iPhoneで使えるワイヤレス充電って本当に便利?使い勝手を検証してみた。

Kodai Watanuki
公開: 2018-07-19
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iPhone8/iPhoneXが発売されて以降、ワイヤレス充電器を店頭で多く見かけるようになりました。
しかし、周りで使っている人が少なく、使い勝手が分からない方も多いはず......

どの種類のスマホが使えるの?Qi規格ってなに?
正しい使い方は?充電速度は本当に遅い?
など、みなさんが気になるワイヤレス充電器の使い勝手を徹底的に紹介していきたいと思います!


製品画像

ワイヤレス充電器の対応機種

iphoneを並べるorQi対応アップで

最初にこれ、よくわからない人も多いのではないでしょうか。
ワイヤレス充電器ってどの機種が使えるの?って。

実は、全てのスマホが使えるわけではなく、限られた機種しかワイヤレス充電には対応していないのです。
定められた規格に対応する機種のみがワイヤレス充電をすることができます。その中でも最も代表的なのは「Qi(チー)」規格。

2018年7月現在、iPhoneだとQi規格に対応するものはiPhone8/8 plus/Xの3種類。
iPhoneの他、Xperia等にも多くの対応機種が販売されています。

ワイヤレス充電の購入を検討している方はご自身のスマホが対応機種であるかどうか十分に注意してから購入してください!

ワイヤレス充電器の基本的な性能

接続方法

GIF充電する

「ワイヤレス」と言っても、製品自体が完全にワイヤレスではなく、充電器本体を電源に接続する必要はあります。
しかし、準備が整ってしまえば、あとはiPhoneをパッドに「置くだけ」で充電することができるため、わざわざLightningケーブルを挿す手間が省けます。

家の中やオフィスでも、「置く」というそれとない動作がメリットをもたらすことになります。

充電の仕組み

説明写真

一見、難しい説明のように見えますが、
簡単に説明すれば、ワイヤレス充電器の「送電側コイル」が、スマホに内蔵されている「受電側コイル」に、電磁誘導で電力を送っている、という仕組みになります。

ワイヤレス充電を使う際はコイルとコイルを合わせなければいけないため、位置のズレによって充電されなくなっていることもあります。

iPhoneを真ん中におき充電されている

この位置だと充電されているものが、
(充電時にはオレンジ色のランプが点灯します。)

iPhone中心より少しずらす(充電されていない)

少し中心からズレると充電されなくなってしまいます。

画面を下に向けて充電(充電できない)

受電側コイルはiPhoneの背面に存在するため、画面を下に向けて置いても充電はされません。

ケースをつけながらの充電は可能?

これもまた多くの疑問が上がるはずです。
ケースをつけながらワイヤレス充電は可能なのか。

答えから先言いますと、これは「ものによる」という答えとなります。

電流を遮らないケースであればそのまま使用することができますが、金属や磁気を帯びたものでしたら充電ができない可能性もあります。

背面にICカードを入れている場合はカードが使えなくなってしまう可能性もあるので注意!

iface(厚くても充電可能)

「iFace」のようにある程度の厚みがあっても問題なく充電できました。

しかし、アルミ製であったり、分厚い手帳型など、
電流を遮ってしまうケースは使えないようです。

スマホの後ろにバンカーリングをつけている場合もリングが邪魔になり充電されていませんでした。

ワイヤレス充電の速度はどれくらい?本当に遅いの?

ワイヤレス充電器についてのレビューを見ると充電速度の遅さが使いにくいと言った意見をよく目にします。

しかし、製品によっては「急速充電可能」なワイヤレス充電器も多く販売されています。
これは電力の出力が他の標準の充電器よりも高いために、素早く充電することができるというもの。

今回はワイヤレス充電は本当に充電速度が遅いのか急速充電はどれくらい早いものなのかを有線の充電器とともに比較していきたいと思います!

通常のワイヤレス充電器、急速充電のワイヤレス充電器、有線を並べた写真

左から通常のワイヤレス充電器、急速充電対応のワイヤレス充電器、有線の充電器で比較していきます。
出力できる電力の違いに関しては、通常のワイヤレス充電器と有線の充電器が5W。急速充電対応のワイヤレス充電器が7.5Wとなります。

今回使用する充電器はこちらです

実際に筆者のiPhoneXで『NKBattery』という充電管理アプリを使い、時間帯以外は同じ状況化で調査してみました。

比較結果

緑色の線が充電量となります。
左のグラフの22:00~23:00。0:30~8:00。右のグラフの0:30~5:30の緑色の線の上昇が充電速度の比較対象となっています。
左から有線充電器(5W)、ワイヤレス(5W)、ワイヤレス(7.5W)。
線の傾きからみてもわかる通り、7.5Wのワイヤレス充電器でも、有線充電器の方が圧倒的に速度は早い....



次に、
手動で5分ずつの充電量を比較してみると、

▶︎ワイヤレス充電器(5W)
5分:51%
10分:52%
15分:53%
20分:55%
25分:56%
30分:57%

5分間の充電で1~2%ほど。


▶︎有線充電器(5W)
5分:53%
10分:57%
15分:60%
20分:63%
25分:66%
30分:70%

5分間の充電で3~4%ほど。


▶︎ワイヤレス充電器(7.5W)
5分:52%
10分:55%
15分:57%
20分:59%
25分:62%
30分:64%

5分間の充電で2~3%ほど。


やはり有線の方が充電効率が良いという結果に。
ワイヤレスだと、電力の出力量をそのまま充電に活かすことはできないようです。

ワイヤレス充電器のメリットデメリット

スマホを置く瞬間

メリット

▶︎楽に充電可能
1ヶ月間、ワイヤレス充電器を使用してみて最も便利だと感じたところはやはり充電するときの楽さ!
いちいちケーブルを挿す必要がないという点。寝るとき、お風呂に行く時、勉強する時など充電器の上にポンっと置いておくだけで勝手に充電されていく快適さは購入する価値あるものだと感じました。


▶︎端子を使わない
それともう一つ。「充電しながら音楽を聴ける」という点。
iPhoneユーザーの場合は共感できる人が多いかもしれない。
iPhone7以降、充電とイヤホンの差し込み口が同じになってしまったため、コネクタを用意しなければ併用することはできなかったのです。
音楽をよく聞く筆者にとっては充電したい時でも音楽を聴けることで悩みが一つ解消です.....

充電しながら音楽聴く

デメリット

しかし、想像してみても分かる通り、使いづらいと感じた点もいくつか存在するんです。

▶︎充電中の端末の使いにくさ
筆者が最も不便だと感じた点は「充電中にスマホをいじりにくい」こと...!
動画を見たりsafariを使ったり、「平面な充電器と離れないように使う」ことなんて難しいですよね。


▶︎充電位置が細かい
置く場所によっては充電されないこともあるので、寝ている途中にずれてしまって朝起きたら充電されてない!!
なんてことも一度はありました。
充電面積が狭いものは注意が必要です。


▶︎充電スピードが遅い
先ほど比較した結果からもわかる通り、充電スピードの遅さは否めないです。
電力の高い急速充電のものだったらあまり変わりはないのですが、スピードを優先するのであれば有線の急速充電対応器を買えばいい話。
充電時にまとまった時間を取れるなら良いのですが、日中には使えなさそうです。

まとめ

有線充電と比較して一長一短であるワイヤレス充電器。
自宅やオフィスに一つ繋げて置く分には便利な点もあり、あれば自然に使われていくアイテムになると思いました。
これからワイヤレス充電の性能が上がっていけば、有線よりもストレスフリーに使えるようになることは間違い無いでしょう。

使用したワイヤレス充電器


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