。どうか最後まで、お付き合いください。

「BTOパソコン」メーカーとは

「BTO」とは「BUILD TO ORDER」の頭文字で「受注生産品」を表す産業界のビジネスモデルのことを指します。

パソコンの場合のBTOとは、パソコンを購入したいユーザーが、パソコンメーカーに自分の希望する仕様や構成するパーツを伝えて、自分の望むスペック通りのパフォーマンスを出せるように組み上げてもらうことを言います。BTOパソコンメーカーとは、そういったユーザーの要望に答えて、注文通りのオーダーパソコンを組み上げてくれるメーカーさんをいいます。

当初は、自社でパソコンを製造しているメーカーの販売店がメモリー増設やオプションの追加などで対応していたのですが、現在では、元々パソコンのパーツの販売店だった会社が、ネットでの通販を主体にして、ユーザーの希望に応じたパソコンを販売するスタイルが主流になっています。

メーカー製のオンボードパソコン、BTOパソコン、自分で組み上げた自作のパソコン、それぞれの違いと魅力、信頼性は?

パソコンはおおまかに分けると3つのモデルに分けられます。

まず、一般的なメーカー製の「オンボードパソコン」と呼ばれるもので、家電量販店でよく見かける製品です。

次のモデルが、パソコンのパーツ販売会社やパーツメーカーがユーザーからの依頼を受けて、ユーザーの希望するパーツで組み投げて納品する「BTOパソコン」です。これは、デジタル家電の色合いが強いメーカー製のパソコンのスペックに満足できないユーザーが、より自分好みのパソコンを求めて、オーダー製作であるBTOにたどりつくのです。

そして最後のモデルが、パソコンのスペックにこだわりまくって、自分で組み上げたものでないと望むスペックが実現できないと思い、「BTOパソコン」にも納得できない人が組み上げる、「自家製パソコン」というモデルです。この3つのモデルには、それぞれに魅力があり、同時にデメリットも存在します。その魅力とデメリットをこれからご案内します。

メーカー製のパソコンに感じる魅力と不満点とは

メーカー製のパソコンの魅力の1つ目はなんと言っても信頼性と安心感だと思います。私も1台目のパソコンを購入した時は、パソコンのことは何も知識がない状態だったので、ただテレビでCMを流しているパソコンメーカーの製品を、信頼して買いました。また、もし故障しても、メーカー製なら修理やサポートも大丈夫であろうという安心感もありました。メーカー製パソコンの魅力は、やはりこの「信頼性、安心感」に尽きると思います。

では、メーカー製パソコンに感じるデメリットとは何でしょう。その1つ目は使わないソフトが最初からいろいろと入れられていて、メモリーの容量を食ってしまっているという事です。また、それらの余分なソフトが入っているため、製品の価格を押し上げているというのも不満でした。次に不満に感じたのが、スペックの割には価格が高いという事です。購入時には知識がなくて気づかなかったのですが、その後、パソコンのスペックに対しての知識が少しずつ付き始めたなら、価格の割に低スペックな自分のパソコンに不満を抱くようになりました。

次に不満に感じたのは、メーカー製パソコン特有のオリジナルデザインに対してです。各パソコンメーカーは独自性を出すためにオリジナルデザインをパソコンに取り入れています。そのため構成されているパーツに汎用性がなく、ディスプレイさえも替えられません。また、ケースもオリジナルの規格で内部のスペースに余裕がなく、冷却効率が悪いのです。そのため私のパソコンは買って半年でCPUが熱暴走を起こし、その後はかなり動作が重たいパソコンになってしまいました。以上が、メーカー製パソコンに対して私が感じたデメリットです。

「BTO」パソコンのメリットとデメリット

それでは次に、「BTO」と呼ばれているモデルのパソコンについてご案内します。

冒頭で述べましたように、「BTOパソコン」とは、パソコンのパーツメーカやパーツ販売店が運営するショップに、自分が望むスペックに必要な構成パーツと仕様を伝え、希望どおりのパソコンを組み上げて納品してもらう販売システムです。最大のメリットは、自分でパソコンを組めない人でも、自分の用途に合ったパソコンを手にすることができるところにあります。また、余分なソフトなどは一切入れていないため、市販のメーカー製パソコンと同じような価格で、ミドルエンドのスペックを持つパソコンを購入できるため、コストパフォーマンスもメーカー製に比べると大変優れています。仮に「BTOパソコン」が故障した際も、構成するパーツが汎用性のある市販パーツなので、自分でパーツを入れ替えれば、修理代が安くなるのも「BTOパソコン」の魅力の一つです。

