Xperia Ear Duo、音声アシスタントの実力は 寿美菜子さんが彩るナレーション
XperiaEarDuoは完全ワイヤレスイヤホンではありますが、様々な部分が多種製品とは異なっています。
EarDuoでしかできないことや、EarDuoを使うことでどう日常生活が変化していくのか、を紹介していきます。
目次
そもそもXperiaEarDuoとは
『ワイヤレスオープンイヤーステレオヘッドセット』
『Xperia Ear Duo』はこれまでの多くのイヤホンとは異なる系列のイヤホンとなっています。
耳を塞ぐことなく、環境音を最大限耳に届かせつつ、音楽が聴くことが可能な、そんな夢のような仕様です。
現代ではカナル型イヤホンの普及率がとても高いように思います。
カナル型とは耳栓のような形をしたイヤホンで、同社SONYも主力ワイヤレスイヤホンはカナル型イヤホンです。
iPhoneを買ったときについてくるイヤホンではないイヤホンをお使いの皆さんは、たいていはカナル型イヤホンを使っているでしょう。
カナル型は遮音性がとても高く、通勤通学で電車などの騒音にまみれながら生活をおくる人にはピッタリの製品だからです。
かくいう私も周りの騒音を耳から消したいという理由からカナル型イヤホンを常用していました。
しかし、そんな世界の流れを知ってか知らないか…SONYはカナル型ではなく、オープンイヤー型という環境音もとい騒音聞こえまくりのイヤホンを出してきたのです。
ただ、使ってみて思ったことは、このイヤホンはもしかすると新しい音楽スタイルの提唱を目的としたものなのかもしれない…という感想でした。
デュアルリスニング?
デュアルリスニングとは『2つの音を聴く』といった意味ですが、ここでの2つの音は『音楽』と『環境音』の2つです。
これまでのイヤホンは音楽を聴くために設計されており、環境音は消すもの、聞こえなくするもの、というようにいかに環境音を排除するかが考えられているように思います。
しかし、『Xperia Ear Duo』はその逆で、音楽もしっかりと聞こえた上で、環境音もしっかり聞こえるように作られています。
みなさんはゲームをやったことがありますでしょうか?
そうですね…RPGゲームを思い浮かべてください。
軽快なBGMを聴きながら、野原を走り回るシーン。
物々しいBGMを聴きながら、洞窟を探検するシーン。
この『Xperia Ear Duo』の使用感はまさにこんな感じです。
日常を十分に満喫しつつ、どこからかBGMが聞こえる。
そんな感覚です。
公式アプリケーションの存在
Xperia Ear Duoの機能を最大限活用するには専用のアプリケーションが必要です。
これとリンクすることでいろいろな設定をすることができます。
iOS用とAndroid用があり、iPhoneでもXperiaでもzenfoneでも使えるみたいです。
ただ、一番力を発揮するスマートフォンはやはりXperiaのようで、iPhoneは少し使いにくいという情報がApple App Storeのレビューに掲載されていました。
今回はXperia X Dualに公式アプリケーションをインストールして検証しています。
Xperia Ear Duoの装着方法
こんな変な…と言ったら失礼ですが、いびつな形のイヤホンを私は見たことがありません。
たいていのフルワイヤレスイヤホンは耳側面にデバイス面を持ってきたり、耳の上に持ってきたり、そのようなものが多かった。
しかし、『Xperia Ear Duo』はまさかの耳の下です。
既存のフルワイヤレスイヤホンは耳の穴の部分の固定力や、メガネのように耳上にかけることで、耳からイヤホンが落ちないように固定力を確保していたように思います。
言葉で表現すると「ポイントで固定する」といった具合でしょうか。
一方『Xperia Ear Duo』は全体で耳に固定しているという感じが強いです。
イヤホンを文字で簡単に表すと『U字』ですが、耳の中央部分と下の部分を挾んで固定している感じです。
でも神をクリップで挟むというような感じではなく、耳たぶを触る感じの挟むという感じです。
耳の穴だけでなく、耳の裏側でも支えられているという感じで、うまく刺激の分散がされているような気がします。
カナル型のイヤホンはずっとつけていると疲れるという声が聞かれますが、『Xperia Ear Duo』ではそんなことはないような気がします。
本体の1回のフル充電で連続4時間使えますが、4時間だったら平気でつけていられると思います。
ちなみに私もフル充電から電池切れまでつけっぱなしでも全然違和感なく使い続けることができました。
一番最初はつけるのに結構苦労すると思います。
耳の厚みのある部分を通過させて、耳の表と耳の裏をイヤホンで挟むので、最初は両手で試行錯誤してつけた記憶があります。
でも、何回もつけたりはずしたりを繰り返しているうちに、最終的に片手でつけることもできるようになりました。
公式アプリには付け方ページがあり、インカメラを使って自身の状態を確認しながらつけることも可能です。
慣れないうちはこれを使いながらつけるといいと思います。
タッチパッドとAIアシスタントで簡単操作
『Xperia Ear Duo』にはタッチパッドが搭載されています。
このタッチパッドを操作することで音楽の再生/一時停止や早送り、AIアシスタントの起動なんかができます。
これらの設定も公式アプリで簡単に行うことができます。
左右それぞれに5つ、両方合わせて10個のコマンドを設定することができます。
左には主にメディア再生制御が可能で、右は機能の変更が可能です。
私は下の画像のように設定していました。
音量調節機能が結構便利で、上にスライドすれば音量が上がるし、下にスライドすれば音量が下がるため、頻繁に利用していました。