では「BTOパソコン」のデメリットとは何でしょう。それはパソコンに対する知識が要求されることです。自分が望むスペックのパソコンを組み上げてもらうのですから、構成するパーツに対する知識は当然ながら必要になってきます。できれば、過去から現在までのパーツの流れも簡単でいいので把握しておいたほうがいいでしょう。なぜなら、進化が著しいパソコンの世界では、あっという間に世代が移っていくからです。格安のパーツだと思って頼んだら、1世代前の製品だったなんてこともざらにありますので。

「自作パソコン」のメリット、デメリットとは

では、次に「自作パソコン」について簡単に説明いたします。「自作パソコン」とは、文字どおり自分でパーツを揃えて、全て自分で組み立てるパソコンです。メリットはなんと言っても自分が追い求めるスペックを追求できるところにあります。

よく、「自作パソコン」は組み立て工賃がいらず、パーツ代だけで済むから安く済む!と思っている方もいらっしゃいますが、それも時と場合によります。パソコンを自分で組み上げる方の中には、スペックを追求するあまり、高額なパーツだけで構成する方もいらっしゃいます。こうなると、グラフィックボードだけで20万円以上とか、マザーボードだけで6万円以上といったパーツ代になるので、一概に「自作パソコンは安上がり!」とは言えないと思います。

それでは、「自作パソコン」のデメリットとはなんでしょう。それはパソコンに関する知識を高いレベルで必要とされることです。パソコンのパーツの組み込み自体は、そこまで難易度の高い作業ではありません。今なら動画サイトにも、組み立てかたの動画が数多く上がっているので、参考にすればある程度は組み上げられます。

ただ、パソコン自作の怖いところは、パーツを組み合わせただけではまともに起動しないことが、多々あることです。パーツ間には相性があるらしく、相性が悪いとまともに動いてくれません。また、動いたとしても、「BIOS」設定やアプリケーションソフトのインストールなど、ちょっとパソコンを知っているぐらいでは手に負えないものがいっぱいあります。また、パーツを選定する時にも、3年後、5年後の流れを予測して、その時まで十分に役立つパーツを選ぶ必要があります。つまり、ある種の職人の世界と言ってもいいのです。生半可な知識では返り討ちにあうでしょう。

「BTOパソコン」の存在意義とは

「BTOパソコン」がなぜ必要とされるのか?それは、「メーカー製パソコン」では対応できないきめ細かいサービスをユーザーに提供してくれるからです。先程も申しましたように、素人が自分でパソコンを自作するのには、高いハードルをクリアしなければなりません。しかし、「BTOパソコン」なら、自作のパソコンにほぼ近いスペックを持つ製品を、リーズナブルな価格で提供してくれます。また、「BTOパソコン」が届くと、梱包された箱の中に、使用したパーツの空箱と共に、各パーツのマニュアルが入っています。このマニュアルを参考にすることによって、自分のパソコンを「自作パソコン」の教材としても活用できるのです。そのような面からも、「BTOパソコン」について、ここではもう少し掘り下げて書いてみたいと思います。

「BTOパソコン」は構成するパーツを自分で選ぶことができる

「BTOパソコン」の魅力は、自分組み込みたいと思うパーツだけを選んで、パソコンを組み上げるられることです。これはなにも、スペックを追及したハイエンドモデルだけではなく、「動画がサクサク動けば他のスペックはいらない」とか「使わないソフト入れなくていい」といった具合に、ローコストに振ることもできるのです。そういった方にとっても、メーカー製の余分なソフトが入ったパソコンよりは、魅力的な製品になるでしょう。

AMD CPU Ryzen Threadripper 2990WX プロセッサー YD299XAZAFWOF

「BTOパソコン」はPCゲーム用に特化している

各「BTOパソコン」メーカーやショップで一番人気のある「BTOパソコン」と言えば、やはりゲーミングPCです。

PCゲームソフトは大量のデータをリアルタイムで演算しなければなりません。そのため、メーカー製のパソコンでは載せられていない高スペックのグラフィックボードが組み込める「BTOパソコン」が、ゲーミングPCとして最適なのです。また、ゲームソフトを起動されると、パソコン内は温度が上昇します。この上昇した温度を冷却するのにも、スペースに余裕があり、大型のファンを組み込める「BTOパソコン」は、ゲーミングPCとして人気があるのです。

8世代 ゲーミングPC Core i7 8700K/メモリーDDR4 16GB/SSD 240GB/HDD 2TB/GeForce GTX 1060 (6GB)/MSI B360M Gaming Plus/DVDマルチドライブ搭載/OS:WINDOWS 10 PRO 64ビット/デスクトップパソコン|Office搭載 | PC-TECH

PC-TECH 8世代ゲーミングPC
ブランド PC-TECH
CPUタイプ Intel Core i7
CPU速度 3.70 GHz
グラフィックカード種類 Nvidia GeForce GTX 1060 (6GB)
ワット数 600W
OS Windows

「BTOパソコン」は動画編集にも特化している

グラフィックスのスペックが要求されるのは、PCゲームソフトだけではありません。動画編集やイラストレーターなどでも、グラフィックボードの処理能力が必要となってきます。特に近年では、フルHDを飛び越して4Kといった高品位の映像規格が出てきているので、ますますスペックが要求されます。プロのクリエーターだけでなく、誰もが動画サイトに投稿する時代なので、映像処理に特化したパソコンをBTOでくみ上げるユーザーも多いのです。

PNY – NVIDIA GeForce GTX 1070 Ti 8 GB gddr5 PCI Express 3.0グラフィックカード

「BTOパソコン」の寿命は

「BTOパソコン」の寿命はどれくらい持つのか?これから「BTOパソコン」の購入を考えている方には気になるところだと思います。これは、ハード面とソフト面からの寿命が違ってくるので、一概には言えません。OS面では、サポート期間が終了する時まで、使い続けることができます。ハードウェアの面では、交換できるパーツがある限り、不具合が起きたパーツを入れ替えることによって、かなり長く使えます。私のパソコンもハードディスク、グラフィックボード、電源ユニット、冷却ファンを交換しながら、やがて8年目を迎えます。パーツ交換も自分ですれば修理代がかなり安くで済むところも「BTOパソコン」の魅力の一つです。

Thermaltake TOUGHPOWER GRAND RGB -850W -NON DPS- 80+GOLD PC電源ユニット PS673 PS-TPG-0850FPCGJP-R | Thermaltake

ENERMAX PCケースファン TBサイレンス 12cm UCTB12 | ENERMAX

初心者にも分かりやすい「BTOパソコン」メーカー&ショップ

ここからは、初心者にもオーダーや製品が分かりやすい「BTOパソコン」メーカー&ショップをご案内します。いずれもパーツやすぐに使えるゲーミングPCが多く揃っていて、「BTOビギナー」のエントリーモデルとして安心して注文ができます。

ドスパラ

ドスパラは「BTOパソコン」メーカーでは最大手で、入門用からハイエンドモデルまで、数多く揃っています。ドスパラにはあらかじめ特定のゲームソフトに最適化された「ゲーム推奨モデル」が組み立てられていて、それをオーダーすれば、最短1日で配送してくれます。

マウスコンピューター

マウスコンピューターは有名「BTOパソコン」ショップの中では、比較的にリーズナブルな価格で製品を供給してくれます。ハイエンドなゲーミングPCは予算的にはちょっと厳しい!という方は一度ショップを覗いてみてください。

mouse 8世代ゲーミング デスクトップパソコン G-Tune NG-F712SHBG6ZD/Corei7 8700/1060/16GB/240GB/2TB/Win10

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■6コア12スレッド対応 第8世代インテルプロセッサー搭載ゲーミングPC
OS Windows 10 Home 64bit Office:なし
CPU Corei7 8700 プロセッサー (6コア12スレッド/3.20GHz(TB時最大4.60GHz))
メモリー 16GB PC4-21300 (8GB×2、DDR4) スロット数:4 (空き 2)/ 最大64GB
ストレージ SSD 240GB / HDD 2TB
グラフィック :NVIDIA GeForce GTX1060 (ビデオメモリ3GB)

パソコン工房

パソコン工房も、コストパフォーマンスの高いゲーミングPCを販売しているので有名です。また、カスタマイズもリーズナブルな価格で行ってくれるので、「BTOビギナー」にとって有り難い存在です。何より頼りになるのは、全国に実店舗を展開していることです。もし故障になっても、近くの「パソコン工房」に持ち込めば、親切に対応してくれます。

「BTOパソコン」について~まとめ~

ここまでご覧頂いて、「BTOパソコン」がどんなパソコンなのかを御理解いただけたでしょうか。パソコン本来のスペックを楽しみたいのなら、やはりデジタル家電の色合いが強いメーカー製のパソコンより、「BTOパソコン」の方が最適です。これからパソコンの更新や購入を考えている方は、「BTOパソコン」も候補の一つとしてお考え下さい。


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