あまりにもすばやくスライドするとタップと勘違いをされてしまって、音楽が止まってしまったり、デイリーアシストが流れ出したり、と誤作動もあるので、そこは少し不満点ですかね。
右耳で使っていた5つの機能
左にセッティングできるコマンドはあまり面白いものはありませんが、右にセッティングできるコマンドはおもしろいものが結構あります。
私の右には
『デイリーアシスト』
『近日中の予定』
『メッセージに返信』
『Googleアシスタントの起動』
がセッティングされています。
・『デイリーアシスト』
予め読み上げ項目をセッティングしておくことで、様々な情報を耳元で伝えてくれる機能です。
上の画像は私のデイリーアシストの読み上げ設定ですが、右のタッチパッドをワンタップするだけで、上の情報をすべて教えてくれます。
・『近日中の予定』
カレンダーに登録している情報を読み上げてくれる機能です。
私はGoogleカレンダーを予定表として使っているのですが、当日のこれから発生するイベント情報をすべて読みあげてくれます。
ナレーター「10時から第三会議室で会議です。」
ナレーター「21時から東京体育館でフットサルの予定があります」
わざわざスマホを開かずに予定を確認できるのでとても便利です。
・『メッセージに返信』
音声コマンドで届いたメッセージに対して返信することができます。
「了解」「OK」といった簡単な返信をスマホでやるのは面倒だと思っている人にはとてもいいかもしれません。
・『Googleアシスタントの起動』
みなさんご存知の「OK,Google」です。
Googleアシスタントにお願いできることであればなんでもできます。
などなど、まぁいろいろな操作がXperia Ear Duoのタッチパッドでできるのです。
慣れてしまうとこれが無いといろいろと不便に感じてしまいます。
特にデイリーアシストは朝起きてすぐにとても便利です。
天気やニュースを教えてくれるので、わざわざ検索する手間が省けます。
LINEが使える!
3つのAIアシスタントを利用可能なのですが、その中にはClovaが含まれています。
つまり…音声コマンドでLINEが送れてしまうんですね。
使い方も簡単。
音声コマンドでメッセージを送信する相手の名前を設定したあとにClovaと何回かやりとりを行うだけ。
自分「クローバ、LINE送って」
クローバ『誰に送りますか?』
自分「〇〇に送って」
クローバ「なんて送りますか?」
自分「今何してるの?」
クローバ「『今何してるの?』と送信しました。」
というような感じ。
実際に送信しているTLがこちらになります。
送信システムですが、まだ変換精度が甘かったり、長文を投稿するときは少し間を開けると送信内容の取得が終了されてしまったりと、すこし癖がありますが、簡単な短文を送信するには十分だと思います。
帰宅途中にあるきながらさらっと「今から帰る」とか送れるのはとても便利で良いですね。
ナレーションの声はだれ?
ナレーションの声が気になっている人もいるのではないでしょうか?
毎日聴く声ですから大切ですよね。
Xperia Ear Duoのナレーターは声優 寿美菜子さん。
『けいおん!』(琴吹紬)
『TIGER & BUNNY』(カリーナ・ライル/ブルー・ローズ)
『ドキドキ!プリキュア』(菱川六花/キュアダイヤモンド)
『響け!ユーフォニアム』(田中あすか)
有名作だと上記のアニメの声優を務めています。
けいおんの琴吹紬の声優として知っている方は多いのではないでしょうか?
程よく透明感があり、聞き取りやすいボイスで毎日聴く声としては最適の声だと思います。
音声読み上げは基本的に音声合成を使い、あらゆる文章を読み上げてくれるのですが、定型文は音声合成ではありません。
例えば「こんにちは」とかそういうのですね。
実はこの定型文が豊富に準備されていて、同じ朝の挨拶でもいくつかのバリエーションがあります。
ぜひ購入して聞いてみてください。
話は変わりますが、Xperia Ear Duoの前作にXperia Earという製品がありました。
Xperia Ear Duoの従来機ですね。
このXperia Earでも寿美菜子さんがナレーションを務められていたのですが、実は専用プラグインを導入することで別の声に変更することができました。
アニメとのコラボで
・ソードアート・オンライン アスナ
・冴えない彼女の育て方 加藤恵
この二人のヒロインのナレーションボイスに変更可能だったのです。
残念ながらこれらのプラグインはXperia Ear専用で、Ear Duoには対応していないのですが、もしかすると…今後Xperia Ear Duoでもこのような音声プラグインが配信されるかも…???
期待は膨らみますね。
Xperia Ear Duoは日常を拡張してくれる
Xparia Ear Duoについて機能面に関して紹介してみました。
環境音と音楽が同時に聞こえるということでAIアシスタント機能に力を入れた完全ワイヤレスイヤホンだということがわかっていただけたでしょうか?
ただ音楽を聴くだけでなく、AIアシスタントをフル活用することで、日常生活をより豊かにする。
そんなイヤホンです。
音楽をじっくりと聞きたい、といった人には向かないかもしれませんが、音楽はBGMとして聞きたい、日常にさり気なく音楽が流れているような状態にしたいというような人にはぴったりのイヤホンだと思います。
ちなみに、別記事で電車内やサイクリング、ランニングなどさまざまな場面でXperia Ear Duoを使い、音漏れや音の聞こえ具合、防水性能などを検証した記事もあります。
興味があったらぜひ読んでみてください。
『Xperia Ear Duo』の公式ページや購入はこちらから!
